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[gamescom]「Hatred」のDestructive Creationsが手掛ける中世RTS「Ancestors」プレイレポート。兵士達の細かいアニメーションが光る
「Ancestors」は中世ヨーロッパの暗黒時代がテーマになっており,バイキングやゲルマン,アングロ・サクソン,スラブの4民族が勢力拡大のために死闘を繰り広げるという内容だ。すべてのミッションが史実に沿っているというわけではないが,それぞれに充実したキャンペーンが用意されているとのこと。その雰囲気を表すなら,現代的なゲームプレイにアレンジされた「Age of Empires」といったところか。
今回,gamescomの会場でプレイしたデモは,バイキングのキャンペーンの比較的序盤に登場するミッション。バイキングの集団を率いて,アングロ・サクソンが立て籠もるバンバラ城を急襲するというもので,史実におけるバイキングのブリテン島侵攻を描いていると思われる。味方のユニットが敵と正面衝突する傍ら,プレイヤーが率いるいくつかのユニットが小道を迂回していくことになり,城(当時の様相からか,砦に近い建物群だが)に到着すると主要施設を焼き討ちにしていくというオブジェクティブ(目標)が用意されていた。
「Ancestors」の大きな特徴は,各ユニットの細かいアニメーションだ。「Hatred」のデベロッパらしいバイオレンス描写もRTSというジャンルでは珍しいが,ユニットを構成する10〜20体ほどの兵士キャラクターがそれぞれ異なるアニメーションで戦っている様子も注目すべきポイントだろう。豊富なキャラクターのアニメーションが,高い臨場感を引き出している。Unreal Engine 4によるグラフィックスも美しく,個々のユニットにカメラを近付けることも可能だ。
今回,筆者がプレイしたのはXbox One版だったが,複数のユニットをゲームパッドでも操作しやすいようにスリム化が図られていた。例えば,[X]ボタンを2回押すと,すべてのユニットがハイライト表示されるといった具合だ。おそらくイベントに出展するデモなので難度は低くされていた思うが,じっとアニメーションを見ているだけでもゲームは進行していくことから,RTSというPC向きのジャンルをコンシューマ機に対応させようとする意欲が感じられた。発売時期は2018年内に予定されているようで,ストラテジーファンなら楽しみにして待っておきたい作品と言えるだろう。
「Ancestors」公式サイト
- 関連タイトル:
Ancestors Legacy
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(C)2015 Destructive Creations. All right reserved.
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