ムービー
「ファークライ 5」プレイレポート。広大なマップの中に,自由度の高いバトルとアクティビティがある
「ファークライ5」公式サイト
本作は,アメリカ・モンタナ州の架空の地域「ホープカウンティ」を舞台としたオープンワールドのFPSだ。街はカルト教団「エデンズ・ゲート」に支配されており,プレイヤーは住民達が組織した「レジスタンス」と協力して,街の解放のために戦っていく。エデンズ・ゲートの基地を破壊するためには,街の人々を雇って行動を共にしたり,野草をはじめとするさまざまなアイテムを手に入れて武器や薬をクラフトするといった行動が重要になる。
ホープカウンティは教祖ジョセフ・シードの兄弟達によって分割統治されているのだが,今回は三男であるジョン・シードの支配地域をプレイできた。ゲームとしては,ある程度進んだ段階とのこと。テストビルドのため,ムービーはすべて英語になっているが,製品版はもちろんテキストも音声も日本語になる予定なので安心しよう。
ホープカウンティはとにかく広く,車で走り続けても端が見えてこないほどだ。ジョンが支配する地域だけでこれなのだから,全体としてはかなり広大な面積になるはず。
幸い,あちこちに乗用車や運搬用のカートがあって自由に使えるうえ,ファストトラベルも用意されているので,移動に関して不便はない。
ちなみにファストトラベルしたとき,到着地点で空中から降下する場合があり,その際にはウイングスーツとパラシュートを自由に切り替えられた。ウイングスーツだと滑空が可能で,パラシュートの場合は銃を構えられる。空からの潜入や強襲に役立ちそうだ。
空中から見るホープカウンティの風景は美しく,割と長い降下中にちょっとした観光気分に浸ることができる。
本作のグラフィックスは,制作者が実際にモンタナ州を取材したうえで,たくさんの写真を撮影し,それを元に地形を作り出す「フォトグラメトリー」技術が使われている。したがって,グラフィックスは非常にリアルだ。
道にはエデンズ・ゲートの信者達が車で行き来しており,見つかろうものならたちまち銃で撃たれてしまう。車に乗っているなら無視して走り去ってもいいが,車の種類ごとに耐久力が設定されているので,ボロい車に乗っていたときには銃撃に耐えきれず,すぐに発火および爆発してしまった。車選びは慎重に行おう。
ミッションをこなすと街で大型トラックを借りられるようになっているのも嬉しい点だ。時間が足りなかったため,カスタマイズの有無や乗り捨てるとどうなるかは分からなかったが,ゲームを進めることで,乗り物を求めてさ迷わなくても良い状況になってくれる。
広大な土地だけにヘリコプターやセスナも使われているようで,テストプレイ中に何度か目撃することもあった。ヘリコプターの駐機所にいけば簡単に乗っ取ることができ,操縦に慣れれば戦闘にも役立ってくれそうな手応えがあったが,筆者はあっという間に墜落した。
ホープカウンティには信者やレジスタンスだけでなく,第3勢力がうろついている。それは野生動物だ。
山沿いで信者たちと戦っていると,道路の向こうから牛がやってきたので,試しに銃で撃ってみると,牛は怒って手近にいる信者や味方の傭兵を無差別に襲い,ひとしきり暴れて森の中へと消えていった。
山の中に野良の牛がうろついているとは,さすがアメリカは雄大だ。ホープカウンティには牛だけでなく鹿や熊も棲息しているとのこと。状況によっては,住人から野生動物を倒してくれと依頼されることもある。
ホープカウンティのあちこちにエデンズ・ゲートの拠点が存在する。拠点を占領することで,そのエリアがレジスタンスのものになり,NPCの味方を雇うことができる。
拠点のどこをどう襲撃するかはプレイヤー次第。真正面から突っ込んでもいいし,敵の背後から忍び寄ってテイクダウン(ステルスキル)を決めてもいい。このあたりの自由度の高さは「ファークライ」シリーズのプレイヤーならおなじみだ。
筆者の場合,まず遠くから駐屯地を双眼鏡で偵察するところから試してみた。見つけた敵には自動的に赤いタグが付けられ,壁の向こうなどの見えない場所に行っても所在が分かるようになる。できるだけ多くの敵にタグを付けたところで,駐屯地へ突入し,信者達を倒していく。
手間取っているとどんどん増援がやってくるうえ,立てこもっている場所に手榴弾を放り込まれたりもするので,なかなかスリリングだ。信者の中には王冠のタグがついた「VIP」がいて,そいつを倒すと「レジスタンスポイント」が手に入る。
レジスタンスポイントが上がるとレジスタンスから信頼されるようになる。駐屯地の敵を一掃すれば,そこを解放したことになり,レジスタンスがショップを開いたりする。これを繰り返してエデンズ・ゲートの影響力を削ぎ,ホープカウンティを取り戻していくわけだ。
本作の特徴の一つが,NPCを傭兵として雇って一緒に戦えることだ。傭兵には任意に攻撃指示を出せるため,ライフルを持ったNPCに敵を狙撃させて,戦いの口火を切るようなことも可能だ。
NPCにはそれぞれ得意の武器や固有の名前が設定されているようで,戦っているうちに思い入れも生まれそう。無理をするとあっさり死んでしまうのだが,気に入った傭兵を連れ回すような遊び方もできそうだ。
とくに印象深かったのが,アメリカントラックを取り返すミッションだった。エデンズ・ゲートの拠点へ忍び込んでトラックに乗り込み,信者の作ったバリケードを次々とぶち破っていく。まるでアクション映画のワンシーンのようで,プレイしていて思わず興奮した。
「ファークライ5」公式サイト
広大なマップに自由度の高いバトルやアクティビティが用意されているファークライ5。もうこのテストビルドを持って帰って遊び続けたいくらい。残念ながら発売日が約1か月延びてしまったが,2018年春の最大のお楽しみとして,じっくり待ちたいところだ。
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(C)2017 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Far Cry, Uplay, the Uplay logo, Ubi.com, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.
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