北米時間2017年5月26日,NVIDIAは,ノートPC向けGPUの新製品「
GeForce MX150」を発表した。Pascalアーキテクチャを採用し,新しい製品型番を纏うGeForce MX150は,CPUの統合型グラフィックス機能よりは高い性能が欲しいという薄型ノートPCユーザー向けとなる。
GeForce MX150の製品イメージ
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もっとも,発表になったたのはその製品名と市場における位置づけ程度。「
GeForce 940MX」の後継で,
3D性能はその1.33倍と謳われるGeForce MX150だが,現在のところ,その技術的詳細はほとんど明らかになっていない。分かっているのは,GeForce Boost 3.0を利用でき,GDDR5メモリコントローラを搭載し,DirectX 12のFeature Level 12_1とOpenGL 4.5をサポートすることくらいである。
GeForce 940MXと比べて3D性能が1.33倍に達するというスライド
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NVIDIAはGeForce MX150を「写真やビデオ編集に十分な性能を低価格なノートPCにもたらし,1日の終わりにはちょっとゲームをプレイできるだけの性能もある」と位置づけている。スライドは,写真やビデオ編集で,Intelの統合型グラフィックス機能と比べて数倍という性能を持つとアピールするものだ
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GP108コアを採用するGeForce GT 1030のGPUパッケージ
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ただ,公開になっているGPUの製品イメージは,「
GeForce GT 1030」の「
GP108」コアを搭載するパッケージと非常によく似ている。それを踏まえ,仮にGeForce MX150がGeForce GT 1030のモバイル版だとするなら,シェーダプロセッサ数は最大384基で,メモリインタフェースは64bit,PCI Express Gen.3 x4接続ということになるはずだ。
GeForce Experienceに対応。ただしスライドを見る限り,Share機能は使えない可能性がある
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なお,GeForce MX150搭載のノートPCは,AcerとASUSTeK Computer,Clevo,HP,MSIから6月に世界市場で出荷開始予定とのこと。このタイミングでの発表である以上,来週火曜日に開幕するCOMPUTEX TAIPEI 2017の会場では,搭載機の姿を確認できるかもしれない。