テストレポート
10コア20スレッド対応のSkylake-X「Core i9-7900X」性能速報
別途,ASUSTeK Computerから対応の「Intel X299」チップセット搭載マザーボード「ROG STRIX X299-E GAMING」の貸し出しを受けることもできたので,取り急ぎ,回してみたベンチマークテスト結果を報告しておきたい。
本日入手のi9-7900Xをとりあえず動かしてみる
Core Xシリーズの概要は既報のとおりだが,簡単におさらいしておくと,新しいCPUパッケージ「LGA2066」を採用する製品群だ。4chメモリコントローラを採用して6コア以上の「Skylake-X」と,2chメモリコントローラを採用して4コアの「Kaby Lake-X」という2ラインナップ展開で,2017年10月出荷開始予定の最上位モデル「Core i9-7980XE」は18コア36スレッド対応という強烈な仕様を誇る。
ただし,北米時間6月19日に予約受け付けが始まるのは10コアモデル以下のみ(関連記事)。今回入手したi9-7900Xは,北米時間6月19日に予約受け付けの始まる10コア以下のCore Xシリーズでは最もスペックの高い製品という扱いになっている(表1)。
テスト環境は表2のとおりだ。
もう1つはメモリ周りだ。今回,メモリモジュールとしてはやはり4Gamerで独自に入手したG.Skill International Enterprise製で容量8GBのPC4-25600モジュール4枚セット「F4-3200C15Q-32GTZSW」を用いているのだが,入手したi9-7900Xでは「4chアクセスだが24GB」という,不思議な認識の仕方をしていた。Ryzen R7 1800Xでは4枚で合計32GBを認識しているので,i9-7900X環境で,CPUかマザーボードに何かある可能性は否定できない。もしかすると実際には3chアクセスになってしまっている可能性もあるだろう。
そういう事情なので,今回はスコアについての論評を差し控える。下に示したグラフ1〜5の数字は,あくまでも参考までに留めておいてほしい。最終的にCPUやマザーボードを別の個体に切り換える可能性はあるが,信頼できるデータが出揃ったら,あらためて評価記事を掲載する予定だ。
ちなみにグラフ5で示している消費電力は,システム全体ではなく,CPUのそれを計測した結果である。計測方法はRyzen 7 1800Xのレビュー時と同じなので,興味のある人はそちらをチェックしてもらえればと思う。
ASUSのROG STRIX X299-E GAMING製品情報ページ
- 関連タイトル:
Core X(Skylake-X,Kaby Lake-X,Cascade Lake-X)
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