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「ワンダと巨像」コンサート開催直前! コンセプトや見どころなどが語られた「GSJファンミーティング」をレポート
この企画の一環として,3月3日に「GSJファンミーティング〜コンサート直前! 4Gamer×SIEスペシャルトークイベント〜」が開催された。これは,3月9日の開催を直前に控えた「Music 4Gamer #2『ワンダと巨像』ピアノ&オーケストラコンサート」のコンセプトや見どころについて,GSJの志村健一氏司会のもと,ソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPAN Studioの伴 哲氏と, 4GamerのTeTが語るという趣旨のイベントだ。ここでは,その模様をレポートしていこう。
「GAME SYMPHONY JAPAN PREMIUM WEEK 〜Vol.3〜」
GSJはゲーム音楽に特化したコンサートシリーズ。2014年に演奏活動を開始し,同年にはロシアでのコンサートも実現している。「GAME SYMPHONY JAPAN PREMIUM WEEK 〜Vol.3〜」では,ソニー・インタラクティブエンタテインメントとGSJのコラボグッズが先行販売されているほか,「ワイルドアームズ」「アークザラッド」「勇者のくせになまいきだ。」,さらには「ときめきレストラン☆☆☆」のコラボカフェも設置され,作品にちなんだメニューが提供されている。
前述のとおり,3月3日に開催されたファンミーティングは,3月9日に開催される「Music 4Gamer #2『ワンダと巨像』ピアノ&オーケストラコンサート」がメインテーマ。このコンサート自体,GSJと直接の関係はないのだが,共にSIEタイトルでコンサートを開催する同志として4Gamerを応援すべく,志村氏が企画したものであるという。
GSJプロデューサーの志村健一氏 |
ソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPAN Studioの伴 哲氏 |
伴氏とTeTはどちらも「ワンダと巨像」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation 2)の大ファンで,オリジナルの世界観を損なわないためにも,選曲からアレンジャー選定に至るまで,作曲家である大谷 幸氏の意向を反映したという。オーケストラ形式のコンサートではアレンジャーの手腕が楽曲の完成度に大きな影響を及ぼすものだが,大谷氏は「自由にやって,曲の世界を広げてほしい」とアドバイスしていたという。とはいえ,すべてのアレンジは大谷氏が監修し,太鼓判を押しているとのことなので,原曲のファンも安心して楽しめそうである。
なお,コンサートは二部構成となっており,第一部はピアノと弦楽オーケストラ,第二部はフルオーケストラと混声合唱で楽曲が演奏される。演奏は東京交響楽団(管弦楽),東響コーラス(混声合唱),末永 匡氏(ピアノ)で,指揮は柴田真郁氏が担当する。
ゲーム音楽ということもあって一曲あたりの時間が短いため,選曲には苦労したそうだが,プレイヤーがゲームを遊んでいるような,物語性を持つ流れを意図して構成しているとのこと。第一部はオープニングから志半ばでのゲームオーバーまで,そして休憩を挟んでの第二部ではオープニングからエンディングまでが描かれるそうだ。そのため,重復する楽曲もあるものの編成が異なるため,異なった味わいで楽しめるとのことである。
なお,「ワンダと巨像」の楽曲のコーラスの歌詞については,架空の言語ということもあって発売済みのサウンドトラックに歌詞カードが封入されているようなこともなく,大谷氏が原曲の楽譜に記したものをそのまま再現しているとのこと。このエピソードを聞いた志村氏は,「昔の作品だと歌詞カードどころか楽譜すら存在しないので,サウンドトラックから耳コピするようなこともある」と,日頃の苦労(?)を語っていた。
ちなみに,GSJでは昨年「PlayStationを彩るJAPAN Studio音楽祭 2017」というコンサートを行っている(関連記事)。ここではJAPAN Studioの16作品を彩る楽曲が演奏されたが,その分,権利処理の手続きには大きな手間がかかり,そのために伴氏が奔走していたという。
JASRAC登録楽曲であれば作品データベース検索サービス「J-WID」のおかげでかなり楽になっているそうだが,楽曲によっては権利をどこが管理しているのかを探すところから始めなければならないケースもあることなどが,登壇者から語られていた。当然ではあるが,GSJや4Gamerでは,このあたりの権利については適切に処理しているそうだ。
JAPAN Studio音楽祭は,もともとJAPAN Studioのブランディングという意味も込めて行われたものであるという。「アークザラッド」や「どこでもいっしょ」などのゲームは“ソニーのソフト”として認識されていることは多いものの,JAPAN Studioの名前が出てくることはあまりなかったこともあり,認知度を高めていくためにこうした取り組みが必要であるという考えも背景にはあったとのことである。
このほか,TeTからは「Music 4Gamer #2『ワンダと巨像』ピアノ&オーケストラコンサート」当日に販売するグッズの紹介などが行われた(関連記事)。今回,パンフレットがクリアファイルとセットで2000円(税込)という価格設定になっているのは,昨年開催した「Music 4Gamer #2『聖剣伝説』25th Anniversary Concert supported by SQUARE ENIX」(特設ページ)のパンフレットよりページ数が少ないのに同じ価格にするのは申し訳なく,ならばおまけを付けようと考えたのだという理由も語られた。
ちなみに,パンフレットのKindle版はすでに配信がスタートしている。アレンジャーを務めた林そよか氏,江口貴勅氏,穴沢弘慶氏らによる楽曲解説も収録されているので,コンサートの予習にも最適であるとのこと(関連記事)。
「Music 4Gamer #2『ワンダと巨像』ピアノ&オーケストラコンサート」の前売り券は,東京音協オンラインとチケットぴあでは3月6日23:59まで全席種販売中。イープラスでは3月6日18:00まで,楽天チケットでは3月7日9:59まで,オンラインチケットMY Bunkamuraでは3月7日23:59まで,一部席種に限り販売中だ。
「Music 4Gamer #2『ワンダと巨像』ピアノ&オーケストラコンサート」特設ページ
「ワンダと巨像」公式サイト
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