19世紀末の研究施設で繰り広げられる恐怖を描く「Close to the Sun」のPC版が，日本語対応で発売中

　「N.E.R.O.」や「ENKI」などの作品で知られるイタリアのゲームメーカー，Storm in a Teacupが開発した一人称視点のホラーゲーム「Close to the Sun」がリリースされた。日本語に対応したPC版はEpic Games Storeで独占販売されており，PlayStation 4/Xbox One版は2019年内に発売される予定だ。

「Close to the Sun」公式サイト

　「Close to the Sun」は，科学に対する追求が宗教や政治的な理由で抑えられていると感じた二コラ・テスラが公海上に浮かぶ巨船ヘリオス号を作り，多くの科学者を集めて自由に研究を行わせたという設定で物語が展開する。主人公のローズ・アーチャーは，ヘリオス号に参加した姉からの連絡が絶えたことから，彼女に何が起きたかを探るため，船に乗り込むことになるという。


　ちなみに二コラ・テスラは，トーマス・エジソンと同時代に生きた発明家として知られる，実在の人物だが，本作はフィクションでありヘリオス号という研究施設も架空のものだ。上記のような設定は，名作「バイオショック」に非常によく似ており，アール・デコ調の意匠とも相まって，こうした雰囲気に魅力を感じる人も少なくないはずだ。


　船内には，二コラ・テスラの作った機械などが散りばめられており，“エレキ・パンク”などとも呼ばれる独特な世界観を持っている。かつてそこにいた人々の残像を見て謎を追いかけるというストーリー展開や，ダイアル合わせなどのさまざまなパズル，さらには，勝てない敵からの逃走といった王道的なホラー要素などが満載の本作。探索を中心にしたスローペースなホラーゲームを，ゴージャスな世界で体験したい人は，ぜひ挑戦してほしい。