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  • ガンバリオン
  • 発売日:2017/12/25
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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印刷2017/12/26 17:48

プレイレポート

地獄に落ちても,まだ戦え。1対1の剣戟アクションバトル「修羅道(Shurado)」で敵を求め,武器を求め,人は修羅となる

 ガンバリオンが2017年12月25日に配信した,同社のスマホ向けパブリッシングタイトル第2弾「修羅道(Shurado)」iOS / Android)では,1対1の戦いを制し,地獄の底から高みを目指す,剣戟アクションバトルを楽しめる(※iOS版は近日配信予定)。

 本作にはいわゆるガチャは存在せず,アプリ内課金ではゲーム内アイテムのみ購入できる。しかし,プレイヤーに求められる要素の大半は“実力”である。

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 1つ1つの動作が生む駆け引き,高品質な3Dグラフィックス,修羅の道を巡るハック&スラッシュなどの特徴はさることながら,特筆すべき世界観も鮮烈だ。プレイヤーは人斬りの堕ちる地獄“修羅道”にあって,血肉を持たぬ異形の鎧“戦人”と化してもまだ,己の闘争本能の赴くまま,目の前に立ち塞がる敵に斬りかかり,さらなる強きを求めていく。血で汚れた魂は,新たな血で拭えばよいのだと言わんばかりに。

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「修羅道(Shurado)」公式サイト

「修羅道(Shurado)」ダウンロードページ



シンプルゆえに,無数の駆け引き


 本作のゲームサイクルはシンプルで,ゲームを開始→階層内を自動移動→敵とのバトル(×n)→移動→階層ボスとのバトル→次の階層へ→以降繰り返し......となる。武器以外の成長要素は“1プレイごとにリセット”される,アーケードライクな仕組みだ。

 ゲーム進行はスピーディだが,攻略できればできるほど階層の先へと進んでいけるので,1プレイの時間は増えていく。プレイ中断にも対応しているので,じっくり集中して遊ぶだけでなく,小まめに攻略して遊んでもいい。スマホゲームらしく,プレイスタイルを両立させて楽しむのがオススメと言える。

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 地獄の階層の道中には,敵である異形が座して待ち構えている。プレイヤーキャラクターが彼らに接近し,双方が武器を抜いて相対したら,戦闘開始だ。どちらかの体力がすべてなくなるまで勝敗は決しない。本作には敵から逃げたり,敵を避けたりするといった戦闘回避行動はいっさいない。人の形をしたものを見つけたら,順に斬るのみだ。

 バトル時の操作は,画面右側をタップで「攻撃」,ホールドで「溜め攻撃」,画面左側をタップしている間は「防御」,敵の攻撃に合わせて防御すると,相手の攻撃を弾く「パリィ」,画面上を2点タップで「剣技」が発動する。これらを用いて行う駆け引きは単純なものだが,簡単ではない。

 戦闘では武器種ごとのモーションとダメージの差が大きく,それぞれの特性次第で戦い方が大きく変わる。また,攻撃時にはスタミナゲージを消費し,スタミナが少ない状態だと攻撃ができず,手数を稼げなくなってしまう。そのため,無暗に攻撃し続けているだけだと苦しい状況になってしまう。ほかにも,両者の攻撃がかち合うと「鍔迫り合い」が発生し,画面連打の成否によって,両者のどちらかに無防備な状態“よろけ”が与えられる。

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 防御をすると,被撃時に体力が少量削られるほか,スタミナ回復速度が低下する。また,防御中にのみ表示される「赤い円のゲージ」が相手の攻撃によって満タンになると,よろけが発生してしまう。円ゲージは防御中は回復しないので,ずっと防御しているだけだと,よろけてばかりでどうにもならない。そのため,スタミナを減らしすぎないよう攻撃,円ゲージを減らしすぎないよう防御と,操作のバランスが求められるわけだ。

 なお,防御は基本的に不利行動に聞こえるかもしれないが,溜め攻撃を防御すればその隙に反撃を入れられるし,タイミングさえ掴めばパリィでよろけさせ,特殊な追い打ち攻撃や剣技を浴びせられるしと,攻防の1つ1つにリスクとリターンが存在している。移動,回避,コンビネーションといった要素に目をつむれば,要は3DアクションRPG的な差し合いを体感できるのである。

 必殺技に相当する剣技も,ダメージ重視のもの,バフ/デバフをかけるもの,毒や呪いといった状態異常をかけるものなど,さまざまな種類がある。剣技の使用に制限はないので,有用性によっては剣技主体の戦闘スタイルもアリである。ただし,剣技はスタミナ消費量がとくに大きいので,スタミナ管理を怠ると意外と運用が難しい。戦闘中に剣技を組み込むには,それなりの判断力が求められる。

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 階層内には分岐路も存在するが,基本的にはボスまでの1本道である。移動はオートで,プレイヤーキャラクターは立ち止まることができない。プレイヤーができるのは,キャラクターをタップして歩く or 走るを切り替えるか,スワイプしてカメラを操作するかだけだ。

 階層内のさまざまな場所には「鬼火」が点在しており,プレイヤーは移動中に見つけた鬼火をタップし,取得できる。「青い鬼火」は体力回復,「黄色い鬼火」は霊片(ゲーム内通貨)となる。体力満タン時に青い鬼火を取れば,画面左下のアイコン「鬼火壺」のゲージが溜まり,その状態でタップをすると,移動中・戦闘中を問わずゲージ量に応じて体力を回復できる。

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 実際にプレイしてみると分かるが,鬼火は決して無視できない要素だ。鬼火の色は一定時間ごとに青⇔黄色と切り替わるのだが,バトルで負った傷を回復するために青い鬼火を優先したいとき,体力がほどほどだから黄色い鬼火で霊片を稼いぎたいとき,青い鬼火を狙いたいのに黄色い鬼火になってしまい,待っていたらどちらも取れずに通り過ぎてしまったりと,基本的に大忙しである。

 そのため,本作では移動中であっても暇なタイミングがほぼない。ときには歩きながらカメラを回し続けて,鬼火をくまなく探したくなる場面もある。加えて,武器を整えたり,強化したりも移動中にしかできないので,“完全無欠な完璧状態”でもなければ集中力は常に保っていなければならない。そのうえ,万全な状態と思っていても“敵に一瞬の甘えを刈り取られる”ことはザラなので,余裕と危機は常に表裏一体だと覚えておこう。

道の先にある鬼火の色が変化する様子。体力はいつでもほしいもの,霊片もいつでも貯めたいもの。プレイヤーは常にジレンマに苛まれる
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 プレイヤーが扱う武器は【太刀】【鉈】【斧】の3系統,全80種以上が存在する。武器は最大3つまで同時に装備でき,画面右下の武器アイコンをタップすると,いつでも手持ちの装備を切り替えられる。武器は霊片を使って最大+5まで「強化」できるほか,+5になった武器は霊片と素材を使って,新たな姿へ「昇位」させられる。素材は入手した武器を解体して入手する仕組みだ。

 武器には種別ごとのモーション以外にも,「攻撃力」「追撃力」「防御力」「受け値」の数値や,「剣技」「付呪(スキルに相当)」の内容に違いがある。同じ武器であっても,ステータス値や付呪が異なるところがハクスラ的だ。なお,追撃力はよろけさせたときの追い打ち攻撃の威力,受け値は防御時に影響するもので,付呪は“体力半分以上で攻撃力上昇”といったものになる。

 このほか,武器には属性が付いているものもあり,【炎→水→雷→炎】【神気⇔邪気】のすくみ関係が適用される。この影響力は大きく,属性のダメージ増減が辛勝を楽勝に変えるほどだ。各属性の武器はなるべく用意しておきたい。

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甘えたやつから,地に落ちる


 ここからはいっぱしの戦人となるため,実際に修羅の道に挑んでみた様子を紹介しよう。ゲームではまず,「第十階層」に到達するのが最初の目標であるらしい。言うても,コンシューマで人気の本格3DアクションRPGなどでは,攻略でも対人でもそこそこやれちゃう人よ? 筆者は。

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 一瞬で死んだわ。敗北すると,所持している武器と,階層の最高到達地点の記録を残して,それまでに上げたレベルと貯めた霊片はすべて失われる。レベルと霊片は基本的に1プレイごとになくなるものと考えるべきなので,ゲーム的な支障はない。しかし,「せっかくあそこまで行けたのに……」という心理的なダメージは半端ではない。

 戦闘の駆け引きもなかなか難しい。攻撃パターンを確立させるまでは効果的な戦術が分からない。最初のうちは攻撃モーションが素早い太刀で,通常攻撃を主体に戦っていると機先を制しやすかったのだが,鉈や斧の重い一撃で割り込まれると,大ダメージを持っていかれるのが痛い。道中の敵も雑魚とはいえ,体力状況はほぼイーブン,あるいはこちらより多いのが基本であるため,すべて完勝を狙う気持ちでなければ攻略が覚束ない。

 本作では,一瞬の駆け引きを成立させる瞬発力と,何連戦も隙を見せない集中力が求められる。「ちょっと面倒だから攻撃連打で処理しよう」という甘えは,それまでの貯蓄をすべて切り崩してくる悪魔の誘いだ。

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 武器は敵を倒したときのドロップか,アイテム「葛篭」から獲得できる。葛篭には「桐の葛篭(20分)」「黒棺の葛篭(6時間)」「銀妖の葛篭(12時間)」といった種類があり,使用時に該当時間を放置すると,その中から武器を得られる。流転の砂時計(有料アイテム)を使い,瞬時にアンロックすることもできるが,桐の葛篭だけは動画広告の視聴でのアンロックに対応しているので,砂時計は上位の葛篭用のために,もったいなくて使えないケースが多かった。

 そうして手に入れた武器を,将来の昇位のために片っ端から解体していたところ(※素材はロストしない),道中に怪しげな商人が現れた。ここでは武器や素材の売買ができるらしい。そして“序盤は武器を売って,武器の強化に努める”のがゲームをスムーズに進めるコツだと知った。昇位は先の長い話なので,まずは素材のための解体ではなく,霊片のための売却を優先して,“3属性の武器を強化で+5にする”のが序盤の秘訣であった。筆者も教えてほしかった。

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 何度も第一階層に死に戻り,何度も出陣を繰り返していると,ようやく目的の第十階層に到達できた。お気に入りの「雷の古刀」は+5まで鍛えたので,準備も万全だ。しかし,ボスの雰囲気が変わっていた。ここまでは上記のスクリーンショットで見るような,緑色の甲冑の大きめな異形がボスとして立ちふさがっていたが,急に日輪の装飾を背負ったちょっと強そうなボス(「獄卒」と言うらしい)が現れた。

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 一瞬で死んでた。力量や武器は問題なかったはずだ。たしかに獄卒は硬く,与えられるダメージは少なかったが,駆け引き次第でどうとでもできたはずだった。しかし,「これを倒せば十階層制覇。レビュー用の取れ高も十分っしょ。年末進行だしね!」という驕りと,焦りと,甘えを,刈り取られた。「ダメだったね。ちゃんちゃん。」,そんな風に終わらせることも考えたが,それは本作のタイトル名が“楽園道”であったらの話だ。無様に斬られたことを許さぬ,この心境。それもまた修羅也。

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 獄卒を完膚なきまでに斬り捨てるべく,地道に霊片と素材を貯めて,ついに雷の古刀を上位武器「鳴神刀」に昇位させた。なお,各武器の昇位ルートは【武器A→武器B or 武器C】【武器B→武器D】【武器C→武器E】といった個別ルートになっているので,各々の懐事情とコレクション性を踏まえて選択するのがオススメだ。

 また,本稿を読んでゲームを始める初心者に,最も伝えておきたいアドバイスを書いておく。武器には基本的に「装備LV」が設定されており,プレイヤーのレベルが装備LVの数値に達したとき,その武器を扱えるシステムとなっている。だが,昇位をさせると【雷の古刀 装備LV.2→鳴神刀 装備LV.45】のように,装備LVがいきなり跳ね上がってしまう。

 ここで本作の仕様をあらためて思い出してほしい。そうだ,修羅道では原則“敗北(あるいは霊片だけは持ち帰られるアイテム帰還)するとLV1に戻る”のだ。考えなしに本命武器を昇位させてしまうと,低レベルで攻略しなければならない低階層で,強力な武器を活用できなくなってしまうのだ。これを知らなかった筆者は愕然としてしまった。雷の古刀だけを強化し,ゲームを進めていたからだ。

 初心者が最も覚えておきたいこと,それは“低レベルでも扱える武器の+5のストックを用意してから,本命武器を昇位する”というものである。武器1本で進めていると,上記のように強い武器を当分扱えなくなる事態が発生し,最悪の場合,最低限の能力しか備えていない初期武器で戦う羽目になる。今回昇位させた鳴神刀の装備LV.45とは,第十階層内でなれるか,なれないかというレベルであった。獄卒にたどり着くまでに該当レベルに達しなければ,おそらくまたやられる。反省する暇もない,死に戻りを予感した。

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 殺れました。どうにかレベル45になれて殺れました。鳴神刀の力が圧倒的なアドバンテージになったのは確かだが,武器の強弱なんて,この際は些事である。本作における最大の武器は常に,プレイヤーの瞬発力と集中力である。この2つさえ保っていれば,いかなる強敵に出会おうと,どうとでもなる。なお,第十階層の時点では見つけられなかったが,ゲームを進めていくと,十階層先へショートカットできるオブジェクト「黒金色の狛犬」も利用できるようになるらしい。

 正確には計っていないが,第十階層まで行くのにかかった時間は約30分。しかも,ずっと集中しながら挑んだため,ドッと疲れた。先ばかりを見ていて,半端な階層でやられてしまうとモチベーションが切れやすいゲームではあるので,まずは先々よりも“第十階層までは何回挑んでもやられにくい武器”から用意するのが得策である。当の十階層を越えても,敵が格段に強くなるということはないので,そこからはたくさん手に入るようになってきた霊片でひたすら稼ぎ,より強い武器を整える踏み台にしてやろう。

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 一瞬で死んどる。相手は第十七階層にいた,ただの雑魚だった。しかし,体を1回転して重撃を加える斧の剣技を合わされたところ,体力満タンにもかかわらず,一撃で即死してしまった。「万全な状態と思っていても“敵に一瞬の甘えを刈り取られる”ことはザラなので」。この念が薄れたとき,地獄の底へと引きずり込もうとする,亡者の腕が忍び寄ってくる。いついかなるときも2つの力を切らさない精神。これこそが終わりの見えない戦いを制する,唯一無二のカギである。

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 ちなみに第十階層を攻略できると,新たなバトルコンテンツ「羅生門」が開放される。ここではプレイヤーキャラクターである戦人の同志達と連続で戦い,6連勝できると報酬として葛篭を獲得できる。葛篭から入手できる武器はプレイヤーのレベルに応じて変わるらしいが,レベルについては“これまでなったことがあるレベル”を自由に選択して挑めるので,さまざまなレベルで挑戦し,望みの武器を狙っていくといいようだ。

 とはいえ,相対する戦人は非常に強いうえ,鬼火が取得できるのは相手を倒したときのみなので,挑戦中は痛手を受けても体力を回復し辛い。さらに,1度挑戦すると6時間のクールタイムを待つか,羅生門の鍵(有料アイテム)を使用しなければならない。高難度コンテンツならではの厳しさになっているので,階層攻略よりも短期集中の心持ちで挑むことが最大の攻略法である。

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 一瞬で死んだがね。レベル84で挑んだのに,戦人強すぎ! 勝っても地獄,負けても地獄,どこに行っても地獄,地獄,地獄。それでもなお人斬りの感触が忘れられないというのなら,挑んでみるがいい。この修羅の道に。

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