企画記事
「リネージュ2M」待望のGvG系コンテンツ「攻城戦」参加レポートを掲載。血盟の経済力や統率力が反映されるこれはまさに人間のドラマだ
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「攻城戦」はゲームに存在する城を奪い合うGvG系コンテンツ。現時点では「ディオン城」「ギラン城」の2つが対象となっており,毎日曜日の21:00〜22:00に攻城戦が行われる(当初は20:00〜21:00だったが,現在は変更されている)。攻城戦は「リネージュ2M」のベースとなったPCオンラインゲーム「リネージュ2」を始めとし,多くのMMORPGで目玉とされていた伝統的なコンテンツであり,MMORPG黄金期の雰囲気を今に伝えている感もある。
「リネージュ2M」の攻城戦には,これまでのコンテンツと大きく異なっているポイントがいくつか存在している。
まずは対人戦であるということ。モンスターを相手にするのではなく,基本的には試合としてほかのプレイヤーキャラと戦うことになる(例外的に,城の持ち主が存在しない場合はNPCと戦う)。これは「性向値」と,参加者の心構えに影響を及ぼす。プレイヤーキャラ同士で戦うこと自体はこれまでも可能だったが,狩り場で相手を倒すと「性向値」の減少というペナルティを受ける。性向値が下がりすぎると「カオティック」状態になり,防御力が下がったり,デスペナルティが大きくなったりといった悪影響があった。
しかし,攻城戦開催中にのみ適用される攻城地域ではいくらほかのプレイヤーキャラを倒しても性向値は変わらない。つまりは血盟アジトなどにある闘技場と同様,気兼ねなく戦えるということ。攻城戦に参加するプレイヤーは皆対人戦に向けた心構えをしているし,キャラクターを手動で操作している。また,攻城戦での「AUTO HUNT」ボタンは周囲の敵プレイヤーを対象とする。狩り場でPKするときのようなわけにはいかないし,ほかのプレイヤーを倒しても恨まれる筋合いはないというわけだ。
そして,参加資格と,勝利で得られるメリットが少々特殊である。参加できる資格を持つのはレベル45以上のキャラクターで,これをもって攻城戦は上級者向けコンテンツと認識していいだろう。
レベル45未満の場合は,残念ながらレベルアップに励むしかない。レベルをいかに上げるかについては,4Gamerの過去記事も参考にしてみてほしい。
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これに加え,自分のキャラクターが「血盟」に属しているかどうかで参加時の立場と勝利時のメリットが異なってくる。
血盟とはプレイヤーたちが自主的に作ったグループであり,いわゆるギルドに相当する機能だ。レベル5以上の血盟であれば,「布告」することで攻城戦に参加可能。勝利できれば,次回の攻城戦(つまり翌週の日曜日)まで,その城を所有できる。勝利血盟は城下の税率を自由に変えられ,得た税金(ダイヤやアデナ)は血盟の利益になるのだ。
これまで税金を意識したことはないと思うが,「雑貨商人」との取引画面で「城税率」という数字を見てもらえれば分かりやすいだろう。同じ「体力回復剤」でも,勝利血盟が税金を上げればそれだけ高くなってしまう。つまり,「どの血盟が城を手に入れるか」は,キャラクターの暮らしに直接反映されるわけだ。
こうして徴収された税金は,血盟主が決めた方法で分配される。
血盟員で頭割りする「均等分配」。
「貢献度」(血盟への寄付や,狩りでの「アインハザードの祝福」消耗量に応じて算出される値)によって分けられる「貢献度分配」。
そして血盟主が税金のすべてを手に入れる「血盟主獲得」といった方式が存在する。
血盟員が皆アクティブなら「均等分配」,ログインにムラがあるなら「貢献度分配」というように,実情に合わせて使い分けられる。独裁者や絶対権力者をロールプレイ(ゲーム内で役柄を演じること)したいなら「血盟主獲得」もいいだろう。サーバー内人口にもよるが,税収は大きなメリットとなるはずだ。
これに加えて血盟員は,城の特別な商店を使える。「啓示の証」「名誉の勲章」「サイハの息吹(刻印)」,そして一定時間すべてのダメージと命中,防御貫通が上がる「貫通のスクロール(刻印)」をアデナで獲得できるのに加え,ダイヤで購入可能な「皇帝の勲功箱」からは,能力値を上げるアクセサリー「ルーン」の材料となる「皇帝の勲章」が手に入る。
これら商店の品揃えは,毎週の攻城戦に連勝して城を持ち続けることで豪華になっていくため,攻城戦の強さはパワーアップの効率にも直結するわけだ。
では,血盟に属さないキャラクターは一切攻城戦に参加できないのだろうか?
答えは「NO」だ。毎週の攻城戦がスタートする1時間前からは「傭兵団」が募集されるが,これは血盟に属していなくても参加可能。戦場で挙げた成果に応じて,無償ダイヤの報酬をもらえる。傭兵団は攻城戦に参加する血盟が募るが,傭兵団に支払う報酬のダイヤは,血盟自身が用意する必要がある。つまり,血盟の資金力があるほど多くの傭兵を集めやすいわけで,なかなかにリアルと言えるだろう。
●攻城戦開催時間
・準備期間:毎週日曜日20:00〜21:00
傭兵団の募集,血盟の参戦エントリーが行える。
・本戦:毎週日曜日21:00〜21:50
実際の戦いが行われる。
●攻城戦参加資格
・レベル45以上のキャラクター:
傭兵としての参加。準備期間に募集される傭兵団に入る。
・血盟レベル5以上の血盟に所属する,レベル45以上のキャラクター:
血盟主が攻城布告すれば参加可能。
●攻城戦のメリット
・傭兵:
攻城戦終了後,無償ダイヤの報酬が支払われる。
・血盟:
翌週まで税率を調整可能。城内の特殊な商店を使える。
攻城戦は「外城戦闘」「内城戦闘」に分けられる。
外城戦闘では,攻撃側は城門を壊して城の中に突入し,「守護石」を破壊することが目的となる。城門の外に布陣した攻撃側が一気に城門に向かう様子は壮観で,これぞ集団戦といった趣(おもむき)がある。城門は動かないモンスターのようなものだと考えればいいだろう。攻撃を加えると耐久力が減っていき,いずれ壊れてしまう。その後攻撃側は城内になだれ込み,守護石を破壊すればいいわけだ。守護石を破壊すると,内城へのポータルが出現する。これをくぐれば内城戦闘のスタートだ。
内城戦闘では城の最深部にある「玉座」を目指す。攻撃側血盟主が玉座のそばにしばらく留まって「刻印」を完了すれば,城は攻撃側血盟のものとなる。逆に言えば,なんとか攻撃側は血盟主を連れて行ってその身を守り,防御側は血盟主に集中攻撃をかければいいわけで,どちらにとっても最後の踏ん張りどころだ。
とくに印象深かったのは,傭兵に関連するシステムだ。前述のとおり,傭兵団を募るには血盟が報酬のダイヤを用意しなければならない(つまり,バトル系ファンタジーマンガなどにちょいちょい見られるような,雇った側が報酬を払わないで裏切るという展開はまず不可能である)。
そして血盟がどれだけのダイヤを出すかは,傭兵団募集のインタフェースで確認できる。そのため,これまでに参加した攻城戦では多くの報酬を用意した超大手血盟に人気が集中していたようだ。
傭兵として攻城戦に参加すると,否応なく無数の傭兵達のなかの特別ではない1人,勢力のコマの1つとなる。名前も「傭兵-100」のように仮のもの(ペンネームならぬ傭兵ネーム)が与えられるのだから徹底している。そして,どこに集結してどのようなパーティを組み,どの城に攻め込むかはすべて雇い主から指示を受ける必要があるわけだ。
このあたりは完全に血盟側の仕切り能力,言い換えれば統率力の勝負となる。血盟が決めた集合地点に集まり,その場で即席のパーティを組み,出撃を待つ……という流れはまるで修学旅行や遠足のようであり,心が躍るものがある。状況によっては集合位置やパーティ編成の指示が下まで届かないということもあり,この歯がゆさもリアルだ。
攻城戦が始まると,無数のキャラクターたちが入り乱れる中で戦わなければならないため,もうとにかく必死である。繰り返し倒されては再出撃することになるうえ,何度倒されようとデスペナルティも受けないため,誰に倒されたとかを気にするような情勢でもない。血盟員に倒されると通常どおりに名前が分かるのだが,傭兵同士の戦いだと先述した「傭兵-80」といった傭兵ネームしか表示されないため,怨恨が残る余地はほぼないわけだ。ほかのプレイヤーと戦ってみたいけれど,人間関係が心配だったり,周囲に対人戦をやりたがる人がいなかったりする場合は,傭兵として攻城戦に参加してみるといいだろう。
攻城戦の実装前と実装後ではサーバーの雰囲気に変化があったと感じられた。実装前の全体チャットは,パーティダンジョンの募集など狩り中心の内容だったが,実装後は攻城戦への参加を呼びかけるメッセージも増えている。長文の檄が飛ぶようなこともあり,リアル中世でもこのようにして兵を募っていたのだろうかと考えさせられた。攻城戦を視野に入れた血盟の募集も増えた感がある。
城税率については大きく変えられることもなく,サーバーによるが「暴利を貪る悪徳城主に,ほかの血盟が反旗を翻す」ということもないようだ。城税率が1〜3%の範囲でしか設定できないことに加え,短期間で利益を回収するより,ほかのプレイヤーの反感を買わないようにしつつ適度に城主となり,連勝も目指していくほうがメリットも大きいためだろう。
ある意味で一般市民(プレイヤー)の数が抑止力ともなっているわけだ。
なお,まだ実装されたばかりということもあってか,攻城戦については「何をしていいか分からない」という意見も散見された。展開が一方的になるケースも多発し,そういった点に不満を覚えた人は少なくなさそうだ。血盟の経済力や統率力が反映されるこれはまさに人間のドラマである。情報や資産が明確な“力”として浮かび上がる「リネージュ」シリーズらしい対人コンテンツと言えばそのとおりかもしれないが,一種のお祭り感覚で参戦を楽しみにしていた人にとっては,ややハードルが高いコンテンツに捉えられただろう。今後のアップデートなどでこの点にメスは入るのかどうかというところも注目したい。
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