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「ハリー・ポッター: 魔法同盟」がいよいよワールドワイドに順次配信。ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで行われた先行体験イベントをレポート
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印刷2019/06/19 22:27

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「ハリー・ポッター: 魔法同盟」がいよいよワールドワイドに順次配信。ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで行われた先行体験イベントをレポート

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 「ポケモンGO」(正式名称はPokémon GO,iOS / Android)の大ヒットで知られるNianticがWB Gamesと共同で制作しているAR位置情報ゲームアプリ「ハリー・ポッター:魔法同盟」iOS / Android)が,2019年6月21日のアメリカとイギリスを皮切りに,世界各国で順次リリースされる(関連記事)。
 そんな本作の制作発表を行う先行プレイイベントが,アメリカ・カリフォルニアにあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにて行われた。4Gamerも参加してゲームを試遊してきたので,その模様をレポートしよう。

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「ハリー・ポッター:魔法同盟」公式サイト


 「ハリー・ポッター:魔法同盟」は,Nianticの資産であるARと位置情報技術を活かした「探索」「運動」,そして「現実世界でのソーシャルアクティビティ」を3本柱としたARゲームだ。世界的な人気を生み映画シリーズもヒットした小説「ハリー・ポッター」や,そのスピンオフとして同じくヒットした映画「ファンタスティック・ビースト」などの世界観をベースとした「魔法ワールド」(Wizarding World)のゲームブランド「ポートキー・ゲームズ」(Portkey Games)の作品として,同じくサンフランシスコに居を構えるWarner Bros. Interactive Entertainmentのゲーム部門であるWB Gamesとともに開発が進められてきた。

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 イベントに登場したNianticのCEOを務めるジョン・ハンケ(John Hanke)氏が「これほど早く決まった商談はかつてない」と語るほど,双方が良好な関係であったことがうかがえる本作。果たしてどのようにARゲームに「魔法ワールド」の世界観が落とし込まれているのか。ファンならとても気になるところだろう。

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 魔法ワールドには,我々のような非魔法使いの人達(マグル。アメリカ英語だとノーマジ)が暮らす世界に,魔法によって隠された魔法使いや魔女などの社会が存在している。
 本作の舞台は,何らかの理由から時空を突き抜けるように魔法が現実にあふれ出してしまう「カラミティ」(Calamity)という大災害が発生した世界だ。国際魔法使い秘密連盟(International Statute of Wizarding Secrecy / S.O.S.)は,マグルの世界で一般の人々に紛れて暮らしている魔法使いたちに号令をかけて「タスクフォース」を結成。プレイヤーは,このタスクフォースのメンバーとして,さまざまな惨事に対処する。

 本作をプレイし始めてまず気付くのは,ゲーム中の会話にボイスアクティングが加えられていること。タスクフォースのリーダーとして英国魔法省から出向してきたコンスタンス・ピッカーリングという女性が,さまざまな指示を出したりプレイヤーの進行状況について語ってくれたりするのだ。
 今回は賑やかなユニバーサルスタジオが会場だったためボリュームを大きくしても聞こえにくかったが,小さい文字を読み進めるより音で解説してくれたほうが便利なのは間違いない。イヤフォンやヘッドフォン着用時の安全性といった気になる点はあるが,かなり優しいゲームデザインになっている印象を受けた。

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 本作では,自分のキャラクターを作成する「魔法省ID」作りも楽しめる。ゲーム中から自分の写真を撮影し,そこに写真加工アプリやプリクラのように,メガネやマフラー,マント,長いあごひげなどでカスタマイズができるのが面白い。
 さらに,ホグワーツ魔法魔術学校の4つの寮から所属(卒業した?)する寮を決められるほか,レベルアップやミッションの成功などで職業や肩書きも設定することができ,プレイヤーが思い思いの自分を演出できる。IDのポートレートにスマホに保存されている撮影済みの写真や2Dアートを利用できるのかが気になったが,現時点では機能が全てアンロックされていないので不明だった。

 マップには,コンパスの形や獣類の足跡を模したさまざまな色からなるメダルが配置されている。これは「ポケモンGO」でいうと「ポケストップ」のようなもので,メダルの形状はミッションタイプ,色はどのような属性の呪文で戦う相手なのかを示しているようだった。
 青い足跡のメダルをクリックしてみると,どう猛な魔法動物「グラップホーン」が登場。カメラの方向や自身の立ち位置を調整してグラップホーンをタップしてすると,メーター状の難度が表示されバトルが始まった。
 グラップホーンとは,水の呪文である「アグアメンティ」で戦うことになるが,面白いのは使用する呪文によって画面に表示されるマークが異なること。それを,いかに指でトレースするのかによって攻撃力も異なってくるので,高難度なクリーチャーになるほど戦いに時間がかかり,手こずっていると逃げられることもあるわけだ。
 今回のテストでは,グラップホーンの戦いのほかに,ディメンターに襲われているハリー・ポッターを助けるというミッションなどを体験した。ミッションは,敵を倒すいうよりも追い払うものや,魔法界にあるべき書物や魔法動物などを送り返すといったイベントが多いようだった。

(写真右)“デュエル”というNPCとの特別な戦いも。今回のデモで1度だけ体験したが,防戦一方でどのように攻撃するのかよくわからず,逃げ出すハメになってしまった
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 バトルに勝利すると,経験値などの報酬が与えられるとともに,初めて見つけた敵やキャラクターであれば「登録簿」にそれが登録される。ポケモンを収集するのに似ているが,本作では魔法動物だけでなく,映画にも出てくる魔法界の住人であったり,小説で描かれたオブジェクトであったりとその種類もさまざま。全てを集め終えるとこの登録簿は一新されて,新たに挑戦することになるらしい。

 集めるべきモンスターやコンパニオン(仲間キャラクター)などはないので,それらを育成する要素やジムのような施設もない。その代わり存在するのが「砦」という施設で,ここでは最大20人のプレイヤーがレイドを楽しめる。また,マップ中のあちこちにはさまざまな素材が収集できるスポットが点在しており,「宿屋」という施設でそれらを調合して食料やポーションを作ることができた。

(写真右)登録簿には,台紙に新しいシールを張り付けていくような感覚でさまざまなキャラクターや魔法アイテムなどを登録できる。ハリーやニュートなどおなじみの人物も
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 さらにファンにはおなじみ,瞬間移動の「魔法アイテム」である「ポートキー」(Portkey。移動キーとも)もある。これを使ったミッションには「○○km歩くと,いくつかのアイテムがアンロックされる」という,Nianticらしい「歩行運動に対する報酬」もあり,やり込み度は高そうな印象だ。

 1〜2時間ほどのプレイでは詳しく判断することはできなかったものの,フレンドとさまざまなミッションに協力して挑めるとのことなので,友人や家族と一緒に歩き回って楽しめるだろう。なお,プレイヤー同士の対戦要素は今のところ予定されていないようだ。
 また,魔法ワールドの作品が好きな人であれば,「自分は普通の人間に見えるけど,本当は魔法の力を持つタスクフォースのメンバーなんだぜ」と,現実でその世界観の登場人物になりきることもできるはず。

 既報のとおり日本語版では映画の吹き替え版の声優が担当したボイスが収録されており(関連記事),今回のイベントで使用されたデモ版にもそれはすでに搭載されていた。日本国内でのリリースも遠くなさそうなので,続報を楽しみにしておくといいだろう。

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