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「RAGE ASIA 2020」のオンライン説明会が開催。新たな観戦体験となる「V-RAGE」とは?
「RAGE ASIA 2020」は,2020年8月29日〜30日の2日間にわたってオンライン形式で配信予定となっているイベントだ。「荒野行動 -Knives Out-」(iOS / Android)と「Apex Legends」(PC / PS4 / Xbox One)の2タイトルを競技種目として,「RAGE」から招待されたチームによる対戦がOPENREC.tvとYouTubeにて配信される。
説明会では,CyberZの取締役でeスポーツ事業管轄 RAGE総合プロデューサーを務め,PLAYHERA JAPANの代表取締役社長でもある大友真吾氏,エイベックス・エンタテインメント ライヴ事業本部イベント制作グループゼネラルマネージャーの坂本茂義氏,テレビ朝日ビジネスプロデュース局ビジネス統括部・担当部長の石田 要氏が登壇。「RAGE ASIA」や「V-RAGE」に関するプレゼンテーションが行われ,3名によるトークセッションが開催された。
「RAGE ASIA」の開催に向けて
「RAGE」とは,2015年から開催されているeスポーツ大会ブランドで,これまでに約20以上のゲームタイトルによる大会を開催。2019年は1年間で約3000万視聴,累計来場者数12万人以上を記録した国内最大規模の大会だ。
今回開催される「RAGE ASIA」は「RAGE」として初となる国際大会。新型コロナウイルスの影響を受けて,オンライン形式での開催となった。
大会コンセプトは「アジアナンバーワンを決める国際マッチ」だ。ポイントは「RAGE ASIA」でしか見られない豪華なマッチメイクということで,通常のリーグや大会では見られない国際大会を掲げる。アジアに限定されているのは,ゲームサーバーの通信問題や時差を考えてとのことだ。
ただのオンライン大会ではなく「RAGE」らしいものにするべく,「V-RAGE」と呼ばれるVRシステムを本格的に導入し,新たな視聴体験を目指す。その他,配信におけるCGを使った演出や新たな取り組みに挑戦しているという。
今後もより大きな興行にしていくため,国内外の多くの人に見てもらいたいとグローバルIPの「荒野行動」,「Apex Legends」の2タイトルを選出し,トップスポンサーにはLenovoとGoogleが参画する。
また,大会当日だけでなく前後も含めたプロモーションを展開。テレビ朝日では地上波での事前特番を放送するほか,大会中はOPENREC.tv,YouTube以外の配信も行っていく。
大友氏は,「単純にお祭り大会をやりたいということではなく,この状況だからこそ,オンラインでも楽しめる日本発で皆が元気になるようなeスポーツ大会を届けたい」と意気込みを語る。
「V-RAGE」を使った新たな視聴体験について
「V-RAGE」は,PCやVRデバイスがなくてもモバイルアプリからVR空間に接続して,自分があたかも会場に入ったような体験ができるシステム。リアルで体験していた大会観戦を,バーチャル空間を通してユーザーがどこにいても楽しめることをコンセプトとしている。
今回は物販とも連動する予定となっており,衣料雑貨セレクトショップを全国展開する「BEAMS」が協賛しオリジナルTシャツ販売を行う。
バーチャル空間上に作られたスタジアムにユーザーは降り立ち,スタジアム内に自分のアバターが入っていくような形だ。観戦会場までのロビーでグッズを販売したり,各スポンサーのエリアが設置されるなど,リアルな大会のイメージをそのままバーチャルで表現した取り組みとなっている。
大友氏は,「リアルな観戦と比べた時に代替できない部分もあるし,eスポーツ大会を会場で観戦する体験が最もファンを熱狂させると思う」と前置きしつつ,「オンラインだからこそできる観戦体験があると思うので,リアルな観戦とは切り分けた新しい楽しみ方を提供していきたい」と語った。
「RAGE ASIA」に関するトークセッション
続けて,大友氏,坂本氏,石田氏が「RAGE ASIA」に関する2つのテーマでトークセッションを行った。以下,テーマとトークの内容を記載する。
・「RAGE ASIA 2020」開催における狙いや期待
大友氏は,オフラインにできなかったことを残念がりながら,国際マッチにこだわったと語る。今回は国別対抗戦ということで,特に盛り上がる部分だと思うのでこの大会を経て,推しの選手,推しのチームを見つけるきっかけになればと述べた。
坂本氏は国際マッチになってくると,グローバルな視点が必要になると語り,スター選手の発掘や世界に羽ばたける土壌づくりなど,若者たちに夢を与えられる契機になればと話してくれた。
石田氏は,テレビ朝日として地上波でのレギュラー,特番放送などでバックアップして大会の盛り上げに貢献したいと語り,特にeスポーツをゲームとしてではなく,「スポーツ」として捉えて番組に生かしていきたいと熱意を見せた。
・「RAGE ASIA」各社の今後の展望
大友氏は,いずれは「RAGE World」の展開も視野に入れ,「RAGE ASIA」も含めて定期的なコンテンツとして,ファンが楽しみにする風物詩のようになればと語る。
坂本氏は,今回の大会におけるデジタル戦略,テクノロジー戦略は大きな可能性があり,業界の風穴をあけるようなものになるのではと期待を込める。
石田氏は,今回は地上波に限らず,OPENREC.tvやYouTubeといった,ネット配信にもしっかり力を入れて行きたいと語り,今後も国内の地上波でeスポーツの露出をしっかりと図っていきたいと語った。
・大会の見どころ
大友氏はコアなファンだけではなく,eスポーツに初めて触れるライト層にも楽しんでもらうイベントというコンセプトで,まだ大会を見たことがない人は,少しでも覗いてもらって,eスポーツの面白さや醍醐味を体感してもらえればと語った。
バーチャル空間上でeスポーツを実施するという,前例のない試みとなる「RAGE ASIA 2020」。今回投入される「V-RAGE」という視聴システムで,どのような視聴体験ができるのか,体験してみなければわからない部分だが,今後のオンライン大会やイベントに影響を与える,重要な機会になると思うので大いに期待したい。
「RAGE ASIA 2020」公式サイト
- 関連タイトル:
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