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クラン戦記
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印刷2018/07/06 19:00

プレイレポート

正式サービスが始まった「クラン戦記」を紹介。懐かしい雰囲気がある“カジュアルMMORPG”を目指す本作の魅力に迫った

 リブリーズとMIKAGEは2018年6月28日,PCブラウザ / Android向けMMORPG「クラン戦記 〜Ancient war records〜」(クラン戦記 〜エインシャントワーレコード〜)の正式サービスをDMM GAMESで開始した。

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 本作は,ドット調のグラフィックスで描かれた広大な世界を,仲間と協力しながら冒険することでストーリーが進行していくMMORPG。誰でも気軽に遊べる“カジュアルMMORPG”を標榜し,「ルミナスアーク」「セブンスドラゴン」シリーズの開発で知られる元イメージエポックの御影良衛氏が制作したことでも注目を集める作品だ。
 本稿では,ゲームの進め方や基本のシステムに触れつつ,ゲームの魅力を紹介していきたい。

「クラン戦記」公式サイト



じっくりプレイすることで面白くなっていく

“気軽に遊べる昔ながらのMMORPG”


 ゲームを立ち上げてまず目に入る本作の特徴といえば,ドット絵調のグラフィックスだ。グラフィックスだけではなく,その世界観や物語の進行なども,どこか懐かしい日本のRPGの雰囲気を持つ作風となっている。
 さらに,フィールドやダンジョンに出没する敵をひたすら倒して経験値を得て,レベルアップ時にステータスを割り振ってキャラクターを育てていくというゲーム性は,往年のMMORPGをプレイした人ならば郷愁を感じてしまうだろう。

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 このドット調のグラフィックスや,懐かしさを感じるようなシステムを採用した経緯は,5月に掲載した御影良衛氏のインタビューを読んでいただくとして,ここからは本作の基本システムを紹介していきたい。

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 ゲームの流れは,クエストを受諾してその目的を達成すると,新たなストーリーが進行して次のクエストを受けられるようになるというもの。オーソドックスなRPGのシステムが採用されている。敵を数多く倒して経験値を稼ぐというレベリング方式も相まって,MMORPGに慣れ親しんだプレイヤーなら,すんなりと自身の冒険の世界に入り込めるはずだ。
 そして,じっくりと腰を据え,時間をかけてプレイしていくことでジワジワと面白くなっていくという感覚も得られた。この感覚はまさに“昔ながらのMMORPG”のそれだ。

クエストは街の「クエスト会館」で受諾できる。エクストラクエストは高難度なのでレベルが上がってからチャレンジしよう
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 一方,昔のMMORPGを知らない世代は,最近のスマホ向けMMORPGに見られるフルオート機能がないといった点などに,多少の戸惑いがあるかもしれない。しかし,気軽に立ち上げてサクッと終了させられるブラウザゲームなので,カジュアルに楽しみながらゲームの進め方がつかめるはず。自分のペースで新たな冒険をスタートしよう。

HPは街の宿屋に泊まると全回復する
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 本作では,バトルで得た経験値でレベルアップしたり,資源を集めて製作した武器や防具を装備したりしてキャラクターを強化,育成し,新たなストーリーに挑むことになる。
 キャラクターの強化や育成にも関するもので,本作ならではの要素が本拠地となる「クラン(clan)」だ。これがなかなか面白いコンテンツとなっている。ここではキャラクターと「クラン」の強化,育成について詳しく解説していこう。

キャラクターの強化
 プレイヤーが操作するのは,名前と容姿が固定のキャラクターたち。キャラクターは,ストーリーの進行や「冒険者ガチャ」などで増やすことが可能で,好きなキャラクター3人を指揮官として編成し,バトルでは3人を切り替えながら戦う。

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 キャラクターは敵を倒すなどして経験値を溜めていくとレベルアップし,それによって「ステータスポイント」を入手できる。ステータスポイントを体力 / 筋力 / 知能 / 敏捷のステータスに割り振ることで能力を強化するという,いわゆる“ステ振り”が育成のキモだ。主に課金によって購入するゴールドを消費する必要があるが,ステ振りのリセットもできる。

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 キャラクターたちの職業は,装備した武器の種類によって自動的に変わる仕組みになっている。筋力を上げているなら剣士や戦士,知能を上げているなら魔導士というように,ステ振りに合った武器を選ぶのが無難だろう。

クランの育成
 自身の本拠地「クラン」では,空いた土地に施設を建てることで,時間の経過に応じて資源を入手できる。
 また,装備品を作る「製造所」や職業ごとのスキルを開発する「研究所」など,重要な施設はあらかじめ建てられており,資源を投入してレベルアップすることも可能だ。

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 なお,施設のレベルアップを完了させるには,待ち時間が発生する。クラン画面はどこでも開けるので,狩りをしながらこまめにクランの状況をチェックすることになりそうだ。
 いわゆる“村ゲー”の要領で,時間をかけて各施設をレベルアップさせていくコンテンツとなっているが,ゲームの進行上,クランの育成は必要不可欠。資源の調達という観点でも,早めに育成していくのがオススメだ。

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装備品の製作
 クラン内の製造所では,装備品を製造するだけでなく,手に入れた素材を上位の素材にする「練成」や,装備品の「強化」なども行える。
 クラン戦記におけるキャラクターの強さは,装備品の質によるところが大きい。敵よりも自キャラのレベルが上回っているのに,相手が強くてまともに戦えないといった場合は,装備品を見直してみよう。

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 なお,装備品の製造時にも待ち時間が発生する。上位の装備品を製造する場合,同じ種類の下位装備,状況によっては現在使用している装備品が要求されることもあるので,装備品がなくて狩りが行えない……なんてことがないよう計画的に製造を行っていきたい。

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 ゲーム序盤はソロプレイで進めていく人が多いと思うが,気の合うフレンド,あるいは募集して集めた仲間達とパーティを組んで冒険に赴くことも重要だ。
 ソロでコツコツ経験値を稼ぐのも良いが,パーティメンバーと会話しながらのレベリングも楽しいもの。ほかにも,大勢の仲間とギルドを組んだり,マーケットで掘り出し物を探したりと,MMORPGらしい要素がふんだんに盛り込まれているので,いろいろ試してみるのも良いだろう。


アクティブスキルの組み合わせで個性が出る

アクション性の高いバトル


 バトルは,アクションRPGの要領でフィールド内を移動しつつ,攻撃範囲内に入った敵を攻撃していく。移動は回避も兼ね,敵を攻撃する際に表示されるサークルから外に出ればダメージを回避できる。とくに状態異常を引き起こす敵は,その攻撃範囲に注意したい。

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 攻撃は,通常攻撃のほかに,あらかじめ3種類までセットできる「アクティブスキル」を活用することになる。スキルの効果はさまざまで,一度使うとクールタイムが発生するため,組み合わせや使用する順番の工夫が重要だ。

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 通常攻撃はオートも可能で,設定しておくと敵に近づいた際に自動で攻撃を始める。ただし,オート時は足を止めて通常攻撃をするので,強烈な攻撃を仕掛けてくる相手だと回避が疎かになりやすい。強敵が相手の場合はオートを切って,敵の周囲を回って隙をうかがいながら,攻撃のチャンスがあったらアクティブスキルを使う……といった戦法を取るのが安全だ。

マウスの中央ホイールで画面の拡大と縮小が行える。画面右上のミニマップも活用しよう
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 経験値稼ぎが目的の場合も同様で,オートを切っておいて,敵を集めるだけ集めてから,範囲攻撃スキルで一網打尽にするのが効率が良い。なお,複数の敵を倒したい場合は,できるだけ自分のレベルに近く,被弾時のダメージが一桁,そしてできれば攻撃時にMISSを連発するような敵を見つけて戦うようにすると,回復アイテムを買うお金や,HPを回復するために移動する時間を節約できる。

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 前述したとおり,バトルでは,3人の指揮官を切り替えながら戦うことが可能だ。ただし,一度キャラクターを切り替えるとクールタイムが発生するので,戦況に合わせたアクティブスキルの使用とキャラクター切り替えのタイミングを見極める必要がある。

回復アイテムはクイックスロットに登録し,自動で使用するように設定可能
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ゲームシステムを理解して

急激に強くなる敵に対応しよう


 実際にストーリーを進めてみたところ,最初のダンジョン「氷の洞窟」にたどり着くまではカジュアルに楽しめたものの,早くも2つ目のダンジョン「黄金の滝」で,効率的にプレイするため,きちんとゲームシステムを理解しなければならないと感じた。
 氷の洞窟をクリアした状態で黄金の滝へ直行し,入り口の近くにいる「スプリガン」の手痛い反撃を受けて,そっとブラウザを閉じた人もいるのではないだろうか。

各所に設置されたワープポイントに触れて移動先を登録することも忘れずに。ワープポイントは戦闘不能時の復活地点としても活用できる
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 ……かくいう筆者もブラウザを閉じかけたのだが,幸いにも黄金期のMMORPGをプレイした経験があったことで,この難所をクリアすべくシステムを見直すことができた。
 結論からいうと,黄金の滝以降は,しっかりとクランを育成し,かつ適正なレベルと装備品を整えないと先に進むことが極端に難しくなる。
 黄金の滝を攻略するために具体的にやるべきことは,まず,氷の洞窟まで戻り,奥地にいる高レベルの敵を相手に経験値を稼ぎつつ,宝箱から装備品のレシピを集めること。宝箱の出現位置は固定なので,ライバルがいないなら,チャンネルを変えながら集めるといいかもしれない。
 もし,ライバルが多すぎるようなら,タイトル画面で選ぶワールド自体を変えてみよう。別ワールドでもレベルなどのプレイ状況は引き継がれるのでご心配なく。

宝箱や敵からのドロップ品は,一時的に「インベントリ(INVENTORY)」に保管される。一定の時間内に「受け取り」を行わないと消えてしまうので注意
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 レベル上げと同時に,クランを育成しつつ,拾ったレシピで装備品を少しずつ作成していく。最初は1キャラ分だけでいいので,ある程度能力の高い装備で固めるのがとりあえずの目標だ。
 あとは戦士のフルアタックなど,レベリングに便利な範囲攻撃スキルを研究所で開発し,レベル12〜13程度まで育成させれば,黄金の滝で戦えるだけの戦力が整ったと見ていい。

 このように新しい地域へと侵入する際は,「しっかりと準備をしてから」というのがクラン戦記の基本的な攻略法となる。この手のゲームに慣れている人なら,特別難しいことはないと思うが,クラン戦記における面白さの本質は,ゲーム内のあらゆるシステムを活用してキャラクターを育成することにあると思う。
 なお,黄金の滝を例に挙げると,奥に進むにつれて敵が少しずつ強くなっていく。一気に奥まで進むのではなく,敵が強くなるたびにレベル上げと装備の見直しを行うのがベストだ。

装備が整ってスプリガンからの被ダメージが低くなれば,敵が密集していることから美味しい狩場になる
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 “カジュアルMMORPG”と謳われていることもあり,プレイする前は最近のスマホ向けMMORPGのような,便利なシステムが用意された作品を想像していた。しかし,実際にプレイしてみると,見ためよりもハードな,“古き良きPC向けMMORPGの息吹”のようなものが感じられたのだ。
 キャラクターのステ振りやクランの効率的な運用法などをぼんやり考えながら,あるいは頭を空っぽにしながら,ひたすら敵を殴る。新しいスキルを開発したり,強そうな武器が完成したら,使い心地を確かめながら,またひたすらに敵を殴る……。ゲームプレイの大半が,敵を殴ることになり,ある意味“作業感”があるかもしれない。しかし,キャラクターが少しずつ強くなっていく感覚が味わえるような育成に魅力を感じる人なら,それは楽しい作業となるはず。

 個人的には,国産のブラウザゲームということで,修正や新規アップデートが頻繁に行われ,ユーザーの意見が反映されやすい環境にあることもポイントが高い。サービス開始直後の数日間でも修正のためのメンテナンスが何度も行われており,より良いサービス展開のため尽力してくれる様は好感が持てる。
 今後の課題となりそうな問題は残っているものの,クラン戦記が目指す“気軽に遊べる昔ながらのMMORPG”というコンセプトに共感し,期待しているプレイヤーも多いはず。運営手腕を含め,これからどんなタイトルへと成長していくのか注目していこう。

クエストの解説や攻略方法を紹介する公式ブログがオープン

 本日(7月6日),主にメインクエストの解説や攻略方法を紹介する公式ブログが開設された(ブログは[こちら])。攻略に行き詰った際は,こちらも参考にしてみよう。



「クラン戦記」公式攻略ブログ

「クラン戦記」公式サイト

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