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創世記戦~アンタリアの戦争
  • JOYCITY
  • NDREAM
  • 発売日:2019/07/16
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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印刷2018/01/27 16:39

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韓国JOYCITYのカンファレンスをレポート。「創世記戦: アンタリアの戦争」「GUNSHIP BATTLE TOTAL WARFARE」「BLESS mobile」の3作品が発表に

画像集 No.001のサムネイル画像 / 韓国JOYCITYのカンファレンスをレポート。「創世記戦: アンタリアの戦争」「GUNSHIP BATTLE TOTAL WARFARE」「BLESS mobile」の3作品が発表に
 韓国のゲームメーカーJOYCITYは2018年1月25日,新作のスマートフォン向けアプリ3作品を発表するカンファレンスを開催した。4Gamerでは韓国で開催された発表会を取材してきたので,その模様をレポートしよう。

 JOYCITYは,もともとはJC Entertainmentという社名で1994年に設立されたゲームメーカーで,2013年に現在の社名に変更している。JC Entertainment時代では,バスケットゲーム「FreeStyle」シリーズなどが代表作で,近年はスマホ向けのアプリを中心に展開しているメーカーだ。

JOYCITY CEO, Cho Seong Won氏
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 カンファレンスの冒頭で登壇した同社代表のCho Seong Won氏によると,かつてPC向けオンラインゲームを手がけたメーカーの多くが,スマホ向けアプリの市場に参入したものの,プラットフォームの変化に対応しきれず苦戦を強いられているという。

 これに対しJOYCITYでは,グローバル市場で通用するゲーム開発を行い,好調な成績を収めているとのこと。「オーシャン&エンパイア」「パイレーツ・オブ・カリビアン 大海の覇者」「ダイスの神」などのサービスが好調で,現在は会社全体の売上のうち約7割を,スマホ向けアプリが占めているそうだ。

 これまでのJOYCITYは,比較的ライトに遊べるゲームを手がけてきたが,モバイル端末の普及に伴い,より本格的なゲームを求めるプレイヤーが増えると同社は予測していたという。また,この動きを先読みしたうえで,コアゲーマーでも楽しめる本格的なゲーム開発を続けてきたそうだ。そして,今回発表する3タイトルをグローバル向けに展開することで,会社としても大きく成長できるだろうとCho氏は述べた。


キム・テゴン氏が手がける戦略シミュレーションRPG

“経済”を盛り込んだ「創世記戦: アンタリアの戦争」


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 発表会で最初に紹介されたタイトルは,戦略シミュレーションRPGの「創世記戦: アンタリアの戦争(仮)」iOS / Android)だ。

 “創世記戦”は,第一作が登場したのが1995年という,韓国では最も長い歴史があるRPGシリーズである。日本のゲーマーにとってはなじみが薄いかもしれないが,その外伝作が「西風の狂詩曲」(日本ファルコム)としてローカライズされており,ご存じの読者もいるかもしれない。ちなみに「デスティニーチャイルド」などを手がけるキム・ヒョンテ氏も,本シリーズにデザイナーとして関わることで広く知られるようになったクリエイターだ。

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Kim Tae Gon氏
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 そういった長い歴史を持つIPをもとに,スマホ向けアプリとして作られているのが,「創世記戦: アンタリアの戦争(仮)」である。開発を行っているのはJOYCITYの関連会社のNDREAMで,元NDOORSのKim Tae Gon(キム・テゴン)氏が陣頭指揮を執っている。

 ゲーム紹介を行ったKim氏によると,今作では創世記戦シリーズのIPを,現在のスマホ向けアプリのトレンドを踏まえたうえで蘇らせ,意欲的なシステムを盛り込んでいるという。

 とはいっても,基本的には遊びやすく作られているゲームだ。たとえばプレイヤーは5名編成によるチームバトルを行うが,これはKim氏が「アトランティカ」「三国志を抱く」「クロスレギオン」などを通じて築き上げた,シミュレーションRPGのシステムを踏襲しているように見受けられる。
 また,プレイヤーは自分の領地を所有し,資源を集めて発展させたり,他プレイヤーの領地を攻めて資源を奪ったりできる。こういったシステムも,スマホ向けのストラテジーとして定番といえるだろう。

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 そのほかにも,物語を追体験できるストーリーモードや,巨大ロボットの“魔装機”を召喚して戦わせたり,飛空艇に乗って冒険したりと,創世記戦シリーズらしいシステムも盛り込まれている。

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 そのうえで,本作ならではの大きな特徴といえるのが,経済の概念が積極的に盛り込まれている部分である。これは,「君主online」のようにアイテムの相場が需要と供給に応じて変動するだけではない。たとえば本作におけるギルドは,ひとつの“株式会社”として機能しており,株式が発行され,プレイヤーがそれを売買できるのだ。

 もちろん,ギルドに所属するメンバーの行動に応じて,株価は随時変動する。これを利用して一攫千金を狙ったり,自分が株を所有しているギルドの動向に注目したりサポートしたりといった遊び方も可能だ。
 たとえばギルドレベルやギルドメンバーのログイン率,レアモンスターの討伐,PvPコンテンツの勝敗,コミュニティへの貢献など,さまざまなアプローチで株価が変動するのであれば,プレイスタイルにも影響を及ぼすだろう。一般的な戦略シミューレーションRPGの枠に留まらない,意欲的なシステムといえそうだ。

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 本作のストーリーモードに関連して用意された“カスタムストーリー”も興味深いシステムだ。これは,ゲームに登場するキャラクターや背景などの素材データを用いて,モーションや台詞などを自分で編集したオリジナルストーリーを作れるというものだ。
 作成したストーリーはゲーム内のサーバーにアップロードし,それを他のプレイヤーが楽しむことも可能。また,作成したテキストは自動翻訳に対応しており,異なる言語圏でも不自由なく遊べるという。

 Kim氏によると,クオリティの低いストーリーが乱造されるのを防ぐべく,作成そのものに対する報酬は用意しないという。だが,アップロードされたストーリーを各プレイヤーが評価し,それが上述した株価に影響を及ぼす,といった展開には期待できるかもしれない。

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 創世記戦シリーズは,韓国以外の国では知名度がそれほど高いとはいえない。そのためグローバル展開を前提としている本作では,未経験者でも楽しめることを前提に開発作業を行っているとのこと。我々日本人のゲーマーからすると,創世記戦シリーズの最新作というよりは,一本の戦略シミュレーションRPGとして期待できそうだ。
 その一方で,シリーズの昔ながらのファンにとっては,「初恋の気持ちが蘇る」ゲームを作り上げたいとKim氏は述べていた。そんな本作は,2018年内のサービス開始が予定されているとのことだ。



陸/海/空のジャンルを網羅するストラテジー

「GUNSHIP BATTLE TOTAL WARFARE」


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 続いて紹介するのは,累計ダウンロード数が1億を突破しているというミリタリー系のシリーズ「GUNSHIP BATTLE」の最新作,「GUNSHIP BATTLE TOTAL WARFARE」iOS / Android)だ。今作のゲームジャンルはストラテジーとなっている。

 従来のシリーズ作ではヘリコプターによる空中戦や戦艦・駆逐艦による艦隊戦など,ひとつのジャンルにフォーカスしていたのに対し,陸/海/空を網羅しているのが本作の特徴だ。

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 プレイヤーが出撃部隊を編成するときは,航空機・艦船・地上部隊の各ジャンルからそれぞれピックアップし,順番に戦闘を繰り広げていくというユニークなスタイルが採用されている。
 たとえばPvPでは,両プレイヤーの戦闘機同士による空中戦が行われ,それを制した側の戦闘機が,引き続き敵艦隊との戦闘を行う。そして艦船も打ち破ったら次は戦車部隊といった流れで,柔道や剣道などの団体戦をイメージすると分かりやすいだろう。

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 スマホ向けのストラテジーは人気ジャンルで,それらの多くは艦船や戦車など,ひとつのジャンルにフォーカスしている。その点,陸海空を網羅した本作では,より幅広いミリタリーファンへアピールできそうだ。
 また,アメリカ・フランス・ヨーロッパ・ロシアの兵器を優先して開発するなど,本作でもグローバル展開を前提に作られているという。現在は,2018年第3四半期のリリースを予定しているのことだ。



PC版BLESSと同レベルのグラフィックスを実現

スマホ向けMMORPG「BLESS mobile」


 最後に紹介するのは,PC向けMMORPG「BLESS」のIPをもとに作られた,スマートフォン向けMMORPG「BLESS mobile」iOS / Android)だ。開発作業を行っているのは,JOYCITY傘下の開発会社THINK FUNである。

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 ゲームエンジンにはUnreal Engine 4が採用されており,PC版BLESSと同レベルのグラフィックスを,スマホで楽しめることを最大のウリとしているという。確かにグラフィックスは美しく,見るからにハイスペック端末を必要としそうなアプリだが,実際の必要環境はiPhone 6S / Galaxy Note 5(以上)を想定しているという。

 2017年2月から開発作業を行っており,現在は2018年後半のサービス開始を予定。今回のカンファレンスではゲームシステムなどの詳細は語られなかったが,公開されたムービーやスクリーンショットを見る限り,グラフィックスのクオリティは目を見張るモノがあるだろう。

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