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物理系パズル「Bridge Constructor Portal」プレイレポート。橋作りの技術と「Portal」のガジェットを駆使して,車両をゴールまで導こう
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印刷2018/09/27 12:00

プレイレポート

物理系パズル「Bridge Constructor Portal」プレイレポート。橋作りの技術と「Portal」のガジェットを駆使して,車両をゴールまで導こう

 レイニーフロッグは,ドイツのHeadUp Gamesが開発した物理系パズル「Bridge Constructor Portal」の,PlayStation 4版とNintendo Switch版の配信を,国内で2018年9月27日に開始する。

画像はすべてPS4版のもの
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 「Bridge Constructor Portal」は,橋を作って車やトラックをゴールに導くパズルゲーム「Bridge Constructor」と,Valveのパズルゲーム「Portal」がコラボしたタイトル。
 プレイヤーは,Portalに登場する企業「アパーチャサイエンス」の新米従業員となり,さまざまな条件のテストチャンバーで橋を作り,さまざまなガジェットを使いながら,車両をゴールまで導くのが目的だ。

 すでにPC / iOS / Android版が発売になっているが,コンシューマ機向けに日本語版が展開されるこのタイミングで,改めて本作を紹介していこう。

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 基本となる橋作りは,ステージ上の配置ポイントに合わせて資材を置いていくという非常に簡単な工程だ。しかし,闇雲に資材を置いていけばいいというわけではなく,車両が通っても壊れないしっかりとした橋を作る必要がある。橋にかかる荷重を考慮して,全体に負荷を分散させるように支えを用意したり,ケーブルで補強したりしていくのだ。

基本となるのは,複数の三角形を用いた骨組み。現実の橋でも用いられている「トラス構造」に近い
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下に支えが作れない場合でも,配置ポイントが上部にあれば,ケーブルを用いて吊り橋を作れる
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橋の赤くなっている部分は,そのポイントに負荷がかかり過ぎているということ。いかに力を分散させるかが腕の見せどころだ
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「Portal」の世界観とガジェットがゲームを一層面白くする


 本作の売りは何と言っても「Portal」のガジェットがステージに多数登場することだ。
 同色のゲート同士をつなげる“ポータル”や,触れた車両を加速させる“滑走ゲル”,そして“キューブ”など,ステージを突破するにはさまざまなものを駆使する必要がある。
 単に橋を架けてゴールに導くだけではない。「車両が通れる強い橋作りの方法」と「ガジェットを使って車両を導く方法」の2つを常に試行錯誤して,答えを導き出す楽しさが味わえるのだ。

お馴染みのポータル。本作では1ステージ内に多数のポータルが登場するため,同色同士がつながっている
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ポータルに入った車両が同じ速度で飛び出てくる性質を利用したギミックも
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ポータルの位置を考えて,橋をクロスするように通さなければならないことも
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 1台の車両をゴールまで通すモード「操縦」をクリアすれば,次のステージに挑めるが,同時に「車列」というモードが解禁される。
 このモードは,「操縦」と違い,1度のプレイで複数の車両を同時にゴールさせなければならない。1台のときはすんなりゴールできたステージが,「車列」だと「耐久力が足りずに橋が崩落」「玉突き事故が起きて行動不能」「道がクロスするポイントで車両がぶつかって停止」などなど,複数台を同時に走らせたために問題が発生してしまうことがある。「操縦」のときよりも緻密な橋作りが求められる。

1台のときには思いもよらなかった事態が発生。作り直しが必要だ
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 「Portal」でも強烈だったブラックな世界観も健在だ。
 本作の冒頭には,従業員の採用試験と称して,面接官から質問が投げかけられるのだが,選択肢を誤ると問答無用で消されてしまう。チュートリアルやナビを務める制御コンピュータ“GLaDOS”も,「車両のドライバーは,貴重な試験車両を守るので,殺さないように」といったようなブラックユーモアを飛ばしてくる。
 そもそもこのゲームは“車両を無事にゴールまで運ぶこと”が目的なので,乗っている人(ベンディー)の生死はクリアに直接関係ないのだ。車両に複数人が乗っている場合も,ドライバーさえ生きていればゴールできてしまう。恐ろしい!

アパチャーサイエンスの必要としない人材は問答無用で処分される
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 まあ,そんなことを言いながら筆者自身,ゲームをプレイしていくうちに「ドライバー以外の人をわざとふるい落として,橋の負担を軽くしよう」といった非人道的なプレイをするようになり,見事にアパチャーサイエンスの企業風土に染まってしまったのだが。

GLaDOSのウィットの効いた真っ黒なユーモアは健在だ
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ベンディーの命は重要ではない。車両がきちんとゴールまで運ばれることが重要なのだ
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 本作は,「Bridge Constructor」と「Portal」の世界観をうまく融合させた良質なパズルゲームに仕上がっている。
 どのような橋を架けるかはすべてプレイヤーに任されているので,何も分からないところからテストプレイを繰り返して,少しずつ解法を最適化させていく過程が楽しい。
 後半になってくるとステージも広くなり,複数のポータルやガジェットが登場するため,解法を導き出すのにかなり頭を悩ませる必要があるが,その分正解を見つけたときの達成感は格別だ。

 「Bridge Constructor Portal」はPlayStation 4版,Nintendo Switch版いずれも1500円(税込)となっている。コラボ元の2タイトルを知る人や,興味のある人は購入を検討してほしい。

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「Bridge Constructor Portal」公式サイト

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