プレイレポート
「メイド イン ワリオ ゴージャス」プレイレポート。300種類のプチゲームが収録され,やりこみ要素もたっぷり詰まったシリーズ集大成
「メイド イン ワリオ」は,1プレイが5秒ほどで終わる極めてシンプルな「プチゲーム」を連続でクリアしていくという,オムニバス形式のゲームシリーズだ。“メイド イン ワリオの集大成”と銘打たれた本作には,シリーズ最多となる300種類のプチゲームが収録されている。そんな本作の魅力を紹介していこう。
「メイド イン ワリオ ゴージャス」公式サイト
今度の「メイド イン ワリオ」はゲーム大会
シリーズに登場した“遊び方”が勢揃い
ゲームの舞台は,シリーズでおなじみのダイヤモンドシティ。ある冒険で見事に“おたから”を手に入れたワリオだったが,その冒険資金で家の金庫がすっからかんに。困ったワリオは,ゲーム大会「メイド イン ワリオカップ」を開催し,参加費で儲ける作戦を発案する。ゲームはシティの仲間達に作ってもらい,ワリオ自身は労せずしてボロ儲けするつもりなのだ。
プレイヤーは大会に参加する1人となり,ワリオに挑戦して優勝賞金の獲得を目指すことになる。
「メイド イン ワリオ」シリーズは,作品ごとにキモとなる“遊び方”が用意されているのが大きな特徴だ。シリーズの集大成たる本作では,過去シリーズに登場した操作システムが複数収録されている。
その内容は,ボタンを使う「ピコピコ」,3DS本体を回転させる「ぐるぐる」,タッチペンを用いる「タッチ」に,マイクに息を吹きかける「フーフー」を加えた4種類だ。過去シリーズに登場したゲームはもちろん,操作方法ごとに新作プチゲームも用意されている。
ゲームの基本ルールは単純明快。次々に出題されるプチゲームをクリアしていき,ゲームモードごとに設定された目標を達成するだけだ。プチゲームはどれも非常に短く,早ければ1秒ほどで終了してしまう。開始時に「おせ!」や「とめて!」といった指令が表示されるので,プチゲームごとに設定された目標をすばやく判断して対応しなくてはいけない。
簡単にクリアできたゲームでも油断は禁物。クリアを重ねると「スピードアップ」が発生し,ゲームのテンポが上昇して難しくなる |
モードによって異なるが,1回のゲーム中にプレイヤーが持てる残機は4つまで。失敗して残機を失うとゲームオーバーとなってしまう |
なんの脈略もなくランダムかつ連続的に出現する,シュールな絵面のゲームをひたすらクリアしていく……このスピード感は,遊ぶほどにクセになっていく。クセになっていく。ゲーム全体のテンポの良さや小気味よい音楽によって,失敗してもリトライが苦にならないのも「メイド イン ワリオ」ならではだろう。
3つのリーグを勝ち抜いて大会の制覇を目指せ
クリア後は「チャレンジモード」で限界に挑戦!
いくつかのゲームモードが用意されている本作でメインとなるのが「ストーリーモード」だ。ゲーム目的は,「ピコピコリーグ」「ぐるぐるリーグ」「タッチリーグ」という,遊び方で分割された3つのリーグを勝ち抜き,ゲーム大会で優勝することだ。
各リーグ内では「メイド イン ワリオ」シリーズおなじみのキャラクター達が,ゲームを用意して待ち受けている。そこで出現するキャラクターには「スポーツ」や「ファンタジー」といったジャンルが設定されており,出現するゲームも(ほぼ)それに合ったものとなる。
また,シリーズファンにとっては嬉しいポイントとして,今回は全キャラクターにボイスがついている。キャストは公開されていないが,好きなキャラクターがいる人はこちらにも注目してプレイしてみよう。
ストーリーモードに登場する3つのリーグ
●ピコピコリーグ
●ぐるぐるリーグ
●タッチリーグ
これらのリーグをクリアすると,複数の操作やジャンルがごちゃまぜになった「ウルトラリーグ」へと進むことができる。ウルトラリーグでは,マイクに息を吹きかける操作「フーフー」も登場するので,一気に忙しくなるのだ。
一度遊んだプチゲームは「ずかん」に登録され,何度でも遊べるようになる。お気に入りのゲームを楽しむのはもちろん,苦手なゲームの練習にも活用できる。また,一度クリアしたステージを再度選択すればスコアアタックに挑戦できる。同じプチゲームであっても,ボスステージをクリアするとゲームのレベルが上がり難しくなっていくので,心して挑もう。
ストーリーをクリアすると,新モード「チャレンジ」が選択可能となる。こちらには,すべてのゲームが出現する「ごちゃまぜ」や,1回でも失敗したら敗北となる「スリリング」,最初からハイスピードでプレイする「げきむず」といった,特殊なステージが収録されている。
これらのステージは基本的に終わりがなく,クリアという概念は存在しない。ストーリーで収録されたプチゲームをひととおり体験したあとに,やりこみやスコアアタック要素として楽しもう。
ゲームを進めていくと,さまざまなタイミングでコインが手に入り,600コインごとに「ガチャコロン」を回すことができる。カードやレコードなどのさまざまなおまけ要素が手に入るので,ある程度コインが貯まったら回してみよう。
ガチャコロンから出現したアイテムは「ゴチャルーム」に展示され,いつでも確認できる。ムービーシーンに自分の声を吹き込める「アフレコ」や,プチゲームよりちょっと長い「ミニゲーム」など,一風変わった楽しみ方ができるコンテンツが多い。
こういった,いわゆるミニゲーム集で真っ先に注目する点は,収録ゲームの数とゲーム全体のテンポの良さだ。「メイド イン ワリオ」シリーズの積み重ねがしっかりと反映された本作は,その双方において“集大成”にふさわしい出来栄えとなっている。
どんな時でもパッと遊べて,それでいてキッチリとやりこみ要素が備わっているのも嬉しいところ。シリーズを十分に遊んでいるやりこみ勢にも,通学や通勤のお供に軽く遊べるゲームを求めている人にも,ぜひおススメしたい作品だ。
「メイド イン ワリオ ゴージャス」公式サイト
- 関連タイトル:
メイド イン ワリオ ゴージャス
- この記事のURL:
(C)2018 Nintendo Co-developed by INTELLIGENT SYSTEMS