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「CoD:BO4」の日本最強決定戦をレポート。優勝したLibalent Vertexと準優勝のCYCLOPS athlete gamingへのインタビューも
本稿では,この大会のグランドファイナルと,優勝したLibalent Vertexと準優勝のCYCLOPS athlete gamingへの合同インタビューの模様をお伝えしよう。
本大会は,CoD:BO4のトーナメント戦「CWL 日本代表決定戦」に出場した全223チーム(第1回〜4回オンライン予選に参加したチーム数)から選出された上位4チームが,“日本最強”の座を懸けて腕を競うというもの。参加チームは以下のとおり。
・CYCLOPS athlete gaming
・Libalent Vertex
・Rush Gaming
・Unsold Stuff Gaming
グランドファイナルでは,CWL 日本代表決定戦を4連覇したLibalent Vertexと,今回ルーザーズファイナルを勝ち上がったCYCLOPS athlete gamingが対決。第1ゲームのFrequencyマップを使ったHARDPOINT戦は,250ー242という大接戦を制したLibalent Vertexが勝利した。
第2ゲームのArsenalマップを使ったSEARCH & DESTROY戦では,CYCLOPS athlete gamingが4ー0と序盤から大きくリード。しかし戦術を切り替えたLibalent Vertexが目覚ましい追い上げで逆転し,最終的に6ー5で勝利を収めた。
第3ゲーム,FrequencyマップのCONTROL戦では,あとがないCYCLOPS athlete gamingが意地を見せ,3ー0のストレートで勝利した。
そして第4ゲームのSeasideマップを使ったHARDPOINT戦では,中盤までCYCLOPS athlete gamingが有利に試合を運んでいたが,後半はシーソーゲームに。最終的にLibalent Vertexが250ー228で勝利を収め,優勝を決めた。
これによりLibalent Vertexは,CoD:BO4の今シーズンの国内大会をすべて制したしたことになる。またMVPには,Libalent Vertexのリーダー・sitimentyo選手が選出された。
Libalent Vertex インタビュー
──優勝の一番大きな要因は何でしょう。
一同:
(口々に)メンバー!
sitimentyo選手:
ずっとこのメンバーでやって来られたのが勝因です。
──今大会で使用武器を変えた理由を教えてください。
Inaba UR選手:
リーダーのsitimentyoが「援護に回る」と言いだして,SMGを使うようになったんです。それで僕が代わりにICRを持ちました。
sitimentyo選手:
いい感じに回ったと思います。
──この大会で,もっとも印象に残っている試合を教えてください。
GenGar AX選手:
CYCLOPS athlete gamingとのSEARCH & DESTROYですね。0ー4から巻き返して,最後のラウンドを取ったときは嬉しかったです。
sitimentyo選手:
自分が無双できた1戦めのCONTROLです。
xAxSy選手:
僕はウィナーズファイナルのSEARCH & DESTROYです。
Inaba UR選手:
グランドファイナルです。
Alice選手:
応援や演出を含めて,グランドファイナル全体が記憶に残っています。
──グランドファイナルには,どんな気持ちで臨みましたか。
sitimentyo選手:
どうやってグランドスラムを取るか,考えていました。最初の2試合を取ったので,「勝てる」と思いました。
──プレッシャーはなかったのでしょうか。
sitimentyo選手:
ずっと勝ってきて,世界大会も経験したので,「負けないだろう」という自信はありました。実際には少し危うい試合もありましたが,そこで落ち込まずに切り替えてプレイできました。
──グランドファイナルのSEARCH & DESTROYでは0ー4から見事に逆転しましたが,どういった作戦を考えたのでしょうか。
sitimentyo選手:
CYCLOPS athlete gamingが4ラウンド取った攻めに対応できるよう形を作り,相手の動きを制限しつつ,僕ら自身のやりたいことができるように試合を運びました。
──今大会出場にあたり,ほかのチームや選手の研究にはどのくらい時間を割きましたか。
sitimentyo選手:
メンバーによります。プレイが8割9割を占めるメンバーがいる一方,暇な時間はずっと動画を観ているというメンバーもいます。作戦や方針は,動画を観ているメンバーが提案して,皆で共有していく感じですね。
──この大会には,参加チームそれぞれのファンが大勢集まりました。何か,普段の大会と違うと感じたことはありましたか。
sitimentyo選手:
Rush Gaming戦では,相手チームのファンの声援に押されたところがありました。でも僕達のファンも負けずに盛り上がってくれたので,何とか気持ちを切り替えることができました。応援は本当に嬉しいです。
Alice選手:
プレイしている僕らも応援してくださる皆さんも気持ちが1つになったので,すごくいい大会だったと思います。
GenGar AX選手:
観戦してくださるファンがいるということに,ただただ気分が上がります。
Inaba UR選手:
配信で見てくださるのももちろん嬉しいですが,実際に会場に観客がいるとよりモチベーションが上がります。
xAxSy選手:
俺らが楽しくプレイすれば,観客も楽しんでくれるので,それが嬉しかったです。
──今シーズンから,国内大会で優勝すれば世界大会に出場できるようになりましたが,感想などを教えてください。
sitimentyo選手:
僕はプロプレイヤーになったら世界に挑戦したいと考えていたので,ようやくそれを目指せる場ができたと思っています。実際に世界大会に出場できて,それがどういうものなのか分かったので,ここからまた世界に挑戦していきます。
──来シーズンに向けて,改めて意気込みなどをお願いします。
sitimentyo選手:
今シーズンは世界大会に出場できましたが,越えられなかった壁がありました。来シーズンは,世界大会のベスト16という壁を越えられるよう頑張ります。
──10月25日には,CoDの新作「モダン・ウォーフェア」がリリースされます。公開されている情報では,これまでと少し違った内容になるようですが,今のところの期待などを教えてください。
Alice選手:
楽しみです。ここ3〜4年の中では一番期待しています。
GenGar AX選手:
メチャメチャ早くプレイしたいです。そのくらい楽しみです。
Inaba UR選手:
CoDは毎作期待しています。「ちょっと変わりすぎかな」とも思いますが,まずはプレイしてみます。
sitimentyo選手:
競技シーンがある限り,CoDをプレイし続けると思います。
xAxSy選手:
純粋に楽しみです。
──それでは,日本のCoDファンやに向けてメッセージをお願いします。
sitimentyo選手:
僕らは世界の大会に出場し,結果を残して,国内のCoDを盛り上げて行こうと考えています。またCoDの新作「モダン・ウォーフェア」にも,eスポーツモードがあると思います。僕らのプレイを見て興味を持ったら,ぜひ実際に触ってみてください。
──最後に,応援してくれたLibalent Vertexのファンに向けてメッセージをお願いできますか。
Alice選手:
シーズンを通して応援してくださって,幸せでした。ありがとうございます。
Inaba UR選手:
前のシーズンから応援してくださっている方もいれば,今シーズンからファンになってくださった方もいるかと思います。本当に応援ありがとうございました。
sitimentyo選手:
僕らは,結果を出すことでしか皆さんの恩に報いることができませんので,今シーズンの大会はすべて優勝できてよかったです。長い間応援していただいて,本当にありがとうございました。
xAxSy選手:
このシーズンは長く,また海外の試合は日本の夜中に配信されることもあったのですが,ずっと応援してくださって嬉しかったです。ありがとうございました。
GenGar AX選手:
感謝の気持ちしかないです。ずっと応援してくださって,ありがとうございます。
CYCLOPS athlete gaming インタビュー
──今の率直な感想を教えてください。
にこちゃん選手:
試合には負けてしまいましたが,自分達の全力を出し切った恥じることのない結果を出せたと思います。「ここをこうすれば勝てた」という試合だらけでしたけれども,悔いはないと言うか,僕自身は満足しています。
Nami選手:
俺はシーズンの途中からチームに入ったので,その直後の大会と比べたら,今回のグランドファイナルは全力を出せたと言えます。負けてしまったことは本当に悔しいですけれど,それでも悔いが残らないくらいすっきり終われたかなと。
あべるんぜっと選手:
負けたことは悔しいですが,僕は今シーズン初めてプロプレイヤーとして試合ができたので楽しかったです。
──1戦めでRush Gamingに敗退したとき,チーム内でどんな話をしましたか。
にこちゃん選手:
僕は負けたことをすぐに忘れ,次の試合に備えることが大事だと考えています。まずはルーザーズの1戦め,Unsold Stuff Gamingとどう戦うかという話し合いを皆でしました。
──グランドファイナルでは,大接戦の末,僅差でLibalent Vertexに敗れる試合がほとんどでした。その要因は何だったと分析していますか。
にこちゃん選手:
僕らのほうが,相手よりミスが多かったことです。ミスをカバーするには,メンバーの誰かがビッグプレイをする必要があります。つまり,1人のミスがほかの4人に大きく影響を与えてしまうわけです。そのため試合中は,ミスを減らすことが何よりも最優先されます。
──今シーズンを通して,CoDのプロシーンに何か変化を感じましたか。
にこちゃん選手:
まず世界大会の出場権を得られる国内大会が開催されるようになり,日本のプレイヤー全体の実力が底上げされたと感じます。
また今回の大会も配信の視聴数が非常に多く,たくさんの人が観戦してくださるようになったことがありがたいです。
──今シーズンを通じて,プレイと研究の比率はどのくらいだったのでしょうか。
にこちゃん選手:
シーズンの最初の頃は4分の1が研究,残りがプレイという感じでした。最近は3割が研究,残りがプレイになっています。僕としては,もっとチーム内の話し合いや研究に時間を割きたいのですが,時間が足りないんですよね。
──会場に観客がいることで,何か影響はありましたか。
Nami選手:
Rush Gaming戦では,相手のファンが会場の半分以上を占めるくらいいたんですけれども,CYCLOPS athlete gamingのファンもそれに負けないくらい大きな声を出してくれて。プレイ中にはそれが聞こえてありがたかったし,嬉しくもありました。
にこちゃん選手:
やっぱりRush Gamingに対する声援が聞こえると,辛くなるんですよね。でも,それを跳ね返すようにCYCLOPS athlete gamingのコールが聞こえると,気分が上がって前に進めるんです。きっとプレイにもいい影響があると思うので,観戦してくださる人がいるのはいいことだと捉えています。
Leisia選手:
僕は,名前を呼んでもらえたことでたくさんのビッグプレイを起こせたと思っているので,応援って素晴らしいと捉えています。
あべるんぜっと選手:
最初のRush Gaming戦では,相手の応援がすごくてメンタルブレイクしていたんですけれども,ルーザーズで再戦したときはCYCLOPS athlete gamingのコールが聞こえて,戦いやすかったです。本当に助かりました。
──来シーズンに向けて意気込みをお願いします。
Leisia選手:
僕はまだ国内大会でトップに立った経験がないので,来シーズンは優勝したいですね。
あべるんぜっと選手:
来シーズンはまだ大会などがどうなるか分かりませんが,もしチャンスがあるなら優勝を狙います。
にこちゃん選手:
僕は前シーズンで優勝して,今シーズンでは準優勝だったので悔しい気持ちがあります。来シーズンはもっと勝利に貪欲になり,今のLibalent Vertexのように連覇する勢いで戦っていきます。
Nami選手:
来シーズンもこういった大きな大会が開かれるのであれば,優勝を目指し,かつ世界大会にも出場して今シーズン以上の結果を残したいです。
Ngt選手:
オフライン大会で何度か優勝した経験はあるのですが,今シーズンはそれを味わうことができませんでした。来シーズンは優勝の気持ちよさを味わいたいです。
──CoDの新作「モダン・ウォーフェア」への期待などを教えてください。
にこちゃん選手:
「モダン・ウォーフェア」は,近未来を舞台にした最近のCoDと違い,実在の武器がたくさん出てくるので楽しみです。
また最近のCoDはプレイヤーの体力が多いので,1人を倒すために何発も弾を当てる必要があったんですけれども,「モダン・ウォーフェア」はプレイヤーの体力が少なくなり,かつ弾の威力が上がっているので,戦い方が大きく変わると思います。
──それでは,日本のCoDファンに向けてメッセージをお願いします。
にこちゃん選手:
CoDファンの大半は,おそらくCoDをゲームとして楽しんでいる人だと思います。でも僕達のように,eスポーツとして競い合う人がもっと増えてほしいと考えています。競技人口が増えれば,それだけ国内プレイヤーのレベルも上がっていきます。ぜひ観戦するだけでなく,実際に競技に参加してほしいですね。
──最後に,応援してくれたCYCLOPS athlete gamingのファンに向けてメッセージをお願いできますか。
Ngt選手:
シーズンを通して,応援ありがとうございました。それなのに,一度も優勝できなかったことを申し訳なく思っています。来シーズンも優勝を目指して頑張りますので,応援よろしくお願いします。
Nami選手:
今シーズンは応援していただき,ありがとうございました。俺自身はチーム移籍などでバタバタしていた時期もありましたが,それでも応援してくださる方がいて,心から感謝しています。また来シーズンも頑張ります。
にこちゃん選手:
シーズン中は応援ありがとうございました。優勝が目の前にあるにもかかわらず,負けてしまうことが何度も続いてしまったことには,申し訳ない気持ちで一杯です。僕自身は,自分の限界が来るまで戦っていこうと考えているので,自分やCYCLOPS athlete gamingを引き続き応援してくださると嬉しいです。
あべるんぜっと選手:
応援ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
Leisia選手:
今シーズン応援ありがとうございました。来シーズンは,ファンの皆さんの期待に応える結果を残せるよう頑張ります。
※本大会で使用されているゲームモードには,「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に該当する表現は含まれません
「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」公式サイト
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