インディーズゲームの祭典
「BitSummit Vol.6」 が,京都・みやこめっせにて
2018年5月12〜13日 の日程で開催中だ。国内最大規模のインディーズゲームイベントとして,すっかり定着した感のあるBitSummitだが,今回は国内外から86組の出展者が参加し,約100タイトルの新作を出展している。
本稿では会場の模様を写真と共にお伝えしつつ,筆者の個人的な注目タイトルも合わせて紹介しよう。
オープニングセレモニーの様子
入口のほぼ正面にある任天堂ブース。Nintendo Switchで遊べるインディーズゲームの情報を発信する「Indie World」 が発表されたばかり だが,同社ブースでは11作品が体験できる。出展タイトルについては公式サイトの「こちら 」をチェック
入口から左手側にはPlayStationブースが出展。こちらでは,PS4/PS Vitaで遊べる14タイトルが試遊できる。出展タイトルの詳細は,PlayStation.Blogの「こちら 」のページでご確認を
ステージに登壇した,ブレインストームの中村隆之氏 (左)とエンハンスの水口哲也氏 (右)。6月26日に発売予定の「ルミネス リマスター」 について,水口氏はNintendo SwitchのHDハプティクス機能を知って「ぜひやろう!」となったという。また,水口氏と共に「ルミネス」「メテオス」シリーズのサウンドを手掛けてきた中村氏は,初代「ルミネス」のプロトタイプを触ったときに感動したと当時を振り返った
PixelJunkシリーズ10周年を記念したステージ。キュー・ゲームス代表取締役のディラン・カスバート氏 (右)は,PS3が登場し,HDMI接続によって画質がより美しくなったことで,2Dゲームが復活するのではと嬉しく思ったそうだ。そしてこのことが,PixelJunkシリーズを立ち上げるきっかけになったと語った
インティ・クリエイツの新作発表セッションに,ArtPlayの五十嵐孝司氏 (左)と,インティ・クリエイツの會津卓也氏 (右)が登場。発表されたばかり の「Bloodstained: Curse of the Moon」 の映像を披露した
Travis Strikes Again: No More Heroes
任天堂ブースで,「ノーモア★ヒーローズ」シリーズの最新作「
Travis Strikes Again: No More Heroes 」がプレイアブル出展。ゲームの世界に吸い込まれてしまったトラヴィスがバグと戦うという本作のデモ版を試遊できる。
Blade Strangers
「海腹川背」「コード・オブ・プリンセス」「洞窟物語」などのキャラクターが戦うという,意外すぎる組み合わせで話題を呼んでいる対戦格闘ゲーム
「Blade Strangers」 の試遊台が,Pikiiブースに出展されている。気になるあのキャラやこのキャラが,どんな風に戦うのか確認してみよう。
Bloodstained: Curse of the Moon
インティ・クリエイツが開発し,Artplayがシナリオ監修を行う
「Bloodstained: Curse of the Moon」 が,さっそくプレイアブル出展。インティ・クリエイツブースでは,こちらも発表されたばかりの「
白き鋼鉄のX(イクス) THE OUT OF GUNVOLT 」も体験できるとあって,大きな人だかりができていた。
Sticky Bodies
京都府が主催したゲームジャムで学生のチームが制作したゲームを,キュー・ゲームスでブラッシュアップしたスマホ向けタイトル
「Sticky Bodies」 。空から落ちてくる人間をスワイプ操作でつなげて,地面で待ち構える大きな顔の口の中に飛び込ませるという,シュールな世界観が特徴的。現時点では製品化の予定はないとのことなので,会場で触れてみよう。
The Good Life
Sweryこと
末弘秀孝氏 の新作「
The Good Life 」。多額の借金を抱えてイギリスの田舎町にやって来た主人公のナオミが,写真を撮影してお金を稼ぎ,借金を返済していく。「
こちら 」の記事に詳しいゲーム内容と末弘氏へのインタビューを掲載しているので,合わせてチェックしてほしい。
Jupiter & Mars
BitSummitの発起人である
ジェームズ・ミルキー氏 が立ち上げたTigertronのデビュー作となるVRゲーム「
Jupiter & Mars 」。環境問題をテーマにした本作について,ミルキー氏に取材を行っているので,そちらの記事も後日掲載する。
MARE
機械の鳥と少女が不思議な世界を探検する,Visiontrick MediaのVRゲーム
「MARE」 。「風ノ旅人」や「ワンダと巨像」といった作品にも通じる,どこか荒涼とした世界観が素敵。
Tale of Ronin
浪人となって,暴力と騒乱に満ちた世界で生き抜くという,Dead Mageの新作RPG
「Tale of Ronin」 。水墨画風のグラフィックスと,なんとも渋いテーマに興味をそそられる。
GRAY GROFA
TPM.CO SOFT WORKSがMSXエミュレーター上で開発し,PC向けにリリース予定の
「GRAY GROFA」 。一見すると横スクロールSTGのように見えるが実はパズルゲームで,技術の粋を凝らした(?)1ドットスクロールやスプライトのちらつきといった,MSX譲りのグラフィックスも特徴的だ。
Kick & Balanco
3BalancosのVRゲーム
「Kick & Balanco」 。空飛ぶブランコに乗って,思いっきり靴飛ばしができる! という,ただそれだけのゲームだが,無性に遊んでみたくなるのは筆者だけではないだろう。