プレイレポート
「ソード・オブ・ガルガンチュア」の新モード“アドベンチャーモード”をレポート。強化やアイテム,そして運。全てを駆使して最深層踏破を目指せ
なお,筆者がプレイしたのは開発段階のものなので,実装されるものとは異なる点があるかもしれない。また,アドベンチャーモードは最大4人でのマルチプレイにも対応しているが,今回はソロでのプレイだ。
※掲載している画像は全て開発段階のもの。
「ソード・オブ・ガルガンチュア」公式サイト
より“ゲームらしさ”を加味した「アドベンチャーモード」
前回の記事(関連記事)でお伝えしたように,本作は基本的にキャラクターや武器の成長は無く,「技術と戦略をいかに高めるか」といった作品だった。一方,今回追加される“アドベンチャーモード”は打って変わって,「武器とキャラクターの成長」にフォーカスしたモードとなっている。
まず,アドベンチャーモードとは何かというと,「四次元空間“テサラクト”を舞台に,最深層(101F)にいるガルガンチュアの討伐を目指すモード」だ。要するに,最終目的地に到達するまでに,なんと100階層もの道のりを踏破しなくてはならない。当然,これまでのシステムのままでは途中で力尽きてしまうだろう。
そこで本モードでは,「成長要素」「武器の強化」「アビリティの習得」「消費アイテム」といったように,自身を強化したり,生存性を高めたりする要素が追加されている。
また,テサクラト内で入手した武器やアイテムは,挑戦に失敗してしまったとしても失うことはなく,次回以降の挑戦時に持ち込むことが可能だ。ただし,持ち込むための装備スロットは4つまでなので,何を選ぶかはじっくり考えたほうがいいだろう。
深層への道のりは挑戦のたびに変化,運も味方につけよう
基本的にはこれまでと同様に,セーフエリアから出るとステージが始まり,敵を全滅させるとクリア。ステージをクリアするとポータルが出現するので,その中から次に進むステージを選択する,といった具合だ。ポータルにはいくつかの種類があり,最低1つは出現する「次のステージに進むポータル」のほか,「ショップ」「ジャッジメント」といったものがある。
ここで注意したいのは,次のステージに進むポータルは,必ずしも“次の階層”に進むポータルではないということだ。例えば第1層をクリアした後,出現するポータルは第2層だけではなく,第3層・第4層のものが出現する可能性がある。つまり,階層をいくつかスキップできるので,全ての階層をクリアする必要は無いということだ。
また,通常ポータルのエフェクトは青だが,時々紫のエフェクトになっていることがある。これは通常よりスキップできる階層が多い代わりに,次のステージで自身へのデバフや,敵へのバフといったデメリットが生じてしまうものになる。
「ショップ」は,その名の通り買い物ができる。ステージクリアの際にコインを獲得できるので,それを使用して武器や消費アイテムが購入可能だ。
一方,「ジャッジメント」は比較的低確率で出現するポータルで,コインを支払うと,後述のレベルアップ時に獲得できるバフをランダムに獲得できるといったものだ。筆者のプレイ中に当たることはなかったが,稀にデバフも含まれているという。
ステージクリア時には,上記4種のポータルがランダムに選出され,3つ設置されるようになっているようだ(次以降の階層に進むポータルは最低でも1つは出るようになっていると思われる)。ちなみにポータルはダブることもあるようで,進むポータルが紫しかなかったり,ジャッジメントが2つ出現したりと,運によって大きく左右される要素でもありそうだ。
挑めば挑むほどに強くなる,成長&強化システム
本モードでは,ステージをクリアすると経験値が入りレベルアップできる。ただし,レベルが上がった際の特典は,単純なステータスアップではなく,3つ提示されたバフの中から好きなものを選ぶ,といった仕様だ。バフは「最大HPアップ」や「攻撃力アップ」といった基本的なものから,「コンボマーカーへのダメージアップ」や「ステップ移動力アップ」など,ややテクニカルなものまでさまざまだ。キャラクターのバフ効果は挑戦ごとにリセットとなるので,あまり悩まずに好きなものを取ってしまうのもいいだろう。
また,レベルとは別にプレイヤーランクというものが存在する。こちらは挑戦を終えた後でもリセットされず,どんどん加算されていくものだ。このランクの高さに応じた数だけ,出発前の待機エリアにて“アビリティ”を取得することができる。
アビリティは,ゲーム中に集められるコインを支払うことで,永続的にバフを得られるシステムだ。ここで手に入るバフは,レベルアップ時にかかるバフと同じものに加え「ショップの価格低下」や「経験値上昇」など,特殊なものも存在する。
注意したいのは,レベルアップ時のバフと同じものを取得しても,効果ははやや低めになっていることだ。例えば「HPアップ」のバフは,レベルアップ時には体力が“50”上昇するが,アビリティのLv1段階目では“10”しか上昇しなかった。アビリティのレベルが高いほど効果は大きくなると思われるが,基本的にはレベルアップ時より低い効果と見ていいだろう。
もう1つの強化要素として,武器の強化が存在する。テサクラト内で手に入る武器同士を合成することで,強化対象の武器がどんどん強化されていくシステムだ。武器は比較的たくさん入手できるので,珍しい武器でなければそれほど素材には困らないだろう。
ただ,深層になるほど同じ武器でも基本Lvが高いものが入手できる。序盤に何度も挑戦して素材を集め,ある程度強い装備を作るか,より深く潜り,より良い武器を求めるのかはプレイヤー次第だ。
攻略の鍵を握る消費アイテム「アーティファクト」
本モードでは,ステージクリア時のミッション達成によりショップや強化で使用するコインがもらえるのだが,たまに“アーティファクト”がもらえることもある。アーティファクトは,投げて地面にぶつけると,一定の範囲にさまざまな効果をもたらす消費アイテムだ。効果はHPの回復をはじめ,防御力のアップ,移動速度アップなどシンプルに攻略を手助けしてくれるものや,敵から標的にされやすくなる「挑発の薬」など,マルチプレイを前提としたものも見られた。
これまでのマルチプレイでは直接味方を支援するようなシステムは無かったが,これにより,瀕死の味方に回復アイテムを投げつけたり,体力に余裕のある人が敵を引きつけたりといった,幅広い戦略が持てるようになった。アーティファクトは,道中のショップで購入することもできるので,必要に合わせて購入しておくのもいいだろう。
さて,ここまでソロでプレイしたアドベンチャーモードを紹介してきたが,本モードはマルチプレイの方が有利に進められそうだ。実際ソロでプレイしていると,アーティファクトの効果が充分に活かせないし,どうしても敵がすぐ近寄ってくるので手裏剣などの投擲武器が使いづらいなど,戦略の幅がやや狭まってしまった。
また,今回は20層ほどまでしか進めなかったので,なんとか1人で捌ける敵の数だったが,おそらく深層になればなるほど,多数相手の戦闘が増えることだろう。可能であればなるべくマルチプレイで挑むのが無難だ。
これまで「ソード・オブ・ガルガンチュア」のマルチプレイは,ソロモードの延長に近く,あくまで“おまけ”という印象があった。しかしアドベンチャーモードでは,他人の回復やバフができるようになり,かなり協力プレイの要素が高まっている。筆者も,正式アップデート後はぜひマルチプレイで楽しんでみたいと感じた。
もちろん,ソロプレイでも武器やコインを集めることはできるし,なんなら腕試しとしてソロ攻略にガチで挑むのもアリだ。どちらにせよ,101層までの道のりは非常に厳しい戦いになることは想像に難くない。技術,武器,アビリティ,アイテム,運。全てを駆使して最深層踏破を目指してほしい。
「ソード・オブ・ガルガンチュア」公式サイト
「ソード・オブ・ガルガンチュア」は“VRの中のリアル”を作り出す。VR空間への没入感にこだわったVR剣戟アクションを体験&インタビュー
gumiは本日(2019年6月7日),「ソード・オブ・ガルガンチュア」の配信を開始した。本作は,VR空間でさまざな武器を用い,巨大で強大な敵に挑む“VR剣戟アクション”だ。発売に先駆け,ゲームをプレイし,同社の代表である新 清士氏へお話を伺うことができたので,その内容をお届けする。
- 関連タイトル:
ソード・オブ・ガルガンチュア
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