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  • Visual Concepts
  • 発売日:2018/09/11
  • 価格:ダウンロード版:7580円(税込)
    20周年記念エディション ダウンロード版:1万2450円(税込)
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「NBA 2K19」,ハンズオン&シニアプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏インタビューをお届け。「お金を払う価値のあるものを毎年リリースする」
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印刷2018/09/11 14:59

インタビュー

「NBA 2K19」,ハンズオン&シニアプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏インタビューをお届け。「お金を払う価値のあるものを毎年リリースする」

 2Kより本日(2018年9月11日),発売された「NBA 2K19」PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)は,シリーズの良さを残しつつ,よりリアルに,より面白く進化している。今回は本作のハンズオンと,「NBA 2K6」から開発の中核として携わる,シニアプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏のインタビューをお届けしよう。

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 ハンズオンのレポートから。今回,プレイしたのは「MyCAREER」モードだ。
 このモードは自分でキャラクターを作り(MyPLAYERと呼ぶ),その選手を使ってキャリアを重ね,NBAのトッププレイヤーを目指すというもの。ストーリーが盛り込まれており,主人公となるプレイヤーキャラクターの人生が描かれる。
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 本作で描かれるストーリーは,NBAのドラフトに落ちた主人公がバスケットボール選手としてのキャリアを積むため,中国のリーグに参加するところから始まる。遠い異国の地である中国で経験を重ね,NBAのスカウトを受けることが目標となる。そのためか,ストーリーのタイトルは「The Way Back(帰り道)」となっている。
 筆者はキャラクターに感情移入しやすい方なので,ストーリーを進めながらキャラクターを成長させていく「MyCAREER」は大好物だ。ちなみに試合中で動かすのは自分のキャラクターだけでチームメイトはCPUが動かす。出番が来るまでベンチで観戦することもあり,その辺りもリアルに描かれている。

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 リアル志向の「NBA 2K」シリーズだが,ハンズオンがプレイできた場所には「NBA 2K」ファミリーのタイトルで,よりカジュアルに楽しめる「NBA 2K プレイグラウンド2」も設置されていた。
 こちらはデフォルメされたキャラクターで,ルール無用の2on2が楽しめるタイトルで,リアル志向の「NBA 2K19」と比べ,簡単操作でお手軽に楽しめるのがウリだ。実際にプレイしてみたが,パンチしたり,後ろからキックしたりとやりたい放題。ダンクシュートもお手軽に決められるので,なかなか爽快なプレイフィールだった。こちらは2018年内にリリス予定とのことだ。

「NBA 2K19」公式サイト


ファンの声に耳を傾ける
シニアプロデューサー,エリック・ベニッシュ氏インタビュー


シニアプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏
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4Gamer:
 よろしくお願いします。
 20周年を迎える「NBA 2K19」ですが,本作で一番注目して欲しいポイントはどこでしょうか。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 「NBA 2K19」,ハンズオン&シニアプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏インタビューをお届け。「お金を払う価値のあるものを毎年リリースする」
エリック・ベニッシュ氏(以下,ベニッシュ氏):
 一番のウリはすべてが良くなっていることかなと思っています。「MyTEAM」は完全に刷新されましたし,「MyGM」「MyLEAGUE」にも新しい機能を追加しました。ゲームプレイにおいても多岐にわたって改良しています。その代表的なものは“テイクオーバー”システムですね。
 もし,あえて1つ,注目してほしいモノをあげるとすれば,やはり「MyCAREER」になりますね。新しいストーリーである「THE WAY BACK」や,「MyCAREER」を補完する形で存在する「ネイバーフッド」にぜひ注目してほしいです。

4Gamer:
 オンラインのネイバーフッドではどのようなことができるのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 ネイバーフッドではほかのプレイヤーと一緒にいろいろと楽しめますよ。普通の3on3はもちろん,コートにトランポリンが設置された3on3もありますし,ゴールデンタイムにはトレイラーでもお見せした「ドッジボール」のようなイベントが,ゴールデンタイムの時間に合わせて日替わりで開催されます。なので,最初はログインするたびに新しいイベントが楽しめると思いますよ。

4Gamer:
 なるほど。さきほど全部がウリとおっしゃっていましたが,本作で初めて「NBA 2K」シリーズを遊ぶ人はまずどのモードを遊ぶと一番楽しめるでしょう。

ベニッシュ氏:
 良い質問ですね。「NBA 2K19」にはたくさんのモードを用意していて,大きなものだけでも5つあり,それぞれが単体のゲームで販売してもいいくらいのボリュームがあります。ですので,初めてプレイする人はどこから手を付けていいか分からないかも知れません(笑)。
 どれも面白く作っているので,難しい質問なのですが,初めて遊ぶのなら,やはり「MyCAREER」が良い出発点になるかと思います。NBAのコアなファンでなくてもストーリーが楽しめますし,操作に慣れていなくても楽しめるモードになっています。「あるレベルをクリアできなくてストーリーが先に進まない」というような作りではないですし,遊ぶ過程で操作に慣れていけるようにもなっているので,入口としておススメです。

4Gamer:
 選手が“リアルのNBAで活躍する”と能力が変化する「ヒートチェックカード」という新しい要素がありますが,すべての現役NBA選手のヒートチェックカードがあるのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 そうです。現在のNBA選手全員分のヒートチェックカードを用意しています。
 おっしゃる通り,リアルの試合と連動しており,その活躍に応じてヒートチェックが発動したりするので,ユニークで革新的で楽しいモノを用意できたかなと思います。
 お気に入りの選手のヒートチェックカードを集めていくと,NBAの実際の試合も応援したくなるはずです(笑)。応援している選手が活躍すると嬉しいですし,ゲームでも楽しめる,一粒で二度おいしい要素だと思ってます。

4Gamer:
 リアルとゲームを融合させる面白いアイデアですね。

ベニッシュ氏:
 ええ。私たちもこのシステムに大きな期待をしています。

4Gamer:
 ヒートチェックカードは,リアルのNBAの試合の結果をゲームに反映させるシステムで,そのデータの管理は膨大になると思うのですが,専任のチームがあるのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 私のチームが担当してますよ。

4Gamer:
 なるほど。「自分の好きな選手が活躍したと思ったのにゲームでは能力に反映されていなかった」ということが起こり得ると思うのですが,基準などは用意してあるのでしょうか。

画像集 No.006のサムネイル画像 / 「NBA 2K19」,ハンズオン&シニアプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏インタビューをお届け。「お金を払う価値のあるものを毎年リリースする」

ベニッシュ氏:
 たしかにそういったことがあるかもしれません。ですが,それはゲームの普通のカードのパラメーターも同じなんですよ。「自分の好きな選手はこんな能力じゃない」と言われることもあります。ある程度は,我々の主観的な判断が必要な部分なんです。
 ヒートチェックに関しても同じですが,基準は定めています。ですが,ゲーム的に見るとそれなりにヒートチェックが発動しないと面白くないので,バランスを取って調整していくつもりです。

4Gamer:
 たしかに全然発動しないとつまらないですもんね。
 「MyTEAMアンリミテッド」という,新要素を利用した賞金25万ドルのトーナメントを開催することが発表されましたが,具体的にどのような大会になるのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 MyTEAMアンリミテッドは新しく追加したモードなんですが,これはカードを集めて制限なく一番いい選手でチームを組み,ほかのプレイヤーと試合できます。25万ドルのトーナメントは,このモードをプレイすることで参加する資格を得られるようになっています。
 もう少し具体的に説明すると,MyTEAMアンリミテッドで試合をし勝利すると「チケット」が得られます。それを20枚集めると週末に開催される予選トーナメントに参加できます。ここで最も活躍したプレイヤーが本戦に出場する資格を得るわけです。
 トーナメントは16週間行われて,16人の本戦出場者が決定するという流れです。その後,本戦トーナメントが実施され,優勝した人が25万ドルの賞金を得ることになります。

4Gamer:
 優勝した人が25万ドルを獲得するのですか? 賞金総額ではなく?

ベニッシュ氏:
 優勝した人が25万ドルを得ます。2位以下はなしですね。ですので賞金総額も25万ドルです(笑)。

4Gamer:
 オールオアナッシングですね。大会は日本からも参加できるのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 もちろん。唯一の条件は18歳以上ということだけです。ぜひとも日本から優勝者が出て欲しいと思っています。日本でどれだけこのゲームが受け入れられ,成長しているのか,どれだけの可能性があるのか,見せつけることができるので,ぜひ日本の皆さんが参加し,そして優勝してほしいです。

4Gamer:
 日本で開催される大会だと賞金を出すとなると法的に難しかったりもするのですが,その辺りもしっかりと確認したのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 もちろんです。それぞれの国に法規制があり,その辺りは事前にしっかりと確認しました。そこをクリアした国に「参加できます」とアナウンスしています。今回,そういうことも含め,事前に計画を立ててきたので,日本を含め,たくさんの国から参加できるようになりました。
 日本はとくにファン層が拡大しているところだったので,日本のプレイヤーにも参加してほしいという思いがあり,少し手間がかかっても法的なクリアランスはしっかりと行いたいと思っていました。

4Gamer:
 日本のファン層が拡大しているとのことですが,シリーズを重ねるにつれて増えているという実感はありましたか。

ベニッシュ氏:
 ええ,実感はあります。一番分かりやすいのは発売日ですね。過去作だとグローバルな発売から数週間〜数か月遅れてリリースされることもあったんですけれど,最近はそれが短くなってきて,「NBA 2K19」では同時発売になりました。コストをかけてでも同時発売する価値がある,というところまで日本のコミュニティは成長しているんです。
 ファンが増えたのは,我々がゲームにかける情熱を評価してくれてるのかなと思っています。我々は「お金を払う価値のあるもの」を毎年リリースしたいと考えていて「去年とほとんど同じで選手のデータだけ違う」というものは出しません。できる限りのことを新しい製品につぎ込んで「できる限りいいモノを提供する」という姿勢が,ファンに受け入れられている1つの理由と思います。

4Gamer:
 20周年記念エディションの発売日に,ベニッシュ氏が日本にいることもその証明かも知れませんね。
 何回か日本に来られているようですが,何度めの来日なのでしょうか。

ベニッシュ氏:
 4回めです。

4Gamer:
 日本でお気に入りのモノはありますか。

ベニッシュ氏:
 日本はほかと比べようがない素敵な文化を持っていて好きです。
 日本に来るたびに新しい日本食を食べるようにしてて,昨日はタコ焼きを初めて食べました。美味しかったですね。ちなみに一番好きなのは広島スタイルお好み焼きです。
 日本でマズいモノを食べたことないですね。カリフォルニアにもラーメン屋があるんですけど,食べるとガッカリするんですよ。しょっぱいだけでちっとも美味しくない。帰ると美味しいものが食べられなくて辛いんですよね。

4Gamer:
 私,広島の出身なのですが,広島のお好み焼きがお口にあったようですごく嬉しいです。東京にも美味しいお店はありますが,広島で食べるものは一味違うので,ぜひ行ってみてください(笑)。

ベニッシュ氏:
 本当に!? それは良いことを聞きました。ぜひ行ってみたいですね。

4Gamer:
 話が脱線しました。それでは,最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ベニッシュ氏:
 いつもながら,日本のファンの皆様からの支援には心から感謝しています。我々はコミュニティの皆さんに後押しされている集団なんだといつも言っているのですが,ゲームを買ってくれる人の声に耳を傾けるのは,私たちにとってすごく大切なことです。そういうことをしないゲーム会社も多くあって,私にはそのやり方が理解できないのですが。
 貴重なお金を払ってゲームを買ってくれる,そこに対して出来得る限り,素晴らしいゲームを提供することで応えていきたい,それが私たちの思いです。
 ファンの皆様には引き続きの支援,応援をよろしくお願いします。それに応えるため,毎年,努力の限りを尽くして前よりも良いゲームを作り続けていきたいと思います。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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