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オンライン専用ゲームとなった「Fallout 76」では何が新しいのか? 最新フィーチャーを紹介するエントリーが公開に
Our Future Begins - What’s New in Fallout 76?(英語サイト)
シリーズではもっとも現代に近い時代設定の「Fallout 76」は,2077年に発生した終末戦争から核シェルター“Vault 76”に避難して25年が経過した,2102年のウェストバージニア州が舞台となっている。今回のストーリーでは,Vaultの扉が開いたことで住人は“ウェイストランド”と呼ばれる荒廃した外界の地へ足を踏み出すことになるが,プレイヤーはミュータントたちと戦いながら物資を集めて回り,他のプレイヤーと協力,あるいは敵対しながらその生存をかけて戦いを続けていくことになる。
「Fallout 76」は,オンライン専用ゲームとなった外伝的な作品と言えるが,さまざまな面で新しい要素を組み込みながらも,シリーズらしい雰囲気を色濃く残した作風になっているのは間違いないようだ。1ワールドあたり24〜36人と少なめのプレイヤー人数となり,10月中にはβテスト「B.E.T.A. Access」も開催される予定だが,現時点では日本からのアクセスは発表されていない。
今回のエントリーでは,本作の基本的なゲームプレイにフォーカスして紹介されているので,簡単ながらも翻訳していこう。
ワークショップとC.A.M.P.
「Fallout 4」で初登場した拠点建設モードである「ワークショップ」が帰ってきた。探索して集めた部品を用いて,自分の持ち家や防御システム,石像や電飾などの装飾品,鉱物資源掘削機のような構造物まで建設できるようになる。
また,「Fallout 76」で新たに用意される要素が「C.A.M.P.」(Construction and Assembly Mobile Platform)で,プレイヤーはマップの好きな場所に拠点を築くことができるようになる。スタッシュボックスの保管地や,ファストトラベル,リスポーンのポイントとして利用できるだけでなく,建設した構造物のブループリントは保存されるため,引っ越しや敵対グループの攻撃による壊滅からも,比較的簡単に再構築していくことが可能だ。
さらに新しく「パブリック・ワークショップ」というコンセプトが追加されており,周囲のミュータントを一掃したり敵対組織から所有権を奪うことで,ユニークな資源付きのワークベンチを利用できるようになるようだ。
サバイバル
しっかりと休みを取り,よく食べ,飲料で水分を補給するなど健康体を維持することによって,効果的なパフォーマンスを得ることができる。ベッドの上で寝なかったり,調理しないままで食事を取ったり,ろ過していない水を飲むことによって病気にかかったり,被ばくすることでミュータント化してしまうこともある。また,アーマーなどのアイテムは使用し続けることで壊れてしまうので,周期的に修復することが必要となる。
キャラクター成長システム
シリーズにフィーチャーされている成長システム「S.P.E.C.I.A.L.」(Strength / Perception / Endurance / Charisma / Intelligence / Agility / Luckの略)は,本作ではLv50までレベルアップするごとに1ポイントずつ任意に振り分けられる。それぞれのカテゴリに振り分けたポイント分だけ,レベルアップやカードパックで入手したパークスをはめ込むことができ,パークスの威力を増幅させるために同じものを組み合わせることも可能だ。「Bloody Mess」や「First Aid」のようなお馴染みのパークスも多いが,「Charisma」のカテゴリーには,チームプレイにフォーカスした新しいパークスが多く追加されている。
ファストトラベル
発見した場所には,距離やプレイヤーのレベルに合わせたキャップ(インゲームコイン)を支払うことで,自動的に移動できるファストトラベル機能が搭載されている。チームメイト間のC.A.M.P.及びVault 76への移動は無料とのこと。
死とリスポーン
コンバット中に倒れた場合でも,チームメイトがスティムパック(蘇生用アイテム)を持っているなら,蘇生してもらうことが可能だ。蘇生してもらえなかった場合には,ワールドマップに登録してあるファストトラベルのポイントでリスポーンできる。死んでしまったら,それまで集めていたジャンク(建設用アイテム)をドロップしてしまい,それを奪還するためのクエストがリスポーンと同時に自動的に発生する。いくつかのパークスには,ドロップしたアイテムの回収を手伝ってくれたプレイヤーに報酬を与えたり,“ミステリアス・ストレンジャー”を召喚できるものがある。
重量超過
プレイヤーキャラクターのCarry Weight(携帯可能なアイテムの重量値)が超過しまった場合は,走ったり,ファストトラベルを行うことが不可能になる。Carry Weightを超えていても一時的に走ることやジャンプはできるものの,この場合はアクションポイントが消費されるため,終いには動きがゆっくりになったり,地面を這いつくばることになる。スタッシュボックスと頻繁に行き来しながら,Carry Weightをしっかりと管理し,旅の途中で見つけたウォークベンチを使って,ジャンクをスクラップ化しておくことが重要になる。
新しいマップ
ピップボーイで表示されるワールドマップはフルカラーで表示され,フォトモードやソーシャル機能もピップボーイでアクセスできるようになる。また,他のプレイヤーのおおよその位置が,ワールドマップに表示される。
PvP / マルチプレイヤー
攻撃を加えてきたプレイヤーに対して反撃すれば,自動的にPvP(プレイヤー対プレイヤー)モードが始まり,キャップをかけた決闘やチーム対戦をプレイできるようになる。もし反撃しなければ,相手の攻撃力が制限され,プレイヤーに逃げる時間を与えてくれる。反撃を加えなかったプレイヤーのキルに成功した場合,そのプレイヤーは殺人犯として“ウォンテッド”の称号とバウンティの報酬が加えられ,他のプレイヤーにキルされるまで,すべてのプレイヤーを敵に回すことになる。なお,バウンティの報酬は殺人犯の持ち金から支払われる。
コンバット
標的システムの「V.A.T.S.」(Vault-Tec Assisted Targeting System)はリアルタイム化し,アクションポイントを消費する形で,敵のロケーションを示すのに役立つ。ステルス能力はV.A.T.S.の表示に影響し,PvPでの視界的な情報に変化を及ぼす。ルートアイテムはチームメイト登録したプレイヤー間でシェアされ,経験値はコンバットに参加したすべてのプレイヤーが同量を獲得できる。
アウトフィット
本作において,アーマーはサバイバルに必要なアイテムとなるが,今回その上にさまざまなアウトフィットを重ね着できるようになった。数値に影響することはないため,多様なアウトフィットを装着することができる。
NPC
核戦争から間もない時代設定であるため,本作における外界には生存している人間はほとんんどおらず,ゲーム中に出会うNPCはロボットやAI(ホログラムなど)のみとなる予定だ。ストーリーは,手紙,ホロテープ,Vaultに避難しなかったために短い期間で死亡した勇敢な人々が残したコンピューターターミナルなどで表現され。残された情報からは,サバイバルやクエストに関する情報を得ることもある。
イベント
ゲーム中では,ワールドを巻き込んだイベントが発生する。ほとんどの場合は,プレイヤーは行っている作業を中断して参加することになるが,基本的にPvPはオフになっているため,より協力プレイを奨励したタイプのイベントになる模様だ。イベントはグループ向きだが,ソロでも完遂することは可能で,報酬はすべてのプレイヤーに等しく分配される。PvP向けイベントも用意されるが,この場合は希望者のみの参加となる。
サプライドロップ
アパラチア山脈緊急システムが作動することにより,本作ではときおり,自動的にサプライドロップが行われることがある。政府機関のホロテープを見つけ出し,ラジオ塔からシグナルを発することでサプライドロップが投下されるが,略奪しにやってくる敵や他のグループに狙われることもあるので注意しよう。
ニューク
本作のメインクエストの1つが,プレイヤーが独自のニューク(核弾頭)を入手するというもの。破壊力が高いために周囲のクリーチャーは死滅するが,同時に希少な鉱物などの資源を獲得でき,ハイレベルなギアを作成するためには不可欠な要素となる。なお,ニュークの発動は非常に複雑で時間がかかるように設計されている。
発売後の計画
本作は,11月15日のローンチ時には非常に完成度の高いものになっているはずだが,その後もより楽しいゲームとして持続していけるために追加コンテンツが用意される。プレイヤーからフィードバックを得ながら開発を進め,すべてのアップデートは無料で行われる。
新しいサウンドトラック
イノン・ズール(Inon Zur)氏による新しいサウンドトラックが公開中だ。
「Fallout 76」公式サイト
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