イベント
シリーズ新作「TAPSONIC TOP」は9月12日にリリース。渋谷で開催された「DJMAX」シリーズの公式イベント「Music Cafe vol.2」をレポートしよう
シリーズの曲を大音量で流し,みんなで盛り上がろうという趣旨の本イベント。DJプレイの合間には,ゲストを呼んでのトークも行われる。好評だったという前回から参加可能人数が倍増し,より大きなハコでの開催となったが,事前抽選で外れたファンがキャンセル待ちで並ぶほどの盛況ぶりだった。ここでは,イベント内で発表された情報を中心に紹介していこう。
イベントの最初にゲームオン嶋田氏は,「DJMAXシリーズをもっと皆さんに好きになってもらおう,もっと楽しんでもらおうと思い,ファンの皆さんに集まっていただける公式イベントをご用意させてもらいました」と開催するに至った意図を説明した。
早く踊りたいということなのか,開会の挨拶の時点で会場の熱気はすさまじく,直後に行われたゲームオン嶋田氏によるDJプレイで,会場の一体感が高まっていく。楽曲の良さも当然だが,大音量で流れる音の渦に身を任せていると,音が会場の全員をつないでいくような不思議な感覚を味わえた。お互い知らない者同士がシンクロしていく感覚──これが音楽系イベントの醍醐味だろう。
開発陣が登壇したステージイベントをレポート
ステージイベントでは,「DJMAX RESPECT」のディレクターjuking氏,コンポーザーであるXeoN氏,そして,ゲーム内のBGA(Back Ground Animation)に度々登場しているNB RED氏の3名が登壇,あらかじめ募集していた質問に答える形でトークを行った。
最初の質問は「(サービスを終了している)DJMAX Onlineにのみ収録されていた曲の再録は厳しいのか」というもの。これに対して,juking氏は「リソースがないため,今すぐは難しいかもしれません」と含みのある回答。会場のざわつく雰囲気を察してか,juking氏は「頑張ります」と付け加え,会場からは大きな拍手が巻き起こる。
続いては「DMP3,テクニカ2,テクニカ3のパックがリリースされないのはなぜか」という質問。juking氏は「リリースしないとは言っていない」と前置きしつつ,「当時のリリース順番で出しています。事情があって確約はできないですが,ご期待ください。そろそろ良いお知らせがあるかもしれません」とのことだ。
「ミッションのテストプレイはどんな基準で合格なのか」という質問にはjuking氏が「内部のスタッフが1人でもクリアできれば合格にしています。(DJMAXシリーズコンポーザーの)7 Sequenceが大体クリアしています」と答えて会場の笑いを誘った。
カタコトの日本語を交えながら,気さくな人柄で会場から声援を受けていたXeoN氏には,「今までで一番難産だった曲は何か」という質問が飛んだ。XeoN氏によると「私は曲を短期間で作るほうですが,Eternal FantasyはPCのスペックが足りなくてプロジェクトファイルを3つに分けて制作したので,時間が掛かりました」と裏話を語ってくれた。また「Fly Awayは,実は2005年か2006年に作った古い曲です。この曲を公開した後,スタイルが古いと言われることがあるのですが,実際古いです」とも話していた。
「xeusのような難しい曲は,どういった流れでできるのか」という質問にXeoN氏は,「普段は難しい曲を作ってほしいと言われて作るケースが多い」とし,「自分で譜面を作った曲は,自分でクリアできなかったら出しません。ただ,Thorだけが唯一クリアできませんでした」とのこと。ちなみに,Thorは先の話で名前が挙がった7 Sequence氏がクリアし,世に出すことができたそうだ。
話せない(設定の)NB RED氏には,そのキャラクター性をいじる質問が多く飛び,その都度シュールな回答で会場の笑いを誘った。なお,NB RED氏のプライバシー保護のため,ここでは氏のコメント公開は差し控えよう。
トーク後は,会場から参加者を募り,juking氏,XeoN氏,NB RED氏の3名とDJMAX RESPECTで対戦する一幕もあった。結果は猛者が集まる参加者チームの圧勝。ともあれ,開発チームとファンとが交流できる場として,互いの距離を縮める良い機会になっただろう。
スマホ向け新作「TAPSONIC TOP」が9月12日にリリース
イベント中盤に行われた2回目のステージイベントでは,スマホ向け新規タイトル「TAPSONIC TOP」(iOS / Android)の紹介が行われた。
2018年9月12日にリリースされる「TAPSONIC TOP」は,ゲーム中にレーン数が増減するALS(アクティブレーンシステム)を搭載した,新感覚の音ゲーだという。多数のキャラクターがプレイをサポートしてくれるようで,音ゲー初心者でも楽しめる作りになっているようだ。
シングルプレイでは15種類のミッションによるやり込み要素が盛り込まれ,さらにTAPSONICの世界観が楽しめる「ストーリーモード」や,毎日課題曲が出され世界中のプレイヤーとランキングを競う「グランプリモード」といったコンテンツも用意されている。
なお,リリースから1か月間,無料プレゼントとしてDJMAXのキャラクター「スイ」やガチャが引けるチケットなどがもらえるキャンペーンが行われるとのこと。この機会に遊んでみては。
収録曲はDJMAXシリーズの人気楽曲のほか,TAPSONIC TOPオリジナル曲も用意されている。さらに有名コンポーザーの参加やコラボも決まっているという。
スマホ向けのタイトルとしては「TAPSONIC WORLD CHAMPION」(iOS / Android)がすでにリリースされているが,こちらはどちらかというと音ゲーに慣れたプレイヤー向けに,今後もアップデートを続けていくそうだ。
イベント終了後,XeoN氏に話す機会があったが,TAPSONIC TOPは「音ゲーとしてのハードな部分」と「キャラクターを育成していくソーシャルゲーム的な部分」とのバランスを大事にして制作しているという。リリース直後は,どちかというとキャラクター育成の楽しみの方に比重が置かれるが,やり込み要素も数多く盛り込まれており,普段から音ゲーをプレイしている人でも十分に楽しめるようになっているとのことだ。
来場者とXeoN氏によるTAPSONIC TOP対決を挟み,続けてスペシャルゲストとしてコンポーザーのTsukasaさんが登壇。氏は,TAPSONIC TOPにも収録されている「The Clear Blue Skay」などの楽曲で知られるが,前もってファンから集めたという質問を中心にトークを行った。
最初は「Tsukasaさんの楽曲で歌いたいです! 外国語が達者じゃないとチャンスはないでしょうか」という質問。Tsukasaさんは「The Clear Blue Skayも,もともとは日本語の歌ですし,歌った音源があるなら,コンタクトしてくれれば歓迎します」とのこと。実はTsukasaさん自身も,自分の作った音源をCDに詰めて飛び込み営業に行ったことがあるそうで「自分から飛び出していくのは重要」だとコメントした。
The Clear Blue Skayの歌詞についての質問には,歌詞を書いたのはTsukasaさん自身ではないと明かしつつ,「“青”のイメージを核に,感情を絡めて歌詞にしてもらいました。BGAもイメージに合っていて相乗効果があったと思います」と話してくれた。
最後の質問は「TAPSONIC TOPに収録されている新曲『Let UP』の特徴や制作時の想いがあれば教えてほしい」というもの。Tsukasaさんは,自身の楽曲の特徴とも言える疾走感や透明感を入れつつ,「格好良さや力強さを前面に出そうと思って制作しました」とコメントし,TAPSONIC TOPがリリースされたら遊んでみたいと付け加えた。
その後,Let UPが会場で流されることになるが,ここでサプライズゲストとして,楽曲のボーカルを担当するharuさんが登場する。力強くLet UPを歌いあげ,会場のボルテージは最高潮に。ちなみに,知り合いの知り合いだったという2人,Tsukasaさんはharuさんの歌声を初めて聞いたときに,「鳥肌がたった」のだという。
イベントの最後は,ゲームオン坂口氏が「音楽を聴きながら身体を揺らして一体感が生まれることは,素敵なことだと思います。今後も(今回のようなイベントを)続けていけるようにがんばっていきますので,応援よろしくお願いします!」と述べてイベントを締めくくった。
「TAPSONIC TOP」公式サイト
「TAPSONIC TOP」公式サイト
「TAPSONIC WORLD CHAMPION」ダウンロードページ
「TAPSONIC WORLD CHAMPION」ダウンロードページ
「DJMAX RESPECT」公式サイト
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