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プロライセンス発行権利をかけた「ぷよぷよプロ選抜大会 SEASON5」,若いパワーが熱くぶつかり合う大会の様子をレポート
本大会は,「ぷよぷよカップSEASON5」全3大会で出場権を得た選手と,「ぷよぷよランキング SEASON5」のポイント上位16位までの選手が出場する大会だ。優勝者と準優勝者には,日本eスポーツ連合(JeSU)による「ぷよぷよ」シリーズの「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」発行の権利が与えられる。
今回最終決戦に勝ち残った14名の平均年齢は,24.3歳とかなり若く,緊張の色が見える選手も多かったが,試合が始まれば一変して凛々しいプロ候補の顔に。解説のmomoken氏の見立てによれば,現プロとくらべても遜色ない実力者ばかりとのことだ。
そんな熾烈な戦いを制し準々決勝に勝ち残ったのは,れたす選手,あん選手,ながれ選手,ちゃるめらー選手,akinari選手,なしー選手,hov選手,Sera選手の8名だ。ポイント1位の選手が準々決勝に残らないなど,先の読めない大会となった。
準々決勝までは,2勝で1セット,2セット先取というルールだったが,準決勝以降は5勝で1セット,2セット先取が勝利条件だ。
準決勝第1試合は,最年少プロ更新の意気込みに燃えるれたす選手と,「諦めない心と冷静さを大事に頑張る」と宣言したちゃるめらー選手の組み合わせ。両名,単発の連鎖でジャブを打ちあい,迷いなく正確なプレーで読み合いを繰り広げる。お互い4勝という接戦から1セット目を先取したのはちゃるめらー選手。そこで流れを掴んだちゃるめらー選手は,冷静な対処で2セット目も制し,決勝戦へ進出。プロライセンス取得確定となった。
続いて準決勝第2試合は「ぷよぷよで対話をして,雌雄を決したい」というhov選手と,「(弁当の)カツ煮を食べているので,絶対に勝つ!」とユーモアたっぷりに意気込むなしー選手だ。対照的な雰囲気の二人だが,どちらも戦術の幅広さと高い実力に定評がある。
大連鎖で流れをつかもうとするhov選手に対し,hov選手の連鎖にうまくかぶせて相殺するなしー選手と,一進一退の攻防を制してセットカウントを先取したのはなしー選手。2セット目も4-4の接戦となったが,そのままなしー選手が勝利し,決勝戦に駒を進めた。
そしていよいよ決勝戦は,ちゃるめらー選手となしー選手の対戦に。互いに真剣ながらも肩の力が抜け,リラックスした様子だ。試合が始まると,おじゃまぷよ捌きや連鎖数の調整などで上手さを見せ,なしー選手が1セット目を先取していく。続く2セット目は,不意打ち的に小連鎖を繰り出すトリッキーな戦略をみせるなしー選手にちゃるめらー選手が冷静に対応し,セットカウントを獲得。
勝負が決まる最終セットは4-4の大接戦に。ピンチからのリカバリー力を見せつけてきた両者だが,ここでちゃるめらー選手がぷよの積み方を変化させる。小規模の連鎖をタイミングよく重ね,なしー選手の盤面をおじゃまぷよでじわじわと埋め,そのまま優勝を勝ち取った。
受賞後のインタビューでは,「選抜大会には数多く出場しているが,勝って卒業することが出来て嬉しい。できれば優勝して“カツ煮理論”を提唱していきたかった」と朗らかにコメントするなしー選手。
一方ちゃるめらー選手は,「きわどい試合,負けそうな流れもあったが,諦めずやり切ることができて良かった。なしーさんとは大会前に通話で励まし合うこともあり,とても嬉しい」と噛み締めるように語り,二人の良い関係性がうかがえるエピソードも聞けたインタビューとなった。
これにて「ぷよぷよプロ選抜大会 SEASON5」の全行程は終了。細山田プロデューサーが「プロになりたいという想いをそれぞれが持って挑む選抜大会は,特にプレッシャーのかかる試合だろう」と語った通り,選手たちの緊張と気迫が,ヒシヒシと伝わる大会となった。
今後チャンピオンシップでの活躍が期待される両名だけでなく,今回惜しくもプロ入りを逃した選手たちの今後にも期待したい。
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