［TGS 2019］「ロマサガ3」「ロマサガRS」「インサガ エクリプス」の新情報が公開された「サガ」シリーズのスペシャルステージをレポート

　スクウェア・エニックスは本日（2019年9月15日），東京ゲームショウ2019の同社メインステージにて「『サガ』シリーズ TGS2019スペシャルステージ」を実施した。

　このイベントでは，11月11日にリリースされるHDリマスター版「ロマンシング サガ 3」と「ロマンシング サガ リ・ユニバース」，そしてブラウザゲーム「インペリアル サガ エクリプス」の最新情報が公開された。

※9月19日16：00追記。スクウェア・エニックスより発表内容について訂正がありました。

• 「Romancing Award 2019 LOGIN BONUS」で獲得できるガチャチケット
誤：[期間限定]Award記念 螺旋ガチャチケット
正：螺旋ガチャチケット

• 「Romancing 祭」「Romancing Award 2019 プラチナピックアップガチャ -打部門-」「ぞうメダル」ドロップの開始日時
誤：9月20日(金)メンテナンス後
正：9月20日(金)12:00

• 「カタリナの祠」の開始日時
誤：9月19日(木)
正：9月20日(金)

HDリマスター版「ロマンシング サガ 3」

　HDリマスター版「ロマンシング サガ 3」のコーナーでは，ゲームの概要が改めて紹介されるとともに，オリジナル版とHDリマスター版のグラフィックスが比較された。「サガ」シリーズのプロデューサーを務める市川雅統氏によると，両者の画面のアスペクト比が異なるため，今回のリマスターにあたりグラフィックスはすべて描き直したという。

「ロマンシング サガ 3」公式サイト

　続いて，公式Twitterにて募集していた本作の思い出のシーン，上位3位までが，HDリマスター版の映像とともに発表された。
　第3位は「グゥエインとの共闘！ビューネイ戦」だ。市川氏によると，今回のリマスターでは，イベントシーンにもかなり手を加えているとのこと。一方，音楽に関してはほぼオリジナル版のままだそう。


　第2位は「サラと少年の出会いから始まるその後の衝撃的な展開…」。こちらはネタバレ回避のため，未見の人はぜひ本作でサラを選んで確認してほしい。


　そして第1位は「私が町長です。」。これは町長に陥れられた冒険者（プレイヤー）が，問題解決後に再び町長のもとを訪れると，「私が町長です。」としか言わなくなるという不条理なイベントの1シーンである。
　なお「サガ」シリーズの生みの親であるスクウェア・エニックスの河津秋敏氏は，「（HDリマスター版では）別の展開もあるかもしれない」とコメントしていた。


　HDリマスター版に追加される要素のコーナーでは，まず「暗闇の迷宮」が紹介された，このダンジョンでは，新しいエピソードを展開し，また新しいモンスターも登場する。この新モンスターはオリジナル版ではゲーム本編に登場せず，エンディングにだけ出てきた幻のモンスター達とのこと。


　さらにエンディングを迎えたときの状態（一部を除く）を引き継いでニューゲームを始められる，「つよくてニューゲーム」も実装される。これにより，周回プレイで8人の主人公全員のストーリーをエンディングまで見ることが楽になるわけだが，河津氏によると，それを達成してもとくに何かあるわけではないそうだ。
　また自分がどこまでゲームを進めたかを振り返れる「冒険記」も追加される。


　そのほかセーブ関連では，セーブスロットがかなり増え，オートセーブにも対応。ただしオートセーブに頼りすぎると，ゲームの進行が詰んでしまう可能性があるので，並行して手動セーブもしておくことが推奨だという。
　またPS4とPS Vitaはセーブデータを共有できるクロスセーブに対応。Xbox OneとPCはクロスセーブに加え，本作を一度購入すればどちらのプラットフォームでもプレイできるクロスバイに対応しているとのこと。

「ロマンシング サガ リ・ユニバース」

　「ロマンシング サガ リ・ユニバース」のコーナーでは，まずHDリマスター版「ロマンシング サガ 3」の発売日が決定した記念として，ログインしたすべてのアカウントに1111ジュエルがプレゼントされると発表された。加えて9月15日から11月11日4：00まで，毎日ログインするごとに333ジュエルがプレゼントされる（最大3日）。

「ロマンシング サガ リ・ユニバース」公式サイト

　続いて，プレイヤーアンケートを実施した際に寄せられた意見やリクエストのうち，最も多かったものに，本作のクリエイティブプロデューサー兼エンジニアを務めるアカツキの島崎清山氏が回答することに。

　最初の意見は「キャラクター育成の負担が大きい」というもの。これは新キャラを獲得したときに能力値を上げないとスターティングメンバーに起用できないという意味で，開発チームでも課題として捉えていたという。
　会場では，不定期で実施していた「スタミナ消費量半減キャンペーン」の毎月開催，難易度と成長のしやすさを主眼に置いた「イベントクエストのリニューアル」の検討，クエスト選択画面にて「キャラクターごとの成長のしやすさを可視化」するといった施策が示された。こちらは10月から11月にかけて実装する予定とのこと。


　「ツヴァイクバトルフェスのクリア済みクエストをスキップしたい」という意見には，前回クリアしたクエストの1つ前までは「自動クリアかつ報酬を獲得できるリセット方式」に変更する予定という回答がなされた。


　「クエスト終了時，どの能力値が上がったかを見たい」という意見に対しては，クエストのリザルト画面で能力アップの結果を見られる機能を実装する予定が示された。


　なお近日中に，50の意見やリクエストに回答した「アンケート50本ノック」をゲーム内のお知らせを通じて公開するそうだ。

　10月実施予定のVer1.10.0アップデートの内容も紹介された。このアップデートでは，上記のツヴァイクバトルフェスと能力アップの結果に対する不満点を解消する機能が実装される。
　加えて，限界突破スタイル選択画面にて，専用スタイルピースだけで限界突破できるスタイルのみを表示する機能を実装する。
　さらにソースコードを最適化して，安定性を高めるリファクタリングも行われる。


　お知らせのコーナーでは，「Twitterフォロー＆RTキャンペーン」の開催が発表された。このキャンペーンは，本作の公式Twitterのフォロワーが一定数に達するごとにプレイヤー全員にジュエルが提供されるというもの。15万人に到達すると合計5000ジュエルになり，さらに「SS町長」もプレゼントされる。


　また9月18日より，「『連携技アワード』キャンペーン」も開催される。こちらはバトル中に出た，面白い連携技名のスクリーンショットをTwitterに投稿すると，投稿者の中から抽選で総額100万円分のプレゼントが提供されるというものだ。


　会場では，HDリマスター版「ロマンシング サガ 3」の発売日決定と，本作のタイトル発表から1年を記念した「Romancing Award 2019」も紹介。9月20日よりスタートする第3弾は，7日間ログインで螺旋ガチャチケットが最大50枚が提供されるとのこと。


　また9月20日のメンテナンス明け12：00から10月1日4：00まで，SSサラ，SSエレン，SSトーマスをピックアップしたガチャと，「打」のプラチナSSスタイルをピックアップしたガチャが登場する。

※9月19日16：00追記。スクウェア・エニックスより発表内容について訂正があったため，本文を修正しました。


　同期間中，メインクエストのクリアなどで「ぞうメダル」を集めて，「SSぞう」のスタイルピース」に交換できるイベントも実施される。

そのほか実施されるイベントやキャンペーンなどが公開された

　コーナーの最後には，市川氏が本作の配信開始1周年を記念したリアルイベントの実施を検討していることを明かした。こちらは続報に期待したい。

「インペリアル サガ エクリプス」

　「インペリアル サガ エクリプス」のコーナーでは，最初にプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの奥州一馬氏が，「本作はブラウザゲームだが，PCだけでなくスマートフォンでも遊べる」と紹介。

「インペリアル サガ エクリプス」公式サイト

　続いて本作に関わるクリエイター3名が，それぞれが担当した部分のコンセプトを語った。前作に引き続きシナリオを手がけるベニー松山氏は，「シリーズの各タイトルから集まってきたキャラクター達の記憶は，『インペリアル サガ』が終わって元の場所に帰ったとき，消滅してしまうかもしれない」とし，「そこで，彼らが記憶を残したまま行ける新天地を作ればいいと考えた」と説明。
　そのため，前作を未プレイの人や「サガ」シリーズに触れたことのない人も，入っていけるシナリオになっているという。


　本作のアートを手がける直良有祐氏は，「最近はデジタルで描くことが多いのだが，今回は水彩画で行こうと決めた」とし，その理由として，過去の「サガ」シリーズでいろんなチャレンジをした経験や，前作で小林智美氏の描いた新キャラクターを見て「アナログで勝負したい」と考えたことを挙げた。

直良氏によるリベル（男）のイラストの原画も披露された

　そして本作の楽曲を手がける伊藤賢治氏は，「『インペリアル サガ エクリプス』のオリジナリティをどうするかという最初の部分は大変だったが，そこを越えれば次々に曲ができていった」とコメント。
　また楽曲の収録は北海道で行われたとのことで，「スタジオが石を積んで作られているので，東京のスタジオとは音の響きが異なる」とこだわりを見せていた。


　続いて，本作のバトル曲が会場で披露された。伊藤氏はこの曲について，「ピアノでメロディを弾くことが少ないので，Aメロでピアノを目立たせたことが，自分の中では実験だった」「スーパーファミコンのときはトランペットを使ったので，今回も試してみようと考えた」と話していた。

　さらに，本作のバトル動画も披露された。奥州氏は「今回はスマホでもプレイできるようにするため，UIの触りやすさを意識した。必要な情報も1画面で表示できるように考えた」と説明していた。

10月に「サガ」シリーズ関連のアルバムが発売されることも告知された

2020年2月16日に，「ロマンシング サガ オーケストラ祭」が開催される

イベントの終盤には，伊藤氏とバイオリニストの依田 彩氏が「再生の絆〜Re;univerSe〜」と「四魔貴族バトル」を生演奏で披露した

　イベントの最後には，河津氏が「2020年のTGSでも，『サガ』シリーズの新しい発表ができるよう，1年間頑張っていきます」と意気込みを見せていた。

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