ロバート・カークマン氏のSkybound Gamesが「The Walking Dead: The Final Season」の開発を引き継ぐことに

　アメリカのエンターテイメントメディア「Variety」によると，倒産危機でほとんどの開発者が解雇されたTelltale Gamesの現行プロジェクト「The Walking Dead: The Final Season」の開発が，“ザ・ウォーキング・デッド”の原作者であるロバート・カークマン氏が設立したゲームスタジオSkybound Gamesによって引き継がれることが明らかになった。


　これは，先週末にニューヨークで開催されたコミックイベントNew York Comic-Conでのカークマン氏が話したもので，「アンドリューとクレメンタインの2人を同時に失うことは避けたい」とも述べている。アンドリューというのは，人気TVドラマ版「ザ・ウォーキング・デッド」のリック・クリムスとして主役を務める，俳優のアンドリュー・リンカーンさんのこと。10月7日にオンエアが始まったばかりの第9シーズンが最後になることが明らかにされている。

　本誌連載「奥谷海人のAccess Accepted第589回：エピソディックゲームをメジャーにした老舗デベロッパTelltale Gamesが閉鎖へ」でも詳しく紹介したとおり，エピソディックゲームというジャンルを切り開いたTelltale Gamesが，経営悪化によって雇用者の90％を超える274人を9月21日に解雇。同25日には「The Walking Dead: The Final Season」の第2エピソードが発売されたが，シーズンパスを含めて今後の展開が不明瞭になったことで，第1エピソードを含めて，その販売が一時中断している。

　Skybound Gamesは，カークマン氏が2010年に設立したゲーム開発スタジオで，これまで「The Walking Dead: Road to Survival」などモバイル機を中心にしたラインアップを増やしている。Telltale Gamesの開発メンバーの何人かは，Skybound Gamesへ移籍して「The Walking Dead: The Final Season」で残されている第3/4エピソードの開発を続けていくことになると思われ，上記のカークマン氏のイベントでの発言からすると，2019年度まで本作の開発は継続されることになりそうだ。