プレイレポート
メダロッターのみなさん,合意と見てよろしいですね? スマホで新たな進化を遂げた「メダロットS」の先行プレイレポート
人間とロボットが共存する近未来を舞台に描いた「メダロット」シリーズ。その最新作にあたる本作は,プレイヤーが収集&カスタマイズしたメダロットを用いて戦うロボットバトルRPGとなっている。開発及び運営はイマジニアの連結子会社であるSoWhatが担当しており,SoWhatとしては本作が3作目のタイトルだ。
さて,リリース日の発表から本日まであっという間だったように思えるが,本作を楽しみにしていた人はどんなお気持ちだろうか? 筆者のように早く感じた人もいれば,長く感じた人もいるかもしれないが,あと2日経つと本作が世に出るだなんて,まるで夢でも見ているかのようだ。しかし,それもそのはず(と,ここは格好付けて言わせてほしい)。身近なデバイスで「メダロット」を遊べてしまうのだから。いつでもどこでも「メダロット」を楽しめると想像しただけで,天にも昇る気持ちになる。と,前置きが長くなってしまったがこの度,リリースに先駆けて本作をプレイする機会を得た。実際に遊んでみた感触をプレイレポートとしてお送りしていくので,ぜひ最後まで目を通してほしい。
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目指すはメダリンピック優勝!?
まずは,本作のストーリーについて触れていきたい。物語はこれまでのシリーズと同様に,メダロット同士を戦わせる「ロボトル」が盛んな世界を舞台としている。そのうえで今回ストーリーの鍵を握っているのは,メダロットのマスター・メダロッターが情熱を注ぐロボトルの祭典「メダリンピック」だ。メダリンピックは,世界各地から強いメダロッターが集う大イベントであり,試合に出場できるのは予選で勝ち進んだごくわずかなメダロッターのみとされている。予選は勝ち抜き形式で行われ,先に5勝した選手から勝ち抜けになるとのことだが,なんと……このメダリンピックで優勝すれば,願いを何でも叶えてもらえるらしい。景品がティンペットでも,特別なパーツでも,レアなメダルでもないだなんて……これにはびっくり。
プレイヤーは主人公の初心者メダロッター・大隅アラセとして,メダロットとの絆を深めながらメダリンピックで繰り広げられるロボトルを勝ち進み,無事に優勝することが務めとなるだろう。とは言っても,メダリンピック優勝までの道のりは容易いものではなく,メダロットやロボトルの知識も重要になってくる。難しいことは置いておいて,“習うより慣れろ”精神でプレイするのも悪くない。
ストーリーにおいて注目したい点はやはり,「メダロット」シリーズの歴代主人公であるヒカル(初代「メダロット」),イッキ(「メダロット2」「メダロット3」「メダロット4」),コイシマル(「メダロット5」),アズマ(「メダロットDS」「メダロット7」),ソルト(「メダロット8」),テンマ(「メダロット9」)らほか,大勢の強者メダロッターたちが集結することだろう。アラセがこの錚々たるメダロッターたちとどのように対面していくのか,そして,彼らがこのメダリンピックにどう関わってくるのか……とても気になるところである。
ストーリーは,ストーリーモード上で発生するロボトルに勝利すると読み進められる。また,ストーリー上のロボトルはノーマル,ハード,ベリーハードと難度が分かれており,ノーマルをクリアするとハードに,ハードをクリアするとベリーハードに挑戦可能だ。
「メダロット」の醍醐味「ロボトル」を存分に楽しもう!
従来のコマンド形式によるバトルシステムが踏襲された本作のロボトル。最大3vs3のチーム戦かつ,スタート地点の「コマンドライン」から「アクティブライン」までメダロットが懸命に走る姿は,長年愛されつづけた試合風景だと感じる。
さっそくロボトルの様子をお届けしたいのだが,ロボトルの前に準備しておきたいことがある。そう,ロボトルで活躍してもらうメダロットのセッティングだ。メダロットに必要なのは,骨組みとなるティンペットと頭部,右腕,左腕,脚部といった4つのパーツ,そして,頭脳となる「メダル」となっており,ロボトルで勝ち進むためにはこのパーツやメダルの収集,育成といった過程は欠かせない。
パーツの頭部,右腕,左腕は,しゃげき,かくとう,まもる,たすける,なおす,しかける,特殊といったタイプに分かれており,脚部には二脚,車両,戦車,多脚,潜水,飛行,浮遊が存在する。一方,メダルは3つの得意スキルと3つの得意脚部があり,これらにはパーツと同様のスキルと脚部が当てはまるのだ。以上のことを考慮し,メダルの性格に合わせてパーツを組み込もう!(パーツに合わせてメダルをセットする形でもOK)
パーツは,イベント内の「激闘ロボトル」,コンビニ,ガチャから,メダルはストーリーの章をクリアすることで手に入れられる。なお,本作からは,前述しているようにパーツのレベルを上げられるため,戦略の幅がグーンと広がったように思える。ランクアップも可能なので,★1や★2といった低いランクのパーツでも強くできるのは魅力的だ(最高ランクは★5)。これまで,好きな機体やパーツがあっても,性能があまり良くないばかりに使ってこなかったという人には嬉しい試みになっているのではないだろうか。
パーツやメダルのレベル,ランクを上昇させるアイテムに加えて,さまざまな場面で必要となるゲーム内通貨「メダコイン」は,ストーリーモードでのロボトルやイベント内の「曜日ロボトル」,ミッションの達成報酬などでもらえるので,たくさん集めておこう。
セッティングのあれこれを掘り下げたところで,メインとなるロボトルについて説明していこう。ルールは至って簡単。敵チームのリーダーを制限時間内に機能停止(頭部パーツを破壊)させると勝利となる。機能停止させるまでどの機体がリーダーか分からない状態なので,1体目に倒したメダロットがリーダーの場合もあれば,3体目に倒したメダロットがリーダーの可能性もあるのだ。こればかりは運としか言えないが,「このメダロットがリーダー機ではないか?」と推理し,そのメダロットを集中攻撃するというのも手ではあるし,「このメダロットは厄介だな」と思うメダロットがいれば,そのメダロットを中心に攻撃を与えるのもありではないだろうか。といった作戦を考えるのはメダロッターの役目になっている。
制限時間になっても両チームのリーダーが機能停止していない場合は,機能停止させた機体の数が多かったチームが勝利する。同数だった場合は破壊したパーツの数量で,これでも決まらない場合はパーツにダメージを与えた回数の多さで判定が下される。
プレイヤーはロボトル中,状況を見定めながらメダロットに指示を出すのが主な役割となる。メダロットは頭部,右腕,左腕パーツの3パターンからアクションを起こせるので,プレイヤーはその中から的確なアクションを選び,メダロットに実行させるのだ。コマンドラインではこの作業を行い,抗戦となるアクティブラインでは指示した行動を実行するメダロットの様子を見守ろう。
以下は,ロボトル中のメダロットの行動名称になるので,知らない人は覚えておくとロボトルに役立つだろう。
充填 | メダロッターがメダロットに指示したあと,そのメダロットがコマンドラインからアクティブラインに移動するまでのこと |
冷却 | メダロットがアクティブラインでメダロッターからの指示を完了し,コマンドラインを目指して移動すること |
防御 | メダロットが自分で考えて行う |
回避 |
パーツは装甲(例えるのであれば,体力的なもの)と呼ばれるゲージをゼロにすると,破壊できるようになっており,右腕を破壊すると右腕が使用不可になり,左腕を破壊すると左腕が使用不可になる。右腕または左腕が充填中だった場合に破壊したときは,そのメダロットは即反転して冷却を行う。脚部を破壊されたメダロットは,性能が大幅にダウンし,全行動に影響してしまう。
また,メダロットはメダルには秘められた力「メダフォース」という必殺技のようなものが備わっており,発動するためにはチャージゲージ(CG)をフルにする必要がある。メダルの性格によっては,相手のパーツを破壊したり,ダメージを受けたりするとゲージが増加することもあるそうだが,チャージという指示をしてチャージゲージを溜めていくのが無難だろう。使用回数に限度はなく,メダルの種類やレベルによって使えるメダフォースも異なってくる。
チャージゲージがフルになったら,技コマンドからMFコマンドに切り替えてメダフォースを使おう! |
メダフォース「アタックトラップ」は,味方エリアのトラップを破壊し,相手エリアに攻撃パーツの使用に反応する「こうげきトラップ」を設置。これによって,相手は一定の間攻撃するたびにダメージを受けることになる。なんと恐ろしいトラップだ…… |
ストーリー上のロボトルは勝利してもパーツを獲得できない代わりに,報酬としてガチャなどに使用できるルビー(イベントロボトルも同様)やアイテムが受け取れる。負けてもパーツは取られないので,遠い昔にトラウマがあるメダロッターも一安心……? ロボトルに「絶対負けたくない!」という人は,それぞれのロボトルステージに表示されている推奨パーツレベルを確認し,そのレベルに到達してから挑戦するようにしよう。ロボトルをクリアした際は,プレイヤーレベルやメダルレベルが上がったりする。
本作でのプレイヤーの主なルーティーンは,ストーリーモードをコツコツと進めながら,イベントで必要な強化素材を入手し,メダロットを育成するという流れになる。数多くのキャラクターや機体が存在する「メダロット」なだけに,自分の推しに出逢うまでは全力を尽くすことになる……気がする。そして,その推しと出逢えた先には,自分だけの推しとのストーリーが待っているかもしれない。
以上で本作の紹介を終えたいと思う。ゲーム内においての基本の基は紹介できたと思うが,セッティングやロボトルに関しては,本稿で触れたことがすべてではない。知りたいことや気になることがある人は,本作を実際にプレイし,学び,確かめてもらえたら幸いだ。ゲーム内のチュートリアルやヘルプ機能が優しく教えてくれるので,安心してほしい。
今回のプレイを通して,これまでパッケージに収められていた「メダロット」が,スマートフォンという身近なデバイスによって手軽に触れられることに素直に感動したし,「メダロット」シリーズの一ファンとして感慨深いものがある。リリースはもちろんだが,3月上旬には「メダリーグ」という項目がオープン予定とのことなので,こちらも楽しみにしておきたい。
※本稿のゲーム画面はすべて開発中のものです。
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(C)Imagineer Co., Ltd.
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