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期待の新作RPG「The Outer Worlds」のメディア向け試遊イベントが開催に。開発者インタビューも合わせて掲載
「The Outer Worlds」公式サイト
2019年10月25日の発売(Switch版を除く)が予定されている「The Outer Worlds」は,銀河の果てにあるコロニー「ハルシオン」(Halcyon)へ向かう入植船の中でコールドスリープから目覚めたプレイヤーが,コロニーの破壊を企てる巨大な陰謀に巻き込まれていくというシングルプレイ専用のRPGだ。
銀河系の多くは,資源の独占を狙う 「モナーク・インターステラー・インダストリーズ」などの大企業によって植民地化されており,その中で生きる者や独立を狙うアウトロー達の思惑をはらんでストーリーが展開していく。プレイヤーがどのように行動すべきかという決まりはなく,自由気ままに探索を続けながら自分なりの決断を下すことで“銀河の変数”となり,物語を壮大な結末へ導いていくことになる。
プレイヤーは,「Unreal Engine 4」の美しいグラフィックスで描かれたさまざまな惑星を移動しつつ,コンパニオンを集めたり,NPCからミッションを請け負ったり,獰猛な生物や敵対勢力と戦ったりしていく。会話は非常に重要な要素になるが,インタフェースと字幕が日本語に対応することが明らかになっており,日本のRPGファンにとっては嬉しい話だ。
日本でのコンシューマ機向けパッケージ版の展開については今のところ発表されていないが,PC版はEpic Games ストアで1年間のエクスクルーシブ販売が行われることになっている。
「アメリカ生まれのRPG」のDNAを色濃く引き継いだ「The Outer Worlds」
Private Divisionは,Rockstar Games,2Kに続くTake-Two Interactive第3のゲームレーベルとして2017年末に立ち上げられた。Rockstar Gamesでは「グランド・セフト・オート」シリーズや「レッド・デッド・リデンプション」シリーズなどが,また2Kでは「NBA 2K」シリーズや「シヴィライゼーション」シリーズなど,傘下スタジオの作る大型作品の販売を担当しているが,Private Divisionでは小規模でも優れたデベロッパを選び,作品単位で開発やマーケティングをサポートするという,同社にとっては初となるビジネスモデルが採用されている。
2018年にはBlitworksの「Kerbal Space Program: Enhanced Edition」のパブリッシングを行ったほか,2019年は「アサシン クリード」の生みの親としても知られるパトリス・デジーレ(Patrice Désilets)氏が開発中のアクションRPG,「Ancestors: The Humankind Odyssey」をリリースする予定だ。
Obsidian Entertainmentは,1997年に「Fallout」をリリースしたInterplay Productions(当時)の開発チームであったBlack Isle Studiosを前身とするデベロッパだ。Black Isle Studiosは,「Planescape: Torment」(1999年)や「Icewind Dale」(2000年)などを制作したあと,Interplay Productionsのゲーム事業からの撤退に伴って2003年に解散。同年,現在CEOを務めるファーガス・アークハート(Feargus Urquhart)氏らがObsidian Entertainmentを設立したという歴史を持っている。
これまで,「Star Wars Knights of the Old Republic II: The Sith Lords」(2004年),「Neverwinter Nights 2」(2006年),さらに「Fallout: New Vegas」(2010年)や「Pillars of Eternity」(2015年)などの名作を送り出してきた,RPGに特化したデベロッパだ。
ちなみに,2003年には,同じく「Fallout」シリーズに携わったスタッフの一部がTroika Gamesを設立しており,「Arcanum: Of Steamworks and Magick Obscura」(2001年)や「Vampire: The Masquerade ‐ Bloodlines」(2004年)などを制作したものの,資金難で2005年に経営破綻した。その後,多くのキーパーソンがObsidian Entertainmentに合流しており,同社は,我々の良く知っているアメリカ生まれのRPGのDNAが結集したメーカーという印象だ。
この「The Outer Worlds」も,Troika Games破綻後に参加したティム・ケイン(Tim Cain)氏とレオナルド・ボヤースキー(Leonard Boyarsky)氏が共同でディレクターを務めるというユニークな形で開発が続けられている。E3 2019では,4Gamerを含む世界の50のメディアが選出する「Game Critic Awards」で,最多となる4部門にノミネートされており,「Best Original Game」を受賞した。発売が近づき,ゲーマーの期待値は急速に高まっているという印象だ。
自由度の高さは折り紙付き
奇妙な世界を仲間と旅しよう
というわけで,さっそくプレイしてみよう。状況を説明するオープニングのCGムービー終了後,脱出ポッドのようなところで主人公が目を覚ますシーンから試遊は始まった。無線でどこからか連絡を取って来たのは,フィニアス・ウェルズ(Phineas Welles)と名乗る人物で,彼によって60年間の冷凍睡眠が解除されたようだ。ウェルズは,地上についたらアレックス・ハウソーン(Alex Hawthorne)という,傭兵団のリーダーを探すように指示してくる。
ネタバレになりそうなので詳細は割愛するが,ここで,ダッシュやしゃがみ,アクション,会話などの基本操作を学びつつ,やがて,ハウソーンのものだと思われる小型宇宙船に搭乗することになる。ここでエイダ(ADA)という気難しい人工知能を言葉巧みに説き伏せて,自分の持ち物にするという展開だ。上記のように,本作ではこの宇宙船を使ってさまざまな惑星に移動することができる。
このあと,ゲームがいくらか進行したデータでプレイを開始したが,こちらはE3 2019で見たライブデモと同じ内容だった。とはいえ,実際にプレイすることで分かったことや,書きもらしたこともあるので,重複を恐れずに紹介したい。
試遊の舞台となった惑星モナークは,モナーク・インターステラー・インダストリーズによって開拓された植民星の1つだが,テラフォーミングの失敗により企業はすでに退散している。失敗したテラフォーミングは,この星に大きな爪痕を残しており,樹木が巨大化しているだけでなく,獰猛な在来種を駆除する目的で外来生物を持ち込んだところ,予想に反して双方が共生して,さらに狂暴になってしまったという,笑うに笑えない環境破壊も起きている。モナークの名産品だというベーコン風味の肉は,地球から持ち込んだ豚の変異形,システィピッグ(Cistypig)の体に成長した腫瘍とのことで,かなりブラックだ。
スタート地点は西部開拓時代を思わせるフォールブルック(Fallbrook)という町の外側で,ここは「サブライト・サルベージ&シッピング」(SubLight Salvage & Shipping。以下サブライト)という物資輸送会社の拠点になっているようだ。プレイヤーは最大2人のコンパニオンを連れていくことができるが,今回は歴戦の戦士風の黒人女性ナイオカ(Nyoka)と,パルヴァティ(Parvati)という特殊なサングラスのようなものを頭に乗せた若い女性だった。パルヴァティは,イベントなどで見かけたことのない,おそらく初登場のキャラクターだ。
NPCやコンパニオンの近くに行き,所定のキー/ボタンを押せば会話が始まる。会話中,カメラはキャラクターの上半身をクローズアップし,背景がボケると共に,画面下に会話文がいくつか並んだ横長のウインドゥが表示されるというUIは,「Fallout: New Vegas」によく似ている。ウインドゥなどは茶色の半透明だが,よく見ると金色の蔦のようなデザインがうっすらとあしらわれており,このあたりはTroika Gamesの「Arcanum: Of Steamworks and Magick Obscura」の影響も感じられ,クラシカルなRPGのファンならグッとくるはずだ。
フォールブルックの門をくぐると場面が切り替わり,バオバブ風の樹木が傘を広げた町の風景が出現した。あちらこちらで巨大キノコのようなものが成長し,吊り下げられた照明もどこか幻想的なので,隠れ家的な雰囲気が漂っている。家や建物の扉が開かないため,探索はできなかったものの,聞こえてくる会話には「発着場から物資を送り届けてくれないか?」というものもあったので,ミニクエストなども発生するようだ。
紫色のガイドライトを伝って進んでいくと,E3 2019のライブデモでクエストをもらった酒場がすぐに見つかった。サブライトの社長は,キャサリン・マリン(Catharine Malin)という中年女性で,背後に「Malin’s House of Hospitality」(マリンのおもてなしの家)という看板が掲げられている割には,卑語を多用する,かなり粗暴な印象の人物だ。ナイオカとは知り合いらしく,マリンとの会話中に発生したカットシーンでは,ナイオカがマリンに話しかけるというユニークなフィーチャーが確認できた。「チャーム」(魅了)というオプションが選択肢にあったので選んでみると会話が成功し,ウチの会社と取引したいのなら,まずはこの仕事をこなして来いとクエストを与えられた。
そのクエストというのは,ベーコン風味の腫瘍販売の大成功によって自らを「モナークの王」と呼ぶクライブ・ランバー(Clive Lumbergh)なる男を始末することだった。サブライトとは敵対関係にあるクライブのブタ肉工場を襲撃し,クライブをキルするか,惑星から追い出すかすればいいのだが,例えばシスティピッグのエサに毒を混ぜて肉を売れなくしたり,工場の債務情報を公開したりなど,単にキルするだけでなく,さまざまな方法でクエストを遂行できることが会話中に示唆された。さらに,乾物屋のダンカンに話をすれば,護衛に疑われることなく工場に入れる偽IDを作ってくれるだろうといった情報も教えてくれた。
個性あるモンスターやコンパニオンキャラクター
「The Outer Worlds」のマップは,メニュー画面から「ローカル」または「リージョン」という2つのレベルを選んでチェックできる。また,遂行中のミッションはメイン画面に 「(目標まで)422m」という表示が現れるので,その方向に視点を合わせて進んでいけば,たとえ途中でさまざまな障害物がジャマしていても,たいていは目的地に着ける。
このように,コンパニオンキャラクター達はプレイヤーとの絆を深めるうちに自分の望みを語るようになり,そうした「コンパニオンクエスト」をクリアすることで,さらに間柄が親密になっていくという。
惑星モナークには,カマキリと恐竜を合わせたような姿のマンティサウルス(Mantisaur)や,恐竜のような顔つきながら,ずんぐりむっくりで4本足のラプティドン(Raptidon)などのモンスターが存在している。これらのモンスターには,メガ・マンティサウルスやラプティドン・コロッサスといったサイズの大きいものもおり,常に複数で行動している。マンティサウルスは炎を吐き,ラプティドンは毒を吐きかけてくるので,さまざまな属性があるようだ。
モナークにはまた,盗賊のような「モラウダー」と呼ばれるザコ兵士達がいて,ときどき道路封鎖などをしていた。さらに,アイテムが詰まった箱も多い。
インベントリシステムを確認する時間はなかったものの,今回の試遊でキャラクターが持っていたのは,アサルトライフルの「Dead Eye Assault Rifle」と,ハンドガンの「Auto-Mag Pistol」,機関銃の「Heavy Machine Gun」,そしてメレー武器として毒性を持ったレアアイテム「Officer’s Spine」という組み合わせだった。アサルトライフルはスナイパーライフルとしても使用でき,アーマーへのダメージが15%アップするというモディフィケーション(改良)が施されていたのは特筆すべきだろう。改良アイテムによって多彩な武器の制作が可能になるようだが,武器やアーマーは使っているうちに次第に壊れていくので,ショップに持ち込んだりして修理しなければならないようだ。また,それぞれのコンパニオンキャラクターにも銃とメレー武器,ヘルメット,ボディといったスロットが用意されていた。
クエスト攻略には,さまざまな手段を用意
アクションで特徴的なのは,プレイヤーキャラクターに用意されたTTD(Tactical Time Dilation)というシステムだ。これは,戦闘中,時間の流れをスローモーションにできるというもので,発動される時間は限られるが,TTDを使えば銃の狙いをより精密に付けられるなど,タクティカルな要素として機能する。
戦闘そのものは,コンパニオンを含めて3人のキャラクターが攻撃するため,それほど難しいようには感じられなかった。アサルトライフルで敵を狙撃すると,ナイオカがメレー武器を手にして突進していくのを確認したので,プレイヤーが使う武器によって,コンパニオン達は最大の効果を与える武器を自分で選ぶのかもしれない。敵が強力だった場合,こうした連携プレイは不可欠なものになるはずだ。
クライブのブタ肉工場の周囲には,メカニカル・ガーディアン(Mechanical Guardian)やスクラップ・メカニカル(Scrap Mechanical)など,機械化された兵士達が手ぐすねを引いて待っている。正面突破をしなくても,キャサリン・マリンに教えてもらった手順で偽IDを入手して,素通りしてしまうオプションもあっただろう。しかし筆者はE3 2019のデモプレイで見たとおり,工場脇の滝つぼに隠されている下水用のハッチから潜入した。
ここからシスティピッグの飼育施設へと入っていけるので,もしブタの飼料に毒を混ぜてクライブの経営を破綻させるという手段を取りたいのなら,このルートが最適だろう。筆者の場合,ここをパトロールするロボットをメレー武器でこっそりと倒しながら前進し,やがて工場全体を見下ろせる監督室のような場所についた。ここのマイクに近づくと,「今日はもう終わりました」というウソの放送をするオプションがあったので,敵を帰宅させて,そのままクライブのいる部屋へと戦うことなく歩いていくこともできたわけだ。
モナークの王を自称するとおり,クライブは非常に横柄な態度の成金風の男で,護衛を倒してやってきた暗殺者に動じることもなく,「もしこちらに寝返れば,定期的な食糧配達を一生行う」という条件を突き付けてきた。キャサリン・マリンと顔見知りであるナイオカは当然反対したものの,多くのプレイヤーにとってつい迷ってしまいそうな選択肢だ。筆者の場合はここで「無慈悲な選択」を行い,今回の試遊は終了した。
シニアプロデューサーに話を聞く
そんな「The Outer Worlds」を開発するObsidian Entertainmentでシニアプロデューサーを務めるマシュー・シン(Matthew Singh)氏にインタビューする機会を得たので,紹介したい。シン氏は11年前,QAテスターとして入社したという。「Fallout: New Vegas」でアシスタントプロデューサーに抜擢され,「South Park: The Stick of Truth」(2014年)や「Tyranny」(2017年)ではリードプロデューサーとしてチームを率いてきた。かつてない規模になった「The Outer Worlds」でも,Obsidian Entertainmentの開発スタッフをうまくまとめている人物だ。
4Gamer:
「The Outer Worlds」では,「ハルシオン」や「モナーク」などの地名が登場しますが,まずは地勢的な説明をお願いします。
マシュー・シン氏(以下,シン氏):
ハルシオンというのは,銀河の辺境地域の名前で,大企業が開発する特別区として発展してきました。数多くの入植者もいます。プレイヤーがゲームを始めるのは「テラ2」という惑星で,ここはテラフォーミングが成功して,平和な環境が維持された場所です。また,試遊に出てきたモナークは大きなガス惑星を周回する月の1つで,テラフォーミングが失敗して生物が巨大かつ凶暴になってしまっため,企業が撤退しており,入植者が自治を行っている場所です。
4Gamer:
システィ・ピッグのように,変異した動物もいるようですね。
シン氏:
ええ,システィ・ピッグは地球から持ち込まれた豚で,ベーコン味の腫瘍を育て,それを切り落として食用にします。大企業の1つが遺伝子工学を使って開発したという設定です。ブタを食料にする代わりにその腫瘍を食べるのは,ある意味「人道的」な発明だとは思うのですが(笑)。そうしたブラックなジョークが散りばめられているのが,Obsidian Entertainmentらしい部分ですね。
4Gamer:
モナークの2大勢力である,キャサリン・マリンとクライブ・ランバーの関係は,どのようなものなのですか。
シン氏:
キャサリンのサブライトは,廃棄物処理など大企業がやりたがらない仕事を請け負って成長した会社で,キャサリンは裏社会のボスといった存在です。クライブはそんなキャサリンの部下だったんですが,肉のヒットで新たな勢力にのし上がった,という設定ですね。デモをプレイして分かったと思いますが,キャサリンに取り入るもよし,クライブ側に付いてもよし。それはプレイヤー次第です。
4Gamer:
かなり複雑な物語になりそうですが,そもそも現時点で紹介されているミッションはメインクエストなのでしょうか。
シン氏:
いえ,正確に言えばサイドクエストですね。物語が複雑なのは確かです。本作では,例えばプレイヤーがどの勢力に加担していくのかによって,ゲームの進行が大きく変わります。ゲーム序盤でプレイヤーを冷凍睡眠から覚ましてくれるフィニアスという科学者がいますが,かなり早い段階で彼を反逆者として企業に売りわたすことができます。
4Gamer:
序盤からメインストーリーを踏み外すというわけですね。
シン氏:
というか,さまざまな選択ができるよう,枝分かれする物語をちゃんと用意しているということですね。もちろん,フィニアスを裏切った時点で,このあとプレイヤーに与えられるミッションなどが大きく変化しますが,ゲームが進行できなくなるわけではありません。
どの勢力とどのような関係を築くかといったプレイヤーの選択でストーリーが分岐し,それなりのエンディングを迎えるというのが,本作の特徴だと言えるでしょう。メインクエストは存在していますが,プレイヤーが目の前に提示された状況にどのように立ち向かうかは,プレイヤーのそれまでの経験とスキルで変化します。サブライトのような小さな勢力との関係でも,全体的なストーリーに影響していくのです。
4Gamer:
なるほど。今回のデモでは,コンパニオンとしてパルヴァティが新たに参加していました。このキャラクターについて教えてください。
シン氏:
パルヴァティは,辺境の小さな村で生まれ育ったエンジニアで,シャイな性格ですが,プレイヤーキャラクターにエンジニアリングのスキルがないときに役立ちます。ただ,世界の在り方については独特の意見を持っており,プレイヤーの選択に反対したりします。
社内で行われたテストでは,特定の勢力でプレイしていたテスターがパルヴァティの「あなたは,自分が何をやろうとしているのか理解しているの?」という一言で方向性をすっかり変えてしまったという例もあって,それほど説得力のあるキャラクターに仕上がっていると思います。すでに公開したナイオカやエリーのほか,本作ではいろいろなコンパニオンキャラクターが登場しますが,それぞれが自分の目的や考え方を持っており,プレイヤーにチョイスに影響を与えていくでしょう。
4Gamer:
プレイヤーの惑星移動に使えるらしいスペースシップも確認できましたが,エイダというAIが興味深いですね。
シン氏:
ええ。宇宙船から出られないのでコンパニオンキャラクターではありませんが,ゲームではほかのコンパニオンと共に重要なキャラクターです。プレイヤーとのインタラクションも数多く用意していますし,エイダのストーリーや,エイダとコンパニオンのやり取りにも,ゲームを進めていくうえで注目してほしい部分です。
4Gamer:
今回のプレイアブルデモでは,ナイオカのコンパニオンクエストが用意されていました。これらはクリアしたほうがいいのですか。
シン氏:
達成しなければゲームの進行にさしつかえるというものではありません。コンパニオンとして仲間に加えた時点で,フレンドリーファイアを避けるために弾が当たらなくなりますが,それ以前ならゲーム世界から葬り去ることもできますし,クエストの中にはコンパニオンの命が失われるようなものもあります。繰り返しますが,コンパニオンクエストをしなくても問題はないですが,クエストを行うとゲーム世界にどのように影響を与えるのかといったことは,しっかり作り込んでいますよ。
4Gamer:
確認できなかったのですが,コンパニオンキャラクターにはクラスのようなものは存在するのですか。
シン氏:
各コンパニオンには特徴的なアビリティが用意されていますが,キャラクタークラスという概念は存在しないので,プレイヤーは彼らの武器を自由にカスタマイズできます。ゲームには,例えば敵を小型化する「シュリンク・レイ」など,今回お見せしなかったさまざまな科学兵器が用意されています。これをパルヴァティに持たせてモラウダーなどを小さくし,プレイヤーが簡単に片付けるといった連携プレイができるわけです。小型化したクリーチャーのボイスピッチも高くなるので,ゲーマーの皆さんにはそのあたりもチェックしてほしいですね。
4Gamer:
武器のカスタマイズオプションについて教えてください。
シン氏:
武器には,種類やレアリティに応じて複数のスロットが用意されており,モッド(MOD)というアタッチメントを追加できます。スコープやクリップのような機械的なものだけでなく,何かの属性を与えるものもあります。とはいえ,モッドでアーマー貫通型の武器に特化させた場合,生身のクリーチャーには威力がないといったバランスもあるので,どんなロードアウトにするのか,あるいは,どのモッドを組み込むのかなどは,クエストごとに考えなければなりません。こうしたモッドはアーマーにも用意されていて,例えば相手のメレー攻撃をノックバックさせるようなタイプもあります。長距離型の武器をメインにしたいプレイヤーには有効かもしれません。
4Gamer:
科学兵器は,現時点ではあまり紹介されていませんが,できる範囲で教えてください。
シン氏:
ゲーム中に登場するいろいろな企業が作っている武器がありますが,シュリンク・レイのほかには,相手の顔の骨格を変化させるといった奇妙なものもありますよ。
4Gamer:
それは面白そうです。ゲームで何ができるのか,いろいろ楽しみですね。
シン氏:
Obsidian Entertainmentの伝統として,ゲーマーの皆さんには思うままにプレイしてほしいし,それを実現させるためのオプションを用意できるように努めてきています。「The Outer Worlds」は,我々が1から作り上げた世界です。皆さんがユニークで自由度の高い世界を満喫し,もっとこの世界について知りたいなあと考えてもらえるようになれば光栄ですね。
4Gamer:
本日はどうもありがとうございました。
「The Outer Worlds」公式サイト
上記のように,「The Outer Worlds」の絵画でのリリースは10月25日が予定されている。現時点で日本での展開の詳細についてはアナウンスされていないものの,Epic GamesストアでリリースされるPC版は日本語に対応しており,さらにNintendo Switch版も発表されたばかり。
Obsidian Entertainmentの作品らしい,シリアスさの中にユーモアが込められた世界を堪能できることに期待したい。
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