北米時間2019年1月9日,AMDの社長兼CEOである
Lisa Su(リサ・スー)博士がCES 2019の基調講演に登壇。その場で,次世代Vegaマクロアーキテクチャを採用し,世界で初めて7nmプロセス技術を用いて製造される新世代GPU「
Radeon VII」(ラデオン7)を発表した。
Radeon VIIカードを掲げる,AMDのLisa Su社長兼CEO
|
Radeon VIIカードのクローズアップ
|
搭載グラフィックスカードは
北米時間2月7日発売予定で,北米市場におけるメーカー想定売価は
699ドル(税別)になるという。
Radeon VIIは最大で演算ユニット「Compute Unit」を60基集積し,最大1.8GHzで動作するとのこと。グラフィックスメモリ容量は16GBあり,メモリバス帯域幅は1TB/sに到達するとのことだ。
そして非常に重要な情報として,第1世代Vegaマクロアーキテクチャと比べた場合,同じ消費電力なら25%高い性能を発揮できることも明らかになっている。
CES 2019の時点で明らかになった,Radeon VIIの製品概要。Compute Unit数が60基というのは「Radeon RX Vega 64」の64基より少なかったりする
|
気になる性能は,Su氏によると「
GeForce RTX 2080」以上。もちろん「
Radeon RX Vega 64」は圧倒するとのことである。
Radeon VIIはGeForce RTX 2080と同等以上の性能を発揮するとのこと。4K解像度,かつゲーム側のグラフィックス設定を最大にしたときのスコアで比較したものなので,16GBという大容量のHBMが“効いた”結果といったところか
|
こちらはRadeon VIIと既存のRadeon RX Vega 64でゲーム性能(上)とコンテンツ制作系アプリケーション性能(下)を比較した結果というグラフだ。テスト条件は不明ながら,Radeon VIIが圧倒している
|
|