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AMD,Zen 2コア採用のビジネスPC向けCPU「Ryzen PRO 3000」を発表。Zen+ベースのビジネスPC向けAPUも同時に
これらの新CPUおよびAPUを搭載するPCは,パートナー企業から2019年第4四半期から出荷を開始するとのことだ。
Ryzen PRO 3000シリーズは,12コア24スレッド対応の「Ryzen 9 PRO 3900」を筆頭に,計3製品をラインナップしている。コア数とキャッシュメモリ容量は,同じモデルナンバーを有するRyzen Desktop 3000シリーズと同じだが,Ryzen 9 PRO 3900の動作クロックだけは,「Ryzen 9 3900X」よりもやや低くなっている。これは,Ryzen 9 3900XのTDP(Thermal
- Ryzen 9 PRO 3900:12コア24スレッド対応,定格クロック3.1GHz,最大クロック4.3GHz,L2キャッシュ容量6MB,共有L3キャッシュ容量64MB,デュアルチャネルDDR4-3200メモリコントローラ統合,TDP 65W
- Ryzen 7 PRO 3700:8コア16スレッド対応,定格クロック3.6GHz,最大クロック4.4GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量32MB,デュアルチャネルDDR4-3200メモリコントローラ統合,TDP 65W
- Ryzen 5 PRO 3600:6コア12スレッド対応,定格クロック3.6GHz,最大クロック4.2GHz,L2キャッシュ容量3MB,共有L3キャッシュ容量32MB,デュアルチャネルDDR4-3200メモリコントローラ統合,TDP 65W
Zen,Zen+アーキテクチャを採用していた従来のRyzen PROシリーズと同様に,Ryzen PRO 3000シリーズでも,ハードウェアベースのセキュリティ機能「GuardMI Technology」(以下,GuardMI)を搭載するのが特徴である。それに加えて,Zen 2アーキテクチャの特徴であるCPUコア数の増加やPCI Express 4.0対応といった要素も備えている。基本的に,CPUコアをZen 2ベースに変更することで,前世代よりも高い性能を実現した製品と理解していい。
一方のRyzen PRO APU 3000シリーズと,Athlon PRO 300シリーズは,モデルナンバーこそ3000番台であるものの,Zen+アーキテクチャにGuardMIを組み合わせたAPUである。
Ryzen PRO APU 3000シリーズは,計4製品がラインナップされており,単体GPUが別途必要なRyzen PRO 3000シリーズよりも,それなりのグラフィックス性能で十分なビジネス向けPCには,本製品のほうが適するとAMDは見ているようだ。
- Ryzen 5 PRO 3400G:4コア8スレッド対応,定格クロック3.7GHz,最大クロック4.2GHz,L2キャッシュ容量2MB,共有L3キャッシュ容量4MB,Radeon Vega 11 Graphics統合,統合型GPU演算ユニット数11,デュアルチャネルDDR4-2900メモリコントローラ統合,TDP 65W
- Ryzen 5 PRO 3400GE:4コア8スレッド対応,定格クロック3.3GHz,最大クロック4GHz,L2キャッシュ容量2MB,共有L3キャッシュ容量4MB,Radeon Vega 11 Graphics統合,統合型GPU演算ユニット数11,デュアルチャネルDDR4-2900メモリコントローラ統合,TDP 35W
- Ryzen 3 PRO 3200G:4コア4スレッド対応,定格クロック3.6GHz,最大クロック4GHz,L2キャッシュ容量2MB,共有L3キャッシュ容量4MB,Radeon Vega 8 Graphics統合,統合型GPU演算ユニット数8,デュアルチャネルDDR4-2900メモリコントローラ統合,TDP 65W
- Ryzen 3 PRO 3200GE:4コア4スレッド対応,定格クロック3.3GHz,最大クロック3.8GHz,L2キャッシュ容量2MB,共有L3キャッシュ容量4MB,Radeon Vega 8 Graphics統合,統合型GPU演算ユニット数8,デュアルチャネルDDR4-2900メモリコントローラ統合,TDP 35W
- Athlon PRO 300GE:2コア4スレッド対応,定格クロック3.4GHz(ブーストクロックなし),L2キャッシュ容量1MB,共有L3キャッシュ容量4MB,Radeon Vega 8 Graphics統合,統合型GPU演算ユニット数8,デュアルチャネルDDR4-2667メモリコントローラ統合,TDP 35W
AMDによると,HPおよびLenovoが,今回発表となったCPUを搭載する製品を発表する予定とのこと。新型CPU自体は,ゲーム用途向けPCで使うようなものではないが,Ryzenシリーズのバリエーションモデルとして,名前くらいは覚えておく価値がありそうだ。
AMDのRyzen PROシリーズ製品情報ページ
AMDのAthlon PROシリーズ製品情報ページ
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Ryzen(Zen 2)
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Ryzen(Zen,Zen+)
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