上海でSpicy Horseを率いるゲームデザイナーの
アメリカン・マギー(American McGee)氏は,
自身のブログで「アリス」シリーズの最新作,
「Alice: Asylum」を開発中であることを発表した。
マギー氏は,id Softwareで
「DOOM II」や
「Quake」のレベルデザイナーとして働いたのちにElectronic Artsに入社し,2000年に
「アリス イン ナイトメア」を発表した。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を題材にしたアクションアドベンチャーで,ゴシックホラー調のアートワークやストーリーから日本でも評判になった。2011年には続編の
「アリス マッドネス リターンズ」がリリースされており,「Alice: Asylum」はそれに続くシリーズ第3弾となる。
「Alice: Asylum」の名前が出てきたのは2017年の9月頃で,「アリス」のIPを保有するElectronic Artsに対して新作の提案を行うため,コンセプトやアートワークなどを作成中であることが発表されていた。また,新作を望むファンの数をアピールするため,メーリングリストを公開し,登録を呼びかけていた。こうしたことが功を奏して,プロジェクトが本格始動したようだ。すでに
オープンしているWikiページではファンの要望などを集めており,アートワークも何点か公開されている。
開発はまだ初期段階で,詳細は不明だが,「アリス イン ナイトメア」の
プロローグ的な内容で,火事によって両親を目の前で失ったトラウマに苦しむアリスの葛藤にフォーカスした物語になるという。
「Alice: Asylum」は,PCおよびコンシューマ機向けに2021年のリリースを予定しているとのこと。実際にプレイできるのはまだ先のことになるが,マギー氏の独特な世界観に魅了されたゲーマーも多いので,続報に期待したい。