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9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは
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印刷2020/01/20 20:00

プレイレポート

9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは

 スクウェア・エニックスのスマホゲーム「ラストイデア(LAST IDEA)」iOS / Android)の配信開始から,約9か月が経過した。

 本作の魅力は,アクション性を高めたハック&スラッシュにある。装備やスキルのビルドを追求しながら,最大4人マルチプレイに対応したクエストで「俺こそ最強」を豪語すべく,果てなきDPSの高みを目指す。詳しい内容は配信前と配信後に触れたので,今回はなしとする。

 そのうえで本稿では,なんでもバンダイナムコエンターテインメントの「GOD EATER RESONANT OPS」とのコラボがあるというので,個人的にプレイをやめてから半年以上が経っていた今,久々に遊んでみての所感をお伝えする。時間を置いたら見えてきた,このゲームのお話だ。

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 スクウェア・エニックスの新作スマホゲーム「ラストイデア(LAST IDEA)」が今春に配信される。今回はトレジャーハンティングRPGを謳う本作を先んじて触れてみたのだが,どうやらこのゲームは“王道の皮を被ったゴリゴリの悪魔(ハクスラ)”のようである。

[2019/03/22 00:00]
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[2019/04/26 12:00]

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半年前に見えていたこと


 やっている(いた)人の中の,さらに雷ビルドに詳しい人にしか伝わらないだろうが,状況を整理する。個人的に本作を遊んでいたのは約1か月。純雷ビルドのみでLV80に到達し,限られた最適解の装備品を集め,コンテンツは大体制覇しつつ,黒龍ことカオスドラゴンは諦めた。

 まもなく話題になった例の呪詛ビルド,将来性No.1だったドラゴンビルドは横目で見るだけ。新キャラクターの育成にも,次々と実装される試練の塔にもとくに興味を示さず,ただただ「雷にも未来を! 雷にも未来を!」と呪いを紡いでは新装備を待ちわびていた。

 遊ぶコンテンツがない。スタミナブースト1も終わった。スタミナ回復薬も尽きた。欲しいものは打ち直し次第。つまり,イナゴの速さで食い散らかしたエンドユーザー症状と,床にめり込むほどのハクスラジャンキーでなかったのとが災いし,やりきった感でやめていた。オークションの価格高騰にも困ったが,それなりに揃えられてしまったゆえに。

画像集#001のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは 画像集#002のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは

 では今はどうなのか? それを見てきた。すると,これまた結構解決されているようで――というところから本稿の本題である。


今になって見えてきたもの


 スタミナはなんとも緩くなっていた。デイリークエストで毎日スタミナ回復薬が手に入るし,時間帯ごとのスタミナ付与もあるしで,プレイ時間がかなり向上している。そのおかげでスタミナブーストの価値が低減している気がしないでもないが,20分と続けてやっていると,それ以上やりたくなる効果もあって,欲しくないわけでもない。

 コンテンツは単純に消化していないものがたっぷりあったが,当面はレベルキャップ開放後のLV85を目指すだけで精一杯である。ビルドのバランス関係も完全には読み解けていないが,マルチで凄惨な数値をたたき出す人が稀にいるくらいで,それほど問題なさそう。なんてったって雷ビルドがめちゃくちゃ強くなった気がするからね。ごめんね。

 なお,新たに追加されていた「光のイデア」「毒のイデア」については,どちらもどうにか開放できたが,よく分かっていない。マルチプレイ中にすっごいピカピカしていたりするのが光ビルドであろうこと,その人たちのDPSが総じて高いことはなんとなく把握できたが,毒についてはまったく知る由もない。毒に興味がある人が調べるべき。

 ついでにエンドコンテンツに関しては,詳しくはまだ実感しきれていないものの,黒龍以上の存在であろう,氷龍「ラピスドラゴン」炎龍「ルビードラゴン」が降臨した。ちょっと一発かましてやろうと挑んだら,撫でられただけで死亡した。ちょっと許されない強さである。

画像集#005のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは 画像集#006のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは

 オークションの品ぞろえは,相変わらず羨望のまなざしを向けるほかないご自慢の逸品が多いが,これまで追加されてきた新アイテムの数々によってか,選択肢は増えている。☆5の最低出品価格が1500エメットになったのも大きい。環境ごとの最強装備となるとさすがに選択は限られるのだろうが,そうではない「攻略に困らない幅」は広がっている。

 「最強じゃないが十分な装備品」「最強そうだからお高い装備品」が混在するようになったのはとてもいい。これはローンチ時点のアイテム数では難しかったはずなので,今がようやくスタートラインなのかもしれない。ほぼ攻略しきったうえでの見解なので実態には即していないだろうが,初心者向けの環境と市場のバランスはほどほどに醸成した。

 それと重要なのは,装備品が“古いもの”になっても問題なさそうなところだ。単純なアッパー調整で更新をしていないからか,おそらく半年とやっていなくても“良いものは良い”がまかり通る。高プロパティ4か所の「ライラルスの憤怒」は,前と変わらず自慢できる(いや耐性貫通や耐性上限,ストンスキンあたりが必要そうなのと,雷イデアのカルムメルムシリーズなど,どう考えてもこれしかない的なものもあるが)。

 まぁ,難度は相変わらずノリノリでアガっていたため,使わずに残していた資産を元手に,雷の遠距離通常攻撃ビルド「スパークシャワー+プラズマバンド」に乗り換える必要はあったが。いらないサンダーもレールガンも捨ててしまい,ライトニングボルトとサンダーストームだけを崇める信仰である。各ビルドともこういった新構築を追うことで,以前はクリアできなかった場所でも軽々とクリアできるようになっていそう。

 ちなみに,プレイ開始から現在の装備になるまでエメットを購入したことはない。スタミナとスタミナ回復薬と時運だけを信じろ。

画像集#007のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは 画像集#008のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは

 このゲームの周回がわりと好き。といった主観が強いので,メディアながらも引き続き説得力は著しくないものとするが,個人的にレベルキャップの開放は非常に大きかった。LV80からLV85までの必要経験値は,往年のMMORPGを思わせる累乗的で膨大な数値になっていそうで,おかげでレベル上げの楽しみが復活し,プレイの楽しみを後押ししてくれる。

 といっても期間限定の話だろうが,久々にやるぶんにはモチベーションが保たれてちょうどいい。もちろん,ずっと遊び続けているほうがいろいろと便宜を図れそうだが,「純雷ビルドから変える気はない」といった一途な人でも,少し落ち着いて,ふと触れてみて,そのときに環境が広がってさえいれば,当時のプレイの熱量は持続している気がする。

 なんて結論を出すまでに個人的な意見を許してもらったので,ここからの「GOD EATER」コラボの紹介で手打ちとしてもらおう。

画像集#010のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは

 「GOD EATER」シリーズは,今では懐かしきPSPを皮切りに,2018年に最新作「GOD EATER 3」が発売されるなど,ハイスピードな討伐アクションゲームとして名を馳せる,バンダイナムコエンターテインメントのIPである。プレイヤーは巨大な生命体“アラガミ”に対抗するべく,過酷な運命に身を投じる登場人物たちと,人類の生存をかけた戦いに赴く。

 本施策はシリーズ作品のうち,スマホ向けRPG「GOD EATER RESONANT OPS(ゴッドイーター レゾナントオプス)」との相互コラボとなる。ラストイデア側では,アリサ(坂本真綾),リンドウ(平田広明),フィリーネ(名塚佳織)らがフルボイスで登場する,GEREOチーム監修のオリジナルシナリオをはじめ,マルチコンテンツ「総力戦」でのアラガミ討伐や,新装備「神機レプリカ」が提供される。

 なお,本コラボは2019年1月16日から実施されている。

画像集#012のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは 画像集#013のサムネイル/9か月後の「ラストイデア」。ハクスラ模様やビルド事情の今とは

 総力戦については完全に未経験のため,これまでの遍歴を晒した手前,やった風に語ることはできないが,これは大型ボスに多人数で挑むもので,「この攻撃は右に避けて」「ここで中央に集まって」など,相手の行動パターンに合わせたアクションが求められる,ものらしい。

 今回のボスは,雷属性の問題から「ヴァジュラはやめろヴァジュラはやめろ」と祈ったのが功を奏したか。初代「GOD EATER」の看板アラガミ「ヴァジュラ」が選ばれた。絶望。さすがに雷完全耐性といったピーキーさではないだろうが,もはやヴァジュにゃんなどと煽れそうにない,初代GEの体験版くらいのパワーで立ちはだかるかもしれない。

 脳天内臓トリガーハッピーしか使わない。ホールドショートしか使わない。薙刃形態で□ボタン連打しか使わない。当時から今日の雷イデア一本論に至るまで,己の知能指数の変わってなさに気づきダメージを受けるが,とりあえず総力戦ならではのお祭り感とやらを楽しみにする。


 ハック&スラッシュは,広く深い穴をじっくり掘っていく楽しさに埋没していく。一方でスマホ向けハック&スラッシュとなると,それと同じ遊び方を許容させつつも,狭く長い穴をのんびり掘っていく。そんな付き合い方も許されるサービスが求められるのではないかと思った。将来的なビジョンはどうあれ,少なくとも今はそういう持続性の中にいる。

 しかし,いつになったらゴールド欠乏から脱せるのか。かつて残していたらしいイベントメダルのおかげで,いくつかのカルムメルム装備を確保できたものの,強化に悩まされている。今回のコラボでうまいこと報酬を稼げることを願いつつ,黒龍は最新環境の暴力でどうにかして,氷龍と炎龍は未来の自分に投げる。これをひとまずの目標とした。

 おそらくGOD EATER RESONANT OPSとのコラボで,オークションもいつも以上に賑わうだろうから,良プロパティやエメット大収穫を狙うなら今である。新規の人が読み解けているかはいざ知らずなものの,少しでも興味を持ったらこの機会に遊んでみてほしい。楽しいよ。

 なお,記事掲載の直前に総力戦も試してみた。序盤は雷ビルドであろうとサクサク瞬殺することができたが,Rank70あたりから雲行きが怪しくなった。自分の限界を見極めたあとは,マルチプレイで挑戦するといい。プレイヤー4人で挑めるのが総力戦のいいところである。

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