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[TGS2022]将棋・囲碁ソフトの老舗,シルバースタージャパンブースに設置されていた“将棋ロボット”をチェック。その性能や如何に
その出展内容は2つ。一つは同社のタイトル「リアルタイムバトル将棋」の試遊出展で,こちらでは同社の社員でありながらプロ棋士でもある星野良生氏による,指導対局も行われるという。試遊した人は,e棋力の10級認定状がもらえるとのことだ。
もう一つ,こちらが本稿での本題となるが,同社のテーブルゲーム思考エンジンの展示が行われている「AI売ります」エリアだ。ここには思考エンジンの搭載事例として,伊藤電機社製対局ロボット「Robot Sprout」が展示されており,実際に3手詰め将棋によるロボットとの対戦を楽しめる。
ロボットと言うだけで,なかなか興味深いのだが,実際に見てみるとそのサイズに驚く。こういった対局ロボットと聞いて筆者が想像したのは,巨大なロボットアームだったが,「Robot Sprout」はテーブルに乗るくらいの大きさで,コンパクトだった。
対局での「Robot Sprout」はカメラで盤面を撮影し,自分が打った手との差分を読み取って,盤面状況を把握,思考エンジンによって次の手を考え,ロボットアームを制御して一手を打つ,という感じらしい。
「Robot Sprout」はオセロ,将棋,チェスの3種類のボードゲームに対応しているとのことだが,将棋とチェスに関してはまだ最適化をしている最中とのこと。そのせいもあってか,取材時には画像をなかなか認識しないというトラブルもあったが,通常の状態であれば,一手当たり20秒ほどで指すそうだ。
ニッチな需要のマシンだが,今回のようなイベントや将棋教室などでの催しで利用されることが多いという。また,「販売もしているのですか」と聞いたところ「売りたいという気持ちはありますが,1台が400万円ほどするのでなかなか」と伊藤電機の担当者は言っていた。
ロボットアームが動く姿はなかなか愛嬌がある感じだ。対局前にはきちんとお辞儀もする。また,画像を読み込むときは盤面のほかに持ち駒の撮影もするのだが,その撮影時の姿が首を傾げるような仕草で可愛い。発声機能などがあるとより愛着が沸きそうだ。
シルバースタージャパンでは,「Robot Sprout」に使用されている将棋AIのほかにも,囲碁,麻雀,ポーカーといった思考エンジンを販売している。ゲーマーにはなかなか利用する機会はないだろうが,ひょっとしたらいつも遊んでいるゲームの思考エンジンはシルバースタージャパン製かもしれないと考えると少し面白いのではないだろうか。
「シルバースタージャパン」公式サイト
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