プレイレポート
Co-op対応アクションSTG「Remnant: From the Ashes」をプレイ。銃器による「ダークソウル」風のハードコアなアクションを堪能
なお本作は,PCのほか,海外ではPlayStation 4やXbox Oneでも登場する予定。Steamストアページ(リンク※)では,現時点で日本語非対応となっている。
※同ページでのリリース日表示は8月21日
開発元のGunfire Gamesは,THQ Nordicが発売した「Darksiders III」(PC / PS4 / Xbox One)を手がけたデベロッパで,ポストアポカリプスのような荒廃した世界を巧みに表現できるという印象がある。本作でも,崩れた建物や腐蝕しつつある文明の遺物,おぞましいモンスター達がリアルなグラフィックスで表現されていた。
シングルプレイキャンペーンで筆者がプレイしたのは,「フェアビュー」(Fairview)と呼ばれるエリアだ。このエリアには,セーフゾーンとなっている秘密施設を思わせる場所があり,その一室には,オレンジ色に光る楕円状の巨石「ワールドストーン」があった。その近くでキーボードの[E]を押すと,ワープのような形で希望の場所に移動できる仕組みである。
ワールドストーンは,シングルプレイキャンペーンでチェックポイントの役割を果たすほか,後述のCo-opモードでは,仲間が集まるまで待機するキャンプを示すようなオブジェクトとなっている。現時点でワールドストーンそのものに関する情報は公開されていないが,背景設定やストーリーにおいても重要な要素なのだろう。
フェアビューは,4〜5階建てのレンガ作りのアパートが並んでいるような,閉鎖的な通りが続くエリアだ。本作の画面右上にはミニマップがあるほか,そもそも本作はオープンワールド型ではないためマップで迷うことはない。とはいえ,壁が破壊された状態の場所があったり,階段があったりと,その構造は単純ではない。そして本作では,そんなマップをプレイヤーが細かいところまで探索することが推奨されている。
ちなみに本作のマップは,プレイするたびに自動生成されるという。
探索では,弾丸や,出血を止めるための包帯などがテーブルや棚で見つけることができた。“鉄くず”などもあり,今回は詳しくチェックできなかったが,本作ではこういったアイテムをもとに武器をカスタマイズできるようだった。
プレイ中に遭遇したモンスターは,蛇の尻尾のような下半身を持ち,スラスラと近寄って両手に持つ鎌のような武器で近距離戦を挑んでくるものや,イカの触手に似たあごひげを垂らして短い距離を瞬間移動しながら弓矢のような武器で攻撃してくるものなどとさまざまだ。モンスター達は,プレイヤーキャラクターが近くにいると金切り声を上げて威嚇ポーズを取ってくるため,心構えはしやすい。戦闘終了後はプレイヤーキャラクターが一言話してくれるので,プレイヤーが戦闘の緊張を解く瞬間も分かりやすい印象だ。
「いつのまにか背後に敵がいる」といったシチュエーションもあったが,とっさに(そしてやみくもに)攻撃ボタンをクリックした場合でも,自動的にメレーウェポンでの攻撃が行える仕組みとなっていた。ダークソウル風のアクションに慣れてないプレイヤーにとっても優しいシステムといえるだろう。もちろんドッジやロールなども可能で,相手の突進や剣,弾の軌道を読んで的確に移動しつつ,同時に複数の敵を相手と立ち回るのが戦いの基本だ。
さて,本作のプレイヤーキャラクターには複数の「アーキタイプ」が用意されている。筆者が選んだ「カルティスト」は,プライマリーウェポンにハンドガン,セカンダリーにはショットガン(コーチガン),さらにメレーウェポンとしてスクラップ・ハチェットという,鉄くずを集めて自分で製作したと思われる斧のような武器を装備していた。
ほかの2つのアーキタイプはそれぞれ「スクラッパー」「ハンター」。クラスではなく「アーキタイプ」と表現されているのは,プレイヤーキャラクターの戦法が固定されておらず,プレイヤーが比較的自由にキャラクターをカスタマイズできるからだ。
本作ではそれぞれの武器のデータとして,DPS(damage per second。1秒あたりの平均ダメージ値)などが表示されている。このあたりはアクションRPG的だ。銃器には「MOD」というスロットが1つ用意されており,ここにアタッチメントをセットすることで“属性”を与えることもできるらしい。
今回のデモではおそらく本編の序盤をプレイできたわけだが,ショットガンなら2発程度,ハンドガンなら5〜6発程度で,1体のモンスターを仕留めることができた。アイテムのルートも可能なので,弾丸が尽きて困るということはなかった。
モンスターを倒していると,プレイヤーキャラクターがレベルアップして画面に「トレイトがアップしました」と表示される。ランク11のカルティストの基本トレイトは,ヘルス値にあたる「Vigor」,スタミナに影響する「Endurance」,そしてMODの能力を向上させる「Sprit」の3つ。レベルアップで得られるトレイトポイントをこれらに振り分けることで,キャラクターを成長させられる仕組みだ。
Gunfire Gamesのデモ担当者によると,モンスターは100種,ボスモンスターは20種程度が存在しており,今回筆者は確認できなかったものの,NPCもいるという。ミッションや,NPCから受けるクエストの報酬,そしてボスモンスターから得られるアイテムは,基本的にはすべてレアアイテムになっているとのことである。
本作のCo-opモードは「アドベンチャーモード」と呼ばれており,最大3人のプレイヤーが,あらかじめ用意したキャラクターでプレイする。「Destiny 2」や「ディビジョン」のようなオンラインゲームを連想させる仕組みである。
今回のデモでは,面識のないメンバーで事前の打ち合わせや十分な会話もないままボスと戦うこととなった。全滅後にチェックポイントで体制を整えてから挑む,といったことを繰り返しつつ15分ほどプレイして,ようやく半分ほど敵の体力を削れたかという状況で,デモは時間切れとなってしまった。プレイヤーキャラクター達のアーキタイプや装備品の構成をしっかりと考えて戦略的にプレイすれば,より効果的に戦いを進められるだろう。
Remnant: From the Ashesは,「ダークソウル」や「ディビジョン」,さらに「ディアブロ」「Destiny」のような人気タイトルの“いいとこどり”をしたようなゲームとなっていた。ボリュームもあり,やり込みたいと思わせる作り,とも言えそうである。友人とのプレイも大いに楽しめそうだ。
「Remnant: From the Ashes」公式サイト(英語)
- 関連タイトル:
Remnant: From the Ashes
- 関連タイトル:
レムナント:フロム・ジ・アッシュ
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