連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第564回「ベルセルクがお届けする東京ゲームショウ2021のFANTASIAN」
そこで昨年に引き続き,フリー“なんでも”ライター・マフィア梶田と,声優・中村悠一がお届けするYouTubeチャンネル「わしゃがなTV」の出張配信も決定。初日はアイドルマネジメントRPG「IDOLY PRIDE」(iOS / Android)と,“マルチスタイル生存戦略RPG”「ステート・オブ・サバイバル」(iOS / Android)を特集させていただきました。
この調子でTGS開催期間中はちょくちょく「4GamerLive」に顔を出しておりますので,わしゃがなフォロワーである十代美少女の皆さんは,ぜひともチェックしてみてください。今後のスケジュールは以下の記事で確認できます!
わしゃがなTV出張版では,アイドルマネジメントRPG「IDOLY PRIDE」をプレイします
2021年9月30日から10月3日にかけて開催されるTGS 2021に合わせ,4Gamerでは「4GamerLive 2021 Autumn」を実施します。本日15:30に開始する回では,QualiArtsのアイドルマネジメントRPG「IDOLY PRIDE」を,中村悠一さんと,マフィア梶田さんがプレイしていきます。
わしゃがなTV出張版では,“マルチスタイル生存戦略RPG”「State of Survival」をプレイします
2021年9月30日から10月3日にかけて開催されるTGS 2021に合わせ,4Gamerでは「4GamerLive 2021 Autumn」を実施します。初日となる本日の19:00に開始する回では,わしゃがなTV出張版として,スマホアプリ「State of Survival」を,声優の中村悠一さんと,フリーライターのマフィア梶田さんがプレイする予定です。
[TGS 2021]4GamerLiveの配信スケジュールを公開。今年もわしゃがなTV出張版が参加決定
コンピュータエンターテインメント協会が主催する「東京ゲームショウ2021 オンライン」が,9月30日から10月3日まで開催されます。4Gamerでは,ゲーム紹介番組「4GamerLive」を同期間に編集部から生配信します。本稿にて会期中の配信スケジュールを公開しているので,ぜひチェックしてください。
RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第177回では,ミストウォーカーの「FANTASIAN」を特集。ゲストとしてディレクターの中村拓人氏とゲーム音楽作家の植松伸夫氏をお招きし,ゲームの魅力を解説していただきつつ実際にプレイしてきました。
出演者でありながら初見では誤植を疑ってしまった豪華ゲスト。まさかラジガメにあの植松さんがやってくる日が来ようとは……。ゲームのシステム面を中村さんが丁寧に紹介してださったうえで,植松さんからは音楽面の裏話をタップリと聞くことができました。
ちなみに,ラジガメでミストウォーカーの作品を特集する際にはいつも坂口博信さんが来てくださっていたのですが,残念ながら今回はコロナ禍の影響でお会いできず。いつかまた遊びに来てほしいですね!
「FANTASIAN」ダウンロードページ
「大ベルセルク展〜三浦建太郎 画業32年の軌跡〜」へ行ってきました。三浦先生の訃報からもう4か月……おそらく,皆さんが思っている以上にマフィア梶田は「ベルセルク」が好きでして。この4か月,あまりのショックに漫画を読み返すことはおろか,無意識に「ベルセルク」関連の情報をすべてシャットアウトすることで,現実から目を逸らしておりました。
しかし,最近になってようやく気持ちに整理をつけることができ,このまま「ベルセルク」に関わるすべてを,“辛い出来事”として忘れようとするのは,長年楽しませてもらった読者としてあまりに不誠実ではないかと思い直しまして。図らずも追悼展になってしまった同イベントへ敬意を払いに参ろうと決心した次第です。
初めて「ベルセルク」を読んだのは,小・中学生の頃だったでしょうか。本作はそれまで“ファンタジー”といえば,ポップな剣と魔法の世界ばかりに触れていた幼気な少年に,あまりにも容赦のないエログロバイオレンスを叩きつけてくれました。
……いや,「幼気」はカワイコぶりすぎましたね。そもそもがホラーやスプラッター映画を好んで見るような子供だったので,正直に申し上げますと第1話の時点でもうその血なまぐさい世界観に釘付けでした。間違いなく,その後マフィア梶田が現在に至るまで,“ダークファンタジー”というジャンルを好むようになったきっかけのひとつです。
これは余談ですが,小説では中学〜高校生の頃に「グイン・サーガ」を愛読しておりまして。後に三浦先生も同作のファンだということを知って,妙に納得した覚えがありますね。
実は三浦先生の生前,自分は一度だけ御本人にお会いしたことがあります。大勢の人々に囲まれた飲み会の中でのことでしたし,直接お話できたのは短い時間でしたが,あの「ベルセルク」を描いている人とは思えないくらい穏やかな雰囲気で,それでいて作品のことについては強いポリシーを感じる,ハッキリとした口調で語ってくださったのが記憶に残っております。いつかゆっくりとインタビューできるような機会をセッティングしたいと思っていただけに,それが二度と叶わぬ夢になってしまったのが悔しくてなりません。
何より,作品を完結させぬうちに世を去ることになってしまった三浦先生こそ,さぞかし無念だったのではないかと思います。自分はクリエイターではないので,真にその気持ちを推し量ることはできませんが,例えば現在出演させていただいているレギュラー番組をすべて途中で投げ出すことになるのだと思うと,鳥肌が立つほどゾッとします。それが自身で生み出した作品であるならば,なおのこと。その辛さは想像もつきません。
三浦先生が亡くなったことで,作品の続きが読めなくなる。なかにはその辛さばかりが先行してしまい,「死ぬ前に早く描いときゃ良かったんだ」などと恨み言を漏らしている人も見かけます。個人的に言わせてもらうと,それはあんまりじゃないでしょうか。
何度も言うように自分はオリジナル作品を生み出す仕事ではないので,クリエイターの立場で発言することはできませんが,ライターとして多くの作家と出会い,さまざまな「産みの苦しみ」を近くで見てきました。物語を生み出すという行為は,早いとか遅いとかいう単純な視点では絶対に語れないものです。
先の見えない迷路のなかを無数の視線に監視されながら,ひとつでも道を誤ればデッドエンド。人間である限りは生涯に残せる作品の数も限られており,それでいて生み出した世界に対して責任を負えるのは自分自身のみなのです。まるで苦行にも似た行為を投げ出さずに続けるということに,どれほどの強い意志が必要なことか。
そんな埒外の緊張感のなかで作品を生み出すクリエイターの事情まで,イチ読者に理解しろというのは酷な話かもしれませんが,だからといって三浦先生のように,人生を創作に捧げた勇者への冒涜は許されるべきではありません。自分のような人間にとって,エンタメは生きる糧です。それを生み出してくれるクリエイターに敬意を持たず,なのに餌だけは求め続けるというのであれば,それはもはや餓鬼同然ではないでしょうか。
……少々強めの論調になってしまいましたが,以前から言っているようにそもそも自分は常軌を逸した至上主義的なオタクです。自分の生きる世界を守るためならばどのような犠牲でも払うつもりですし,その心地良いテリトリーを汚す存在を決して認めません。願わくば自身が漫画・アニメ・ゲームなどのエンタメを愛していることに誇りを持ち,その誇りに相応しい振る舞いをしてほしいのです。
さて,「ベルセルク」に話を戻しましょう。実は本作について,未完に終わるとも限らないような気がしております。例えば前述した「グイン・サーガ」なんかは原作者の栗本 薫先生が亡くなった後,別の作家が引き継いで続刊していますし,なんとなくですが,「ベルセルク」もどうにかして続きを読める日がやってくるのではないか……という予感があるのです。根拠はないのですが,そうなれば良いなと思うのは自由ですよね。もちろん三浦先生の「ベルセルク」は唯一無二ですし,実現したらしたで賛否両論は間違いなくあるでしょうが……自分はどんな形であれ,この物語の結末を見届けたい。なので,希望は捨てずに待ち続けたいと思います。
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