無数の原始人やスパルタ兵を戦わせるだけのヘンテコ物理シム「Totally Accurate Battle Simulator」，アーリーアクセス版がリリース

　スウェーデンのLandfall Gamesがこれまで3年近くにわたってクローズドαテストを行ってきた新作PCゲーム「Totally Accurate Battle Simulator」のアーリーアクセス版が4月1日にSteamでリリースされた。



　爆走するトラック群の上を飛び跳ねながら前に進み続けるという奇妙なシミュレーションパズルゲーム「Clustertruck」を開発したLandfall Gamesの最新作としてα版が大きな注目を集めた「Totally Accurate Battle Simulator」。
　本作は，原始人，スパルタ兵，騎士，農民といった異なる時代や設定の兵士たちを模した，ギョロ目のグニャグニャ人間からなるキャラクターモデルを配置して，一斉に戦わせるだけというヘンテコな物理演算シミュレーションゲームだ。


　アーリーアクセス版では，限定的なポイント内でキャラクターを購入し，ステージをクリアするキャンペーンモードと，PCが許容できる限りのユニットを配置し，自由に戦わせるサンドボックスモードの2つが用意されている。


　それぞれのテーマに分けられたユニットは，至近距離が得意だったり，長距離向けだったり，タンクのように盾役として活躍したりと，異なるスキルやステータスを持っている。ただし，ユニットごとの向き不向きや基本的なスタッツはマスクデータとなっているので，感覚を頼りにプレイしていくといった感じだ。
　また，マップについても，広い平原だけでなく，進路を狭める橋が架かっているマップなどが用意されており，地形によって活躍するユニットも変化するのだろうと予想できる。


　現時点で利用できる勢力は4種類だが，先に挙げた兵士たちだけでなく，雷を操るゼウスや巨大なマンモス，バイキング船などユニークなユニットも多数用意されている。また，以前にLandfall Gamesがリリースした映像デモには，ナポレオン兵や戦車，さらには2016年時のアメリカ大統領選挙民だったりと，実に自由な雰囲気の勢力が映し出されていた。それらが製品版に実装されるかは不明だが，今後さらにユニークかつ多彩なユニットが増えていくことにも期待できそうだ。


　「Totally Accurate Battle Simulator」は，これまで公開された情報が少なく，テクノロジーデモなのか，製品版として開発されているのか判断しきれないところがあったが，今回アーリーアクセス版がリリースされたことで，製品版の発売に向けて今後さらにチューンアップが進んでいくことが予想される。製品版に向けた開発状況など，今後の情報の露出にも期待したい。

「Totally Accurate Battle Simulator」公式サイト