プレイレポート
[TGS 2019]中毒性たっぷりの「ロケットパズル」プレイレポート。宇宙人を操作してロケットくんを宇宙船に帰してあげよう!
本作は,宇宙空間を舞台としたパズルゲームで,宇宙人となるプレイヤーは推進力を持つ黄,青,緑,赤などのカラーで分けられたロケットくんたちを移動させ,同じ色の宇宙船に帰してあげるのが役目となっている。
そんな本作のコンセプトは「ちっちゃいけどぴりりと辛い」だ。「辛い」というワードが入っているだけに,きっとプレイヤーを唸らせるステージが用意されているに違いない。というわけで,ミニマムテイストでかわいらしい本作の特別版を試遊してきた模様を,紹介していこう。
宇宙人がフィールド内でとれる行動は「歩く」「押す」の2パターンのみで,もちろん,床がないところは歩くことができない。これで本当にロケットくんを宇宙船に戻せるのか,という疑問をいただきつつゲームを始めてみると,ぴょこぴょこと動く宇宙人の姿が何とも可愛らしい。
ロケットくんは,ボーッと火が出ている反対方向にまっすぐ進む仕組みで,フィールド内の外にも押せる。ゲームスタート時は障害物やロケットくん同士で停止している状態となっているが,油断していると,遥か彼方に飛んでいってしまい,ステージをクリアできなくなってしまう。また,ロケットくんが複数存在する場合は,1つだけ宇宙船に戻してもクリアにはならず,すべてのロケットを戻す必要があるのだ。
なお,ゴールするにはロケットくんを宇宙船に戻したのち,宇宙人をUFOまで帰還させなければいけない。UFOまでの道のりに障害物があって帰還できない場合もあるので,そこも頭に置きながらロケットくんを宇宙船に戻していこう。さらに,ロケットくんと同じ要領で動くメテオくんという存在は,フィールド内に残したままにしなけれステージクリアとならないので,注意したいところだ。
ここまで説明すると,「条件がいろいろとあって難しいのでは?」と思いがちだが,なんと本作……前の行動地点に戻れる「もどす」機能が搭載されている。それも,1つ前の行動地点だけではなく,ステージを開始してからすべての行動地点に戻れるのだ。なので,「間違えてロケットを飛ばしてしまった」「さっきの位置に戻したい」という状況になっても,すぐに戻せるので,安心してプレイできる。
こういったジャンルのゲームは普通,せっかく良いところまで進めたりしても,失敗すると始めからやり直ししなければいけない。そういった点から,プレイヤーにとってこの「もどす」機能は,とてもありがたい存在なのではないだろうか。ゆっくり考え,失敗を恐れない姿勢でプレイできるというのは大変心強い。
今回の特別版では,ステージをクリアすると次のステージへ進めるという形で,6ステージ分プレイ可能だ。ステージは,難度の低いものから高いものまでが用意されている。筆者は,開発者のきゅぶんず氏から「さっきの行動良かったですよ」「これは……間違ってますね」などのアドバイスをもらいながら,すべてのステージを制覇できた。後半では感覚も掴め,先述した「もどす」機能を使用しながらスムーズに進めていったのである。
正式リリース時には,特別版とは異なり難度の低いものから高いものまで,自分の好きなステージを選択して遊べるそうだ。きゅぶんず氏は「プレイしている気持ち良さを味わってほしいので,プレイヤーそれぞれに合った難度で好きなステージをプレイしてほしい」と話していた。
本作を試遊した人には,本作のステッカーが配布されている |