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【PR】「Black Shark 2」はゲーマー向けスマホの新たなスタンダードとなる。高性能SoC+ゲーマー向け特化機能は他にない魅力だ
ゲーマー向けを謳うスマートフォンが,海外の端末メーカーから次々と登場している。しかし,それらの製品は,日本における無線機器の法規制を満たした証明である「技術基準適合証明」――いわゆる技適――を取得していないことが多い。スペックや機能面でゲームに最適化していても,国内で合法的にゲーマーが使える製品ではないものがあるわけだ。
そんな悩ましい現状に一石を投じる端末が登場する。TAKUMI JAPANが販売するBlackshark Technologies(以下,Blackshark)製のゲーマー向けスマートフォン「Black Shark 2」が6月7日に国内発売となるのだ。本稿執筆時点では,先行予約販売を受け付け中である。
本製品の特徴と性能を確認するとともに,実際のゲームにおける使用感を検証してみたのでレポートしたい。
なお,本稿はハードウェアの紹介とテストを編集部の小西が,実際のゲームによるプレイテストの部分はライターの箭本進一氏がそれぞれ担当している。
TAKUMI JAPAN公式直販サイト「KAZUNA eSHOP」
Blacksharkはスマートフォン大手Xiaomiの関連企業
国内向けモデルはLTEバンド19に対応
Blacksharkは,中国のスマートフォン大手であるXiaomi Corporation(小米集團,以下 Xiaomi)の関連会社で,ゲーマー向け製品に特化した企業である。2018年に中国で発売した「Black Shark」が同社初のスマートフォンだ。Black Shark 2は,その2代目にあたる。
そうした経緯もあり,TAKUMI JAPANにはスマートフォンの開発に関するノウハウを有するスタッフが在席しているという。そのため,Black Shark 2の販売にあたり同社は,単に中国の製品を国内に持ってきて売る販売代理店ではなく,国内向け端末に必要な要素――とくに対応する周波数帯――を盛り込むといった製品の仕様変更にも関わっているとのことだ。実際,TAKUMI JAPANが取り扱う国内向けBlack Shark 2は,技適を取得しているのは当然のこととして,グローバルモデルが対応していないNTTドコモの800MHz帯(FDD LTE Band 19)に対応しており,NTTドコモ回線を使うMVNOのいわゆる「格安SIM」を利用しやすくなっている点が大きなポイントと言えよう。
難しい話を抜きにして言えば,国内で合法的に使えて,掴める周波数帯も多いのが国内向けBlack Shark 2であるという理解でいい。
個性的なデザインの背面が目を惹く
前置きはこれくらいにして,Black Shark 2の外観から見ていこう。
Black Shark 2には,「シャドーブラック」「フローズンシルバー」「グローリーブルー」という3種類のカラーバリエーションが用意されている。今回,主に取り上げるのはフローズンシルバーのモデルだ。
なお,背面中央にある「S」の字をかたどったBlacksharkのロゴマークには,カラーLEDが埋め込まれている。
有機ELパネル採用スマートフォンでは,左右端をカーブさせたデザインを採用する製品を見かけるが,左右端をタップしにくかったり,握った拍子に画面端を誤タップしやすいという面もあるので,ゲーマー向けとしては歓迎しにくい面もある。その点,Black Shark 2の前面は平坦で,上下左右ともそれなりにベゼルがあることもあって,縦持ちと横持ちのどちらで握っても誤タップする心配はないし,左右端をタップしにくいこともない。
派手な背面に対して,前面はやや地味に見えるかもしれないBlack Shark 2だが,ゲーム用途における実用性という点では,これが正解だろう。
なお,上端と下端のベゼルにはステレオスピーカーが組み込まれており,ゲームのサウンドをステレオで再生できる。また,実行中のアプリがゲームであるか,ビデオアプリであるかを検出して,最適な設定を自動で割り当てる機能もあるという。
まず側面部分は,2つの面を組み合わせてエッジが立った形状となっている。机に置いた状態から端末を取ろうとしたとき,このエッジに指がかかりやすいので,取り落としにくいというわけだ。
また,左右側面部分には,ライン状のカラーLEDが組み込まれており,充電中や[電源/スリープ]ボタンを押したとき,あるいは電話の着信や通知の受信といった特定の状況でLEDが光る仕組みとなっている。
左右側面に並ぶボタン類は,左側面に音量調整ボタン,右側面に[電源/スリープ]ボタンとありきたりだが,右側面にあるスライドスイッチは,他社製のスマートフォンにはないものだ。これはBlack Shark 2をゲーム用の動作モードに切り替える「Shark key」となっている。
ゲーム用動作モードの詳細は後段で説明するが,スライドスイッチの切り替えで通常とゲーム用の動作モードを切り替えられるというのは,分かりやすくていい。
スマートフォン上でゲーム映像を録画,配信できる機能を持つ端末はあるが,ゲームに余計な負荷をかけずに高画質の映像を録画,配信するとなれば,外部のビデオキャプチャデバイスを使うほうが合理的である。ゲーマー向けスマートフォンを名乗るのであれば,USB Type-Cポートからの映像出力は絶対に欲しいところで,Black Shark 2は文句なしに合格と言えよう。
ただ,この変換アダプターはUSB DACを内蔵するタイプなので,内蔵スピーカーでの音声出力に比べると,多少だが遅延が発生するようだ。リズムゲームをプレイするときに変換アダプターとヘッドフォンを使う場合は,スピーカーの場合とは異なるタイミング調整が必要になるだろう。
タッチパネルはレポートレート240Hz対応で連打も余裕
ディスプレイについても触れておくべき点が多い。「TrueView Display」と称するBlack Shark 2のディスプレイは,6.39インチサイズで解像度1080
なお,センサーの方式――光学式か超音波式か――は明言されていないが,Samsung Electronics製の技術を使っているという情報もあるので,おそらくは超音波式センサーを採用しているのだろう。
Black Shark 2はタッチパネルにも見どころがある。タッチパネルのレポートレートが240Hzと高速なので,素早い連打でも取りこぼすことなく認識できるというのだ。
Black Shark 2のタッチパネルは,レポートレートが高いだけでなく,タッチの圧力を検知するという珍しい機能も備えている。この圧力検知を活用したのが,「Master Touch」という機能だ。詳しくは後段で説明するが,Master Touchを設定すると,画面を強く押すことで画面上にある任意のポイントをタッチできるようになるのだ。
Snapdragon 855+12GBメモリのハイスペック
ゲーマー向けスマートフォンで最も重要なスペック面も,Black Shark 2は非常に充実している。
性能の要であるSoC(System-on-a-Chip)には,Qualcomm製の最新ハイエンドSoC「Snapdragon 855」を採用しており,CPUもGPUもAndroid端末最速クラスのスペックを誇っているのだ。
それに加えて,SoCの性能を引き出すために,Black Shark 2は非常に凝った冷却機構「Advanced Liquid Cooling」を採用しているという。本体を分解して確認することはさすがにできないのだが,Blacksharkが公表した情報によると,内部のほぼ全体を覆う金属製のプレートに,ヒートパイプや面積の広い銅製プレートを組み合わせて,SoCが発する熱をディスプレイ表面に広く拡散する仕組みを採用しているそうだ。
実際に,Black Shark 2で3Dベンチマークアプリ「3DMark」を1時間連続実行させて,発熱具合を検証してみたところ,最も熱い部分でも40℃を下回っているのを確認できた。側面やディスプレイ面も同程度の温度だったので,熱を拡散してホットスポットを作らない構造は,うまく機能しているようである。
スペック面での見どころの1つはメインメモリ容量で,12GBものメインメモリを搭載している。Snapdragon 855を採用する2019年夏モデルスマートフォンでも,メインメモリ容量は6〜8GB程度が相場だ。Black Shark 2なら,ほかのアプリを起動したままで大量のメインメモリを消費するゲームアプリを実行しても,余裕を持って対応できそうである。
なお,内蔵ストレージ容量も256GBと多めだ。microSDカードには対応していないBlack Shark 2だが,これだけあれば多くのゲームをインストールしておけるだろう。
スペックにおけるもう1つのポイントは,バッテリー容量だ。Snapdragon 855搭載スマートフォンは,3200〜3300mAh程度のバッテリーを採用する製品が多い。それに対してBlack Shark 2は,4000mAhと20%以上も容量の多いバッテリーを採用している。ゲームのプレイ中は,どうしてもバッテリー消費が激しくなるものだが,同じSoCを搭載するスマートフォンと比較しても,Black Shark 2は長時間ゲームをプレイできる可能性があるわけだ。
Black Shark 2の主なスペックを表でまとめておこう。
メーカー | Black Shark |
---|---|
OS | Android 9.0(Pie) |
ディスプレイパネル | 6.39インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 855」 ・CPUコア:Kryo 485 ・GPUコア:Adreno 640 |
メインメモリ容量 | 12GB |
ストレージ | 256GB |
アウトカメラ | 2眼式,メイン:約4800万画素, サブ:約1200万画素, |
インカメラ | 約2000万画素, |
対応LTEバンド | FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/19/20/28 TDD LTE Band 34/38/39/40/41 |
対応3Gバンド | WCDMA Band 1/2/5/6/8,TD-SCDMA Band 34/39 |
無線LAN対応 | IEEE 802.11ac |
Bluetooth対応 | 5.0+LE |
バッテリー容量 | 4000mAh |
USBポート | USB Type-C(ビデオ出力対応) |
公称本体サイズ | 75.01(W) |
公称本体重量 | 約205g |
国内向けBlack Shark 2は付属品も充実
本体と合体できる専用Bluetoothゲームパッドもあり
国内向けに販売されるBlack Shark 2の付属品もチェックしてみよう。
Black Shark 2の製品ボックスには,先述したType-C Audio adapterのほかに,急速充電機能「Quick Charge 3.0」対応のUSB ACアダプター,USB Type-C接続のカナル型ヘッドセット,そしてソフトタイプの端末保護用クリアケースなどが含まれている。ヘッドセットやクリアケースが標準で付いてくるのは嬉しいところだ。
それに加えて,6月6日までの先行予約販売期間中にBlack Shark 2を予約すると,公式ハードケース「Black Shark 2 ハードプロテクターケース」と,同ケースに取り付けられる専用Bluetoothゲームパッド「Black Shark 2公式ゲームパッド 2.0」(海外ではBlack Shark Gamepad,以下 海外名表記)がもらえる。総額にして1万5000円相当という周辺機器をプレゼントするというのだから太っ腹だ(※数量限定のため,キャンペーンが終了している可能性がある)。
Black Shark Gamepadは,横持ち状態におけるハードケースの左右側面に取り付けることで,Nintendo Switch(以下,Switch)のような感覚でBlack Shark 2でのゲームプレイを楽しめるようになるデバイスである。Joy-Conのように,片側だけを手に持ってプレイすることも可能だ。
Black Shark Gamepadは,後段で説明するBlack Shark 2の内蔵ソフトウェアによって,ゲーム画面上のボタン類にゲームパッドのボタンやスティックを割り当てる機能を備えているのが特徴である。ゲームパッドに対応していないゲームでも利用できるのは大きな魅力と言っていい。Black Shark 2においては必須のデバイスであると筆者(小西)は考えるので,本製品の購入を検討している人は,先行予約販売期間中に予約することをお勧めする。
ゲーム専用動作モード「Shark Space」は,かゆいところに手が届く
さて,ここまでにも何度か触れてきたとおり,Black Shark 2におけるソフトウェア面での重要な点は,ゲーム専用動作モードである「Shark Space」を備えることだ。Black Shark 2にインストールしたゲームは,自動でShark Spaceに登録されるのだが,タイトルによっては自動登録が機能しないこともあるようで,手動で登録することも可能だ。意味があるかどうかはともかく,ゲーム以外のアプリも登録できる。
ちなみに,Shark Spaceの状態でAndroid 9の通知バーからホームボタンを押すと,Androidのホーム画面ではなく,Shark Spaceのメイン画面に戻る。
本体右側面にあるShark keyを切り替えると,Black Shark 2はゲーム向けのUIであるShark Spaceに切り替わり,同時にAndroidの設定もゲーム向けに切り替わるという。具体的には,
- 着信の無効化機能の有効化
- 通知の非表示機能の有効化
- SoCの動作クロックおよび駆動電圧の最適化
- 不要なメモリのクリア
などを行うようになっている。
もちろん,Shark Spaceに切り替えなくてもBlack Shark 2でゲームをプレイすることは可能だが,不要な通知や着信でプレイを邪魔されないというのは,ゲーマーにとってはありがたい。
今どきのハイエンドスマートフォンなら,ゲーム向けの機能を備えるものも珍しくないが,Shark Spaceは,それらと比べても非常に多機能であるのが特徴だ。ゲーム向けの機能には,Shark Spaceからゲームを実行した状態で画面の左上,または右上の隅から内側に向けて斜めに指をスライドすることで開く「Gamer Studio」というUIからアクセスできる。
Gamer Studioには,画面左から「Gamepad」「MasterTouch」「WLAN」「NoNotif」「NoKeypad」「More」といったアイコンが並んでいる。それに加えて,「ゲーム名 ・ Gamer Studio」と書かれたバーのような部分もボタンになっていて,これをタップするとゲームを実行中における端末の動作を細かく指定できる設定画面を開くことが可能だ。
ゲームごとの動作設定画面では,以下の設定が可能だ
- パフォーマンス:CPUやバッテリーをどれくらい使用するかを決める。デフォルトでは最高性能を引き出す「Ludicrous Mode」がオンになっている
- ディスプレイ:有機ELパネルの表示設定を行う
- タッチ:タッチパネルの感度や,画面端の誤タッチを防止する機能を制御する
- オーディオ:スピーカー用のイコライザ設定や,マイクの動作モードを切り替える
- ネットワーク:ネットワーク使用の詳細設定。ゲームの通信パケットを優先したり,ゲーム以外のアプリによるネットワーク使用を制限できる
- 振動なし:英語版のUIでは「Multi-experience」となっており,実際はゲームのサウンドに合わせてカラーLEDイルミネーションを点灯させる機能をオン/オフする
Gamer Studioに並ぶ6つのアイコンについても簡単に説明しよう。
Gamepadは,Black Shark Gamepadのボタンをゲーム画面上の仮想ボタンや仮想スティックに割り当てる機能だ。タッチパッドをマウスとして機能させることも可能である。ただし,対応するのはBlack Shark Gamepadだけのようで,市販のBluetoothゲームパッドをBlack Shark 2に接続してみても,この機能は使えなかった。
MasterTouchは,先述した圧力感知機能「Master Touch」を設定する項目だ。
これが何の役に立つかと言うと,たとえばFPSやTPSをプレイするときに,右手の親指でカメラの動きと武器の操作を行う場面で役立つ。Master Touchを設定しておくと,右親指を画面上で滑らせてカメラを動かしながら,発砲したいときには右親指を画面から離さずに力を入れて押し込むことで発砲できるので,いちいち指を発砲のボタン上に動かす必要がなくなるのだ。慣れれば,PCでマウスを使ってプレイしているときの感覚に近い操作が可能になるので,使い方次第で役に立ちそうである。
WLANのアイコンは,Androidの無線LAN設定と同じもの。NoNotifは,通知の非表示機能におけるオン/オフを,NoKeypadは仮想キーボードの有効/無効を切り替えるボタンだ。
Moreのアイコンをタップすると,「Dashboard」「NoIncall」「Performance」「CleanRAM」「HangUp」「Setting」という6つの機能アイコンを並べたパネルが出てくる。
Dashboardは,ゲーム画面上にフレームレートやバッテリーの温度,CPU負荷を示すフローティングウィンドウのオーバーレイ表示が表示されるのをオン/オフし,NoIncallは着信拒否機能の有効/無効を切り替えるボタンである。
Performanceは,CPU負荷や通信状況,メモリやバッテリーの使用状況を確認できるパネルを表示するボタンだ。このパネルは,Windowsにおけるタスクマネージャー的な機能があり,「Process Manager」の文字をタップすると,実行中のプロセス(※アプリやAndroid OSの機能モジュール)を選んで終了することが可能だ。
ゲームをプレイ中にCPUを消費してほしくないアプリがあれば,ここから終了することで,Black Shark 2の処理能力をゲームに集中させることができるので,端末の動作を細かく管理したいというこだわり派には嬉しい機能だろう。
CleanRAMは,不必要なプロセスを終了してメインメモリを空ける機能である。HangUpは名前からイメージしにくいが,言わば「ボスが来た」モードで,ゲームの動作を止めずに画面を消す機能だ。ただ,筆者(小西)が試したところサウンドは消えなかったので,スピーカーから音を鳴らしている場合はバレバレである。
ちなみに,背面や側面のカラーLEDイルミネーションに関する設定は,Androidの設定アプリ内にある「照明効果の設定」で行う。背面にある「S」字のロゴマークと,側面LEDを個別に設定できるのだが,側面LEDはスリープ解除時や着信時,通知の表示時といった特定の場面で光るようになっており,常時付けっぱなしにはできないようだ。
Snapdragon 855はさすがの高性能
高いスペックによる高性能が売りのBlack Shark 2だが,実際の性能はどうなのか,ベンチマークテストで検証してみよう。
今回は,定番の3Dグラフィックスベンチマークアプリ「3DMark」と,VR対応システム向けベンチマーク「VRMark」で検証を行ってみた。とくに3DMarkとVRMarkでは,Shark SpaceのLudicrous Modeで性能が変わるかどうかもチェックしている。
まずは3DMarkのSling Shot Extremeテストの結果を見てみよう。グラフ1はOpenGL ES 3.1ベースのテスト結果を,グラフ2はVulkan APIベースのテスト結果をまとめたものだ。
2018年のQualcomm製ハイエンドSoCである「Snapdragon 845」を搭載する端末の場合,総合スコア(※グラフのScore)はOpenGL ES 3.1ベースで4500〜5000程度,Vulkanベースで3700前後というのが相場であるが,Black Shark 2はそれを大きく上回っており,高性能ぶりがうかがえる。
ただ,Shark Spaceによる性能向上はわずかに確認できるものの,その差は少ない。グラフを見てのとおり,性能向上が見られるのは主にCPU性能のようで,測定中におけるCPUの動作クロック変動を確認しても,Shark Space時のほうがやや高めのクロックで動作している時間が長いようであった。
GPUの動作クロック変動を取得する手段がないので,あくまでも推測になるが,Shark SpaceではCPUの動作クロックが高めに推移しやすいように動作するのではないだろうか。
続くグラフ3は,VRMarkにおいて次世代のモバイルVRコンテンツを想定したという高負荷なテストモード「Amber Room」の総合スコアを比較したものだ。Snapdragon 845搭載端末の場合,4500前後のスコアが相場なので,Black Shark 2はそれよりも約10%は高速と言えよう。
見てのとおり,通常のモードとShark Spaceでは,ほぼ誤差レベルの差しかない。ただ,CPUの動作クロックは,通常モードが1.8GHzまでしか上がらなかったのに対して,Shark Spaceでは1.9GHzまで上がっていたことが記録されていたので,やはりShark SpaceではCPUが高いクロックで動作しやすいという傾向が見えたのではないだろうか。
Black Shark 2で「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」をプレイ。13人ライブも楽々
さて,ハードウェアの話はこの程度として,実際のゲームにおける動作を検証していこう。
Black Shark 2のパフォーマンスを体感するのに最適なアプリの1つが,「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」(以下,ミリシタ)。プロデューサーとしてアイドルたちと触れあう,アイドルライブ&プロデュースゲームだ。
ゲーマー向けスマートフォンを謳うだけあって,Black Shark 2では最も負荷が高いであろう13人ライブモードを最高画質でプレイしても,画質とタップ検知,どちらも何の問題もなかった。Dashboard機能を使ってチェックした範囲では,ほぼ60fpsをキープしたままでヌルヌルと動いていたのは驚きだ。タイミング調整はデフォルト値のままでプレイしていたが,遅れを感じることはなかった点も評価したい。もちろん,通常の5人ライブに関しては言うまでもないだろう。
筐体の発熱は,さすがにまったく感じないわけにはいかないものの,バッテリー温度も33℃程度で,Black Shark 2にはまだまだ余裕があるという印象だ。ゲーム性能に重点を置いたというSnapdragon 855と,内部の温度を適切に保つ冷却機構が功を奏しているのだろう。
また,Black Shark 2は6.39インチという大きめのディスプレイを備えているので,アイドルたちの姿を観賞するのにもちょうどいい。画面の小さいスマートフォンだと,ノーツをタップする指で画面が隠れがちになるが,Black Shark 2の大画面であれば,オートライブでなくとも,アイドルたちが歌って踊る様を見ながら遊べるのが嬉しいところだ。
「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」ダウンロードページ
Black Shark 2で「アスファルト9:Legends」をプレイ。美麗なグラフィックスに酔いしれる
「アスファルト9:Legends」(以下,アスファルト9)は,美しいグラフィックスで知られるレースゲームだ。もちろんBlack Shark 2であれば,画質を「パフォーマンス優先」に落とすことなく,最高のグラフィックスでレースを楽しめる。
本作では「TOUCHDRIVE」をオンにしておけば,ハンドルとアクセルを自動で操作してくれる仕様となっている。プレイヤーは「ドリフト」と「ニトロ」の操作に注力するだけでいいのだが,これがBlack Shark 2の大画面と相性がいい。「ニトロショックウェーブ」で加速を決めたときの輝きや,地面から吹き出す水柱,夕暮れの向こうにそびえる山々など,ダイナミックなエフェクトと雄大な景色の両方を存分に味わいつつ,レースの駆け引きができるのだ。
スマートフォンでゲームを楽しんでいたのに,電話やメールがきて興を削がれてしまった……という経験は誰にでもあるはず。Black Shark 2であれば,Shark Spaceに切り替えることで,ゲームに集中する環境をととのえられるのだ。
「アスファルト9:Legends」ダウンロードページ
Black Shark 2で「PUBG MOBILE」をプレイ。大画面で目指せドン勝!
最大100人のプレイヤーが戦場に降り立ち,最後に1人生き残る「ドン勝」を目指して戦うのが「PUBG MOBILE」。PC用バトルロイヤル「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」をスマートフォンにアレンジ移植したゲームだが,Black Shark 2なら楽々動く。
99人のライバルに勝つため有効なのがBlack Shark 2の大画面で,不意の遭遇戦という厄介な状況を有利にしてくれる。
バトルロイヤルにおける大画面の優位性については,改めて説明するまでもないだろう。画面の小さなスマートフォンであれば,離れたところにいるライバルは点のようにしか見えないが,Black Shark 2の6.39インチサイズなら,見落とすことはない。
とくにありがたいのが,不意の遭遇戦だ。待ち伏せであれば狙撃銃や高倍率のスコープもあるし,心の準備も整っている。しかし,移動中には相手を一刻でも早く発見することが生死の境を分ける。画面が大きければ相手の姿もよく見えるし,画面が指で隠れる比率も小さくなるため,それだけ有効であるというわけだ。
Gamer Studioで「タッチ調整」機能を設定しておくのもお勧めだ。「反応」の項目をあえて下げると,素早くスワイプしても画面が反応しすぎなくなって見た目が安定する。逆に反応を上げれば,敏感に反応するようになるのだ。
それに加えて,ゲームごとの動作設定画面におけるパフォーマンスの項目を最大にしておけば,CPUとGPUを全力駆動させることが可能になるので,ゲームにおける性能を最大限に引き出せる。万全の備えでドン勝を目指そう。
「PUBG MOBILE」ダウンロードページ
Snapdragon 855の高性能とShark Spaceの行き届いた機能がBlack Shark 2の魅力だ
単体でも優れているBlack Shark 2だが,Black Shark Gamepadを組み合わせれば,ゲームパッド非対応のゲームでもSwitchのようにプレイできるようになるので,タッチパネルでの操作にもどかしさを感じているゲーマーにも歓迎されるだろう。
Android OS自体がこうした機能をサポートしてくれればいいのだが,現状では端末メーカー側で機能を作り込んだBlack Shark 2のようなゲーマー向け特化の端末でなければ,こうした利点を得られない。しかも,そんな端末が国内向けのLTEバンドに対応したうえで登場するというのは,なかなかない話だ。
同じSoCを積んだハイエンドスマートフォンは,2019年夏モデルでいくつも登場する予定になっているが,ゲーマーにとって本当に頼もしい機能を搭載している点で,Black Shark 2は他にはない魅力を放つスマートフォンと言えるだろう。価格は税込で10万7870円と決して安い端末ではないが,それだけの価値はあるはずだ。
Black Shark 2製品体験イベント実施決定!
6月15日(土)にe-sports SQUARE AKIHABARAでBlack Shark 2の製品体験イベントが行われる。PUBG MOBILEをBlack Shark 2で実際に体験プレイできる機会だ。当日は,MCにシンイチロォ氏,ゲストとしてYouTuberのれいしー氏,ぽんすけ氏が登壇する予定である。さらに,Black Shark 2の実機が当たる抽選会も行われるという。
無料で参加できるイベントだが,事前申し込みが必要なので参加を希望する人はこちらから申し込みをしてほしい。
- 日程:6月15日(土)
- 12:00 開場,13:00 開演,16:00 終了予定
- 場所:e-sports SQUARE AKIHABARA
(〒101-0021 東京都千代田区外神田3丁目2-12 Box'R AKIBAビル 2F)- Webサイト:https://e-sports-square.com/
- イベント参加応募フォーム:https://forms.gle/
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