お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2020/10/09 01:26

ニュース

AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 2020年10月9日,AMDは,独自のオンラインイベントを行い,「Zen 3」アーキテクチャを採用するデスクトップPC向け新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを2020年11月5日に発売すると発表した。

画像集#002のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

Ryzen 9 5900Xを披露するAMDのCEO,Lisa Su
画像集#005のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ
 発表となったCPUのラインナップは以下の4製品で,最上位の「Ryzen 9 5950X」は,16コア32スレッド対応で最大動作クロックは4.9GHz,L2およびL3キャッシュ容量は72MBにも達して,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は105W,北米市場におけるメーカー想定売価は799ドル(約8万4790円)前後であるという。

  • Ryzen 9 5950X:16コア32スレッド対応,最大動作クロック4.9GHz,L2+L3キャッシュ容量72MB,TDP 105W,799ドル
  • Ryzen 9 5900X:12コア24スレッド対応,定格動作クロック3.7GHz,最大動作クロック4.8GHz,L2+L3キャッシュ容量70MB,TDP 105W,549ドル
  • Ryzen 7 5800X:8コア16スレッド対応,定格動作クロック3.8GHz,最大動作クロック4.7GHz,L2+L3キャッシュ容量36MB,TDP 105W,449ドル
  • Ryzen 5 5600X:6コア12スレッド対応,定格動作クロック3.7GHz,最大動作クロック4.6GHz,L2+L3キャッシュ容量35MB,TDP 65W,299ドル

Ryzen 9 5950Xの主なスペック
画像集#003のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

Ryzen Desktop 5000のラインナップ
画像集#004のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 Zen 3アーキテクチャの概要についても説明が行われた。それによると,Zen 2はCPUコア4基と容量16MBのL3キャッシュを統合した「CPU Complex」(以下,CCX)を2基1セットとした「CPU Complex Die」(以下,CCD)を複数個組み合わせて1パッケージのCPUを構成していた。それに対してZen 3では,CCD構成ではなく,8基のCPUコアと容量32MBのL3キャッシュを統合した「Unified 8-Core Complex」を採用することで,CCXをまたがってアクセスすることで生じていたCPUコア間やL3キャッシュのアクセスによる遅延を低減しているのが特徴だ。

Zen 2(左)とZen 3(右)におけるCCXの違いを説明するAMDのCTOであるMark Papermaster氏。Zen 2は4基のCPUからなるCCX 2基で1個のCCDを構成していたが,Zen 3はCCX 1基で8基のCPUコアを統合している
画像集#006のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 そのほかにも,Zen 3では整数演算および浮動小数点演算ユニットの拡張,分岐予測の改良,ロード/ストアユニットの改良などにより,前世代と比べてIPC( Instructions Per Clock,クロックあたりの命令実行数)を19%向上したのもポイントだ。

さまざまな改良により,IPCは19%も向上したという
画像集#007のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 ゲームの実行性能を,Ryzen 9 5900XとZen 2世代のRyzen 9 3900XTで比較すると,「Battlefield V」では5%程度の差であるが,「League of Legends」になると50%も向上しているそうだ。

ゲームにおける性能を比較したグラフ。タイトルによって差があるものの,20%以上の性能向上を示すものが多い
画像集#008のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 なお,AMDはイベントの最後で,開発中の新型GPU「Radeon RX 6000」シリーズ搭載カードの実物と,性能の一端を披露した。

Radeon RX 6000搭載カードを披露するSu氏
画像集#009のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

画像集#010のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 「Big Navi」とSu氏が呼ぶRadeon RX 6000は,4K解像度の「Borderlands 3」を60fps以上で表示できるほか,4K解像度の「Call of Duty: Modern Warfare」は88fps,「Gears 5」は73fpsで表示する性能を有するという。

Radeon RX 6000は,人気タイトルを4K解像度の60fpsで表示できる性能を有するそうだ
画像集#011のサムネイル/AMD,Zen 3ベースの新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを発表。次世代GPU「Radeon RX 6000」もチラ見せ

 Radeon RX 6000シリーズの詳細は,北米時間10月28日の行われるオンラインイベントで明らかとなる予定だ。

AMDによる公式イベント動画

AMDのRyzen Desktopプロセッサ製品情報ページ(英語)

AMD 公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    Ryzen(Zen 3,Zen 3+)

  • 関連タイトル:

    Radeon RX 6000

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月22日〜11月23日