プレイレポート
希望と絶望の両面が進化した「リトルナイトメア2」プレビュー版をプレイ。前作の主人公と協力し,悪夢の世界を抜け出そう
本稿では,Steamのプレビュー版を使用したプレイレポートをお届けしていこう。なお,今回のプレイではXboxコントローラを使用したため,ボタン表記はそれに準じたものとなっている。
「リトルナイトメア2」公式サイト
ゲームを開始すると,暗い森の中で紙袋をかぶった少年・モノが目を覚ます。周囲を見回してみると,周辺には恐怖をあおるおぞましいオブジェクトが点在し,時にはそれらが襲いかかってくる。プレイヤーはモノを操作し,この狂った世界から脱出しなければならない。
悪意の塊のようなトラップ群が待ち構える森を抜けると,民家のような建造物が出現する。前作の「リトルナイトメア」は“モウ(胃袋)”と呼ばれる船からの脱出が目標だったが,今回の舞台には地上の人工物――とりわけ,ブラウン管テレビをはじめとする“電波”をイメージさせるオブジェクトがそこかしこに見られる。これがどんな意味を持つのかは,この先で明かされることになるのだろうか。
モノには体力の概念は存在せず,この世界にあふれるトラップや不気味な敵対生物による攻撃を受ければ,簡単に命を絶たれてしまう。そのため,アクションやステージギミックを駆使して,それらを回避しながら進んでいく。
先へ進むにあたって重要なのは,[RT]を押すことで手近なものを“掴む”アクションの活用だ。木箱などのオブジェクトを掴んだ状態で移動すれば,引きずって動かすことができるし,[RT]を押しながら足場に向かってジャンプすれば,崖に捕まることもできる。使い方が分からないオブジェクトを見つけたら,とりあえず[RT]を押すクセをつけると,スムーズに先へと進めるだろう。
また,移動中に[X]ボタンを押せばダッシュすることもできる。スタミナなどの概念はないが,反転する時には長めのブレーキ動作が入るので,敵対生物に追いかけられた時や,時間制限のあるトラップを起動しようとする時は,移動ルートもしっかり考えておこう。
新たなギミックやトラップに出会った瞬間の死は,なかなか避けられない。そのため,何度も何度も死にながら活路を探していくことになる。ただ,前作と同様に死んでからのリトライはかなり素早く,その点でストレスを感じる場面はほとんどなかった。
プレイして驚いたのは,前作と異なりハンマーや鉄パイプといった“武器”が存在するという点だ。これらのアイテムは,ほかのオブジェクトと同様に[RT]で掴むことが可能で,掴んだ状態で[B]ボタンを押すと破壊可能なオブジェクトや敵を攻撃することができる。
もちろん,武器も通常のオブジェクトと同様の扱いで,いわゆるインベントリの概念は存在しない。そのため「武器という要素が新たに追加された」というより「ステージの一部を攻略するためのギミックとして“攻撃可能なアイテム”が追加された」といった方が正しい表現かもしれない。
とはいえ,逃げ回るしかなかった前作と比べると,立ち向かうという選択が存在するだけで印象が変わってくる。モノは動きもどことなく堂々としており,この殺伐とした世界でも頼りがいがある主人公として振る舞ってくれる。
前作の主人公・シックスと協力して,悪夢のような世界を抜け出そう
さて,ゲームをある程度進めて基本操作をすべて覚えた辺りで,前作の主人公を務めた少女・シックスが閉じ込められている部屋を発見できる。その壁をハンマーで叩き壊して彼女を救い出した後は,行動を共にすることになる。
シックスは基本的にモノに追従する形で動くのだが,協力が必要な場面ではモノに力を貸してくれる。こうしたモノとシックスによる協力アクションが,本作から登場した新要素だ。
1人では押せない大きなオブジェクトを2人がかりで押し込んだり,高い場所に登るために片方が踏み台になったりと,状況に応じて色々なアクションができるので,行き詰まってしまった時はシックスの身振り手振りにも注目してみよう。
リトルナイトメア2の世界も相変わらず恐ろしく,襲いかかってくる脅威の数々もゲームが進むたびにバリエーションを増していくが,たった1人の仲間が近くにいるだけで心強い。モノの力強さもあって,このホラーな世界でも希望を持ちながら進んでいける。
救出直後のシックスはみすぼらしい姿をしていて,プレイヤーが操作するモノとも距離を少し置きながら行動する……。ちょっと寂しい気もするが,ハンマーで壁を叩き割りながら出現した紙袋マンを警戒しない方がおかしいので,許してあげよう。
だが,互いに窮地を助け合う中でモノとシックスの間には少しずつ絆が生まれていく。そして,さらに先へと進むと前作でお馴染みのレインコートを羽織った姿となる。
モノとシックスが確かな絆を結んだところで,今回のプレビュー版のプレイ可能範囲は終了となった。
ひと通りプレイしてみての感想としては,異常なスケール感と独特なビジュアルによる恐怖演出や,テキストに頼らないプレイヤーに考えさせるストーリー演出など,前作で評価された要素をきちんと進化させた正当な続編だと感じられた。モノとシックスがどんな結末へと向かっていくのか,素直に楽しみだ。なお,1月14日から無料体験版の配信が行われているので,気になった人はそちらを遊んでみよう。
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Little Nightmares 2 & © BANDAI NAMCO Entertainment Europe
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Little Nightmares(R)II &(C)BANDAI NAMCO Entertainment Europe. All rights reserved.
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