プレイレポート
戦力配分と育成のバランスが戦いのカギを握る。ファンタジー国取りシム「ブリガンダイン ルーナジア戦記」プレイレポート
4Gamerでは,これまでにも幾度かゲーム内容を紹介してきたが,今回は実際にゲームの製品版を使って,序盤を抜け出すまでの流れを中心にレポートをお届けしていく。
本文中でもゲームの概要やシステムについて触れるが,本稿では主に“どんなことを考えて遊んでいたか”を綴っている。ストーリーや登場キャラクター,システムについて詳しく知りたい人は,先に掲載したまとめ記事や体験版のプレイレポートを参照してほしい。
【PR】100人を超える騎士たちによる国取りシム「ブリガンダイン ルーナジア戦記」が本日発売。世界観からゲームシステムまで,気になる情報を総まとめ
ハピネットは2020年6月25日,同社が手掛ける「ブリガンダイン」シリーズの約20年ぶりとなる最新作「ブリガンダイン ルーナジア戦記」をNintendo Switchでリリースした。本稿においては,ファンタジー世界で壮大な国取りが展開される本作の情報をまとめて,お届けしていく。
20年ぶりに蘇ったファンタジー国取りシム「ブリガンダイン ルーナジア戦記」体験版プレイレポート
ハピネットは,同社が6月25日に発売を予定しているNintendo Switch用ソフト「ブリガンダイン ルーナジア戦記」の体験版の配信を本日開始する。本稿では20年ぶりに蘇ったブリガンダインのゲーム内容を紹介するとともに,体験版を実際に遊んでみてのプレイフィールをお伝えしていく。
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」公式サイト
バリエーション豊かな6つの国家と部族。それぞれの戦力と特徴をチェック
本作の舞台となるのは,太古から続くマナの恵みによって生命が繁栄してきた「ルーナジア大陸」だ。マナの恩恵をその身に強く受けた人間は“ルーンの騎士”と呼ばれ,人類は騎士の力によって栄枯盛衰を繰り返してきた。
そうした歴史の中で,人々を導いたのが5つのマナ・ストーンだ。伝説のマナ・ストーンを組み込んだ鎧は「ブリガンダイン」として語り継がれ,いつしかブリガンダインは所有する国家のアイデンティティ“正義”“誇り”“自由”“高潔”“自我”を象徴する存在となっていく。
現在の大陸にはブリガンダインを持つ5つの勢力と,ブリガンダインを持たざる1つの勢力が存在し,互いに大陸の覇権を狙っている。プレイヤーはその中から1つを選び,他勢力を征服していくことになるわけだ。
では,さっそくゲームスタートだ。まずは勢力選びだが,各勢力には細かな歴史的背景が設定されているだけでなく,それぞれ異なる思想・信条を持った騎士たちが仕えているのが特徴だ。思想面でもキャラクター面でも良いので,とりあえず自分に合った勢力を探してみよう。
また,勢力によって立地や保有している戦力に差があるので,選ぶ勢力によって難度が大きく変化する。そこで,各勢力の「初期の拠点数」「他勢力との接続点」「初期の騎士総数」と,それらを踏まえた勢力全体の特徴をまとめてみた。ゲームを開始する前の参考にしてほしい。
といった感じで,なかなかバリエーションに富んだ顔ぶれが揃っているが,今回は製品版最初のプレイということで,王道主人公ポジションの風格を感じるノーザリオ王国を選択。この戦乱に終止符を打ち,正義の名の下に大陸を平定するのだ!
最初に必要なのは収入源の確保と新人育成。豊富なベテランを活かして領地を拡大しよう
使用する勢力を選び,戦略画面に移ったらまずは自勢力の拠点や,それらの隣接状況,および保有戦力をチェックする。
例えばノーザリオ王国であれば,初期時点での拠点は5か所と少ない方だが,島国だけあって他国との接続点となる“前線拠点”が2点だけなので序盤は戦力を集中させやすい。つまり攻めやすく守りやすい立地ということになる。
拠点は「マナ」と呼ばれるリソースの供給源であり,部隊の大半を占めるモンスターはマナを使わなければ召喚/維持ができない。小国のノーザリオは初期時点で保有しているマナも少ないので,軍備を拡張するためにも新たな拠点の獲得は急務だ。
続いて現存戦力をチェック。レベル23のパラディン「グラドス」や,レベル22のセイント「ジウ」,レベル17のナイト「シズラー」といった主力騎士たちは申し分ない能力を持っているが,君主のルビーノをはじめとするレベル10以下の騎士もけっこう多く,これらの若手騎士が成長しなければ勢力を拡大しても防衛しきれない可能性が高い。
これらの情報を踏まえて,今回のプレイでは序盤はベテラン騎士を中心とする部隊を前線に押し出して拠点をいくつか奪い,戦ったベテランをそのまま盾にして自陣を防衛する戦略を採用することにした。
本作における時間は“節”という単位で管理され,1節は部隊編成や移動を行う「行動フェイズ」と,拠点に向けた攻撃指示を行う「攻撃フェイズ」で構成されている。
加えて,移動や攻撃などの動作は“部隊”単位で行わなければならない。部隊は1人の騎士と,最大6体のモンスターで構成されており,騎士に率いられていないモンスターは,拠点間の移動や攻撃に参加ができない仕組みになっている。
移動を行った節では移動先での部隊編成や攻撃は行えないため,以降のターンでの戦力を見据えて行動を決めねばならない。適当に動かして適当に攻撃をしていると,手薄な拠点に攻撃を仕掛けられて酷い目に遭うので注意しよう。
というわけで,まずは首都にいるノーザリオ最高戦力であるグラドス,ジウ,シズラーが率いる各部隊を侵攻部隊として東端の前線拠点であるロレンスに移動。南端にあるもう1つの前線拠点には中堅の戦力を送り込んで防衛にあたらせる。圧倒的戦力で初戦を飾り,この戦いを大陸平定に向けた狼煙としようではないか。
なお,戦闘は各拠点ごとに行われ,一度の戦闘に参加できるのは3部隊が上限となる。よって,防衛・攻撃時のいずれの場合も,4部隊以上を同一拠点に配置する意味はあまりない。そしてノーザリオは隣接拠点が2つだけなので,戦闘に参加しない(する可能性がない)部隊は手が空いてしまう。
配下のモンスターは存在するだけでマナを消費するので,そうした手空きの部隊を放置していてはもったいない。そんな時は部隊を「クエスト」に送り込めば,新たな装備品の調達やレベルアップなど,さまざまな報酬を得られる。名君はリソースを無駄にしないのだ。
移動とクエストの処理を終え,次の節に入ったら攻撃可能になる。攻撃前に敵の拠点をチェックしてみたところ,騎士「ジンジャー・グスタフ」が率いるレベル20の強力なモンスター「バハムート」は要注意だが,それ以外はさしたる脅威ではなさそうだ。というわけで,攻撃を開始しよう。
拠点攻略における戦闘は,ヘックス(六角形)で区切られたマスに配置されたユニットを動かして戦う,戦略シミュレーション形式で行われる。行動順は部隊ごとに管理されており,順番が来た部隊をまとめて動かす格好だ。
モンスターは騎士の指揮下にあってはじめて実力を発揮できるため,騎士が持つ“統魔範囲”から離れると強烈なデバフを受けてしまう。対する騎士は単体で凄まじい力を発揮するが,撃破(撤退)されると配下のモンスターもまとめて撤退するため,攻め時を見誤れば一気に戦力の1/3以上が消滅しかねない。
なかなか扱いが難しい仕様だが,今回のように驚異となる相手が明確に決まっている場合はありがたい。バハムートに接近されたら,その近くにいる騎士のジンジャー・グスタフを倒してしまえば良いのだ。
戦闘が始まったらジンジャーの位置を確認し,遠距離攻撃ができる仲間を後方に控えさせて前進する。川に足を取られて攻撃を受けてしまったものの,味方にほとんど被害を出さないままジンジャーの撃退に成功。あとはベテラン一同による力押しで楽に制圧できた。力で勝っているのであれば,それをドンドン押し付けていくべきだろう。
ノーザリオの地盤固めはまだまだ続く。戦場を分析し,有利なモンスターで戦うべし
ノーザリオ王国最高戦力によるウォーレン攻めは圧勝に終わったが,問題はここからだ。ウォーレンはグスタファ神聖帝国のグリンズグラードとベルファラムの2拠点と隣接しており,いずれもさしたる戦力は備えていない。しかし,いずれを攻略した場合でも残った拠点はウォーレンを攻撃できるため,防衛する必要のある前線拠点が増えてしまう。
ということでグスタファ神聖帝国への攻撃はここで止め,ウォーレンに差し向けた戦力の一部を北へと転進。今度は領土南端の拠点ハルメニアに隣接する,ガイ・ムール共和国のコンウェルンを攻略目標に据えることにした。
なお,2拠点と同時に隣接するウォーレンにはそれなりの防衛戦力を残す必要があるため,コンウェルン攻略戦ではウォーレン攻略戦ほどの圧倒的戦力は用意できない。単なる力押しでは味方ユニットが損耗する可能性が高いので,今回は戦場となるコンウェルンの状況や相手の能力をよく確認してから攻め込むことにした。
まず戦場だが,コンウェルンにはマップを横断する太い川が存在し,通常の陸上ユニットで川を渡るためには橋を通る必要がある。ここをスムーズに攻略するには,水上を自由に動けるユニット,もしくは飛行ユニットが必要になるだろう。
それを踏まえて国内の拠点を確認したところ,いくつかの都市で水上での戦いを得意とする「ジャイアントスネーク」を召喚できることが判明。コンウェルン攻略を有利に進めるため,後方で訓練を重ねていた若手騎士たちに召喚したジャイアントスネークを輸送させることにした。
各種の準備を整え,オッサン騎士3人が率いるジャイアントスネーク部隊でコンウェルン攻略スタートだ。
戦いが始まるやいなや,敵軍は予想通り川に足を取られて進軍が停止。このスキに全軍を川沿いに布陣し,橋をレベル23の熟練騎士であるグラドスに封鎖させる。続いて,川からジャイアントスネーク部隊を送り込み,橋の裏側で行き先を失っていた敵軍を攻撃。一方的に有利な状況を作ってから,少しずつ敵軍を削り取っていく。
橋上での戦いに勝利を収めたところで形成は一気に傾き,橋から敵陣へと流れ込んだ味方部隊が敵部隊の背後に到達。残存部隊の包囲に成功する。
こうなったらあとは殲滅するだけだが,ここで油断して味方ユニットを失ってしまっては元も子もない。ダメージを受けたユニットはきちんと回復させつつ,丁寧に残存戦力を撃破。結果として,1ユニットも失うことなくコンウェルン攻略戦を勝利に導くことができた。
さて,実はコンウェルン攻略戦の裏ではウォーレンの隣接拠点であるグリンズグラードへの攻撃も行っていた。先に「戦線を広げすぎないために進軍を停止」と書いた通り,この侵攻は拠点占領を目的としたものではなく,ある程度戦ったら退却する予定だ。
本戦闘の目的はレベル上げと偵察。レベルが10以上になったユニットは修練場クエストでの経験値獲得率が低下するため,戦場に出した方が成長させやすくなるのだ。また,敵軍の高レベルモンスターを撃破しておけば,今後の戦闘を容易に進められるようになる。
こうしたレベル上げ戦闘で重要なのは,ユニットを失わないように防御的な立ち回りをすること。本作では攻撃だけでなく,回復を含む支援魔法でも経験値を得られるので,回復魔法やバフ/デバフ魔法を駆使して戦闘を長引かせるのが経験値稼ぎのコツだ。
序盤の攻略目標はグスタファ神聖帝国。弱点は容赦なく叩き,強者は囲んで停滞させるべし
ウォーレンとコンウェルンを獲得し,モンスターを維持するためのマナ収支基盤を確保できた。さらに,ここまでの行程でゲーム開始時にレベル10以下だった若手たちが,前線での戦闘に耐えうる実力を備え始めている。今こそ,本格的な侵攻を開始する時だろう。
マップを確認してみると,現時点ではウォーレンを起点とするグスタファ方面,コンウェルンを起点とするガイ・ムール方面,およびシノビ方面への侵攻が可能となっている。さて,どこから攻略するべきだろうか……。
ここで考えるべきは,やはり侵攻後の防衛状況だろう。まず,ガイ・ムール方面で最も戦線を拡大せず戦えるのは,拠点エランドルから首都を直撃するルートだ。首都まで一気に攻撃できるのは魅力的だが,結局はコンウェルンを防衛し続けなければならない状況は変わらない。
続いてシノビ方面は,首都直前まで攻め入った段階で分かれ道があるため,必ず新たな防衛戦力が必要になる。加えて戦場の多くが森や湿地に覆われているため,森を得意地形とするモンスターを召喚できる拠点を獲得するまでは戦いにくいというのが実情だ。
以上の状況を考慮し,我が軍はグスタファ神聖帝国への本格侵攻を開始することを決定。コンウェルンに防衛戦力を残し,侵攻部隊はウォーレンからグリンズグラードを経由しての首都ドゥルーグを目指す。その後はウォーレンにつながるベルファラムを獲得し,大陸中央への足がかりとするのだ。
そんな動きを察知してか,グリンズグラード攻略戦にはグスタファ神聖帝国の皇帝ティムが直々に参戦。しかし,直前ターンまでの継続攻撃(という名の嫌がらせ)が効いていたのか,ティム以外の戦力はだいぶ摩耗している様子であった。
本作の戦闘では勢力の指導者(君主)を撃破すると即座に戦闘勝利となるので,これは逆に美味しい。自軍の戦力を横並びに配置して迎撃の構えを取りつつ,ティムが前に出たタイミングで攻撃を集中させる。
ただ,君主級のユニットは極めて強力で,即座に倒し切るのは難しい。そんな時は,ユニットの移動を制限する特殊フィールド“ZOC”を活用して相手の逃げ場を塞いでやろう。ZOCは全ユニットの周囲1マスに発生しているため,敵をZOCで完全に囲めば移動不能になるのだ。
囲んで棒で殴れば相手が君主だろうが同じこと。ティムを失ったグスタファ神聖帝国はそそくさと撤退し,戦闘開始からわずか数ターンでの決着となった。
体力が0になって撤退した騎士はしばらく療養状態となり,戦闘に出られなくなる。この仕組みは敵軍の君主にも適用されるため,次の節で隣接拠点に攻撃を仕掛ければティムは絶対に出てこない。この好機を逃す手はあるまい,ということで即座に玉座ががら空きの首都ドゥルーグへ攻撃を仕掛ける。
高台に置かれた首都周辺は進軍が困難な土地であり,グスタファ最高戦力の一角である騎士アルスンが守りについているが,例によって単独の脅威に対処するのは難しくない。
前線へとやってきたアルスンに攻撃力と防御力が低下するデバフ魔法をかけて包囲。ゆっくりと周辺の騎士とモンスターを叩き,最後にアルスンにトドメを刺すことで首都攻略に成功した。残念ながら被害をゼロに抑えられなかったが,首都と交換なら惜しい被害でもないだろう。
防衛戦力と攻略後の状況がカギ。常に攻略ルートを考えながら戦うべし
そんなこんなで首都を落とし,目標に設定していたベルファラムに攻め込む直前,なんとマナ・サリージア法王国がベルファラムに侵攻。君主が復活したグスタファはこれを退けるが,モンスター数体の損害を出してしまったようだ。
拠点が減れば減るほど防衛戦力に精鋭が揃っていく関係上,ここで戦力を削いでくれるのは非常にありがたい。それぞれの思惑が交錯するこの戦いにおいては,他勢力同士の戦いに便乗するのも重要な戦略のひとつと言えるだろう。
若干棚ぼた的ではあるものの,損耗したベルファラムを攻略して当初の目的は達成。我がノーザリオの版図はかつての倍以上まで広がった。不安要素であった若手の育成も済ませ,集中的に防衛できる拠点の確保も万全だ。この状況を基盤として,ノーザリオはいよいよ大陸中央部へ切り込んでいくことになる。
では,あらめて状況を確認してみよう。大陸中央部ではマナ・サリージアが大暴れしているが,版図が広いだけあり側面をミレルバ諸島連邦に脅かされており,防衛に手が回っていない様子が見て取れる。
同じく,ガイ・ムールもマナ・サリージアの攻撃によって防衛が必要な拠点が増えて戦力分散が発生しているため,両国ともタイミングを見計らえば突破はさほど難しくなさそうだ。
最初に思いつくのは,待機させておいたコンウェルン方面に軍を戻して,ガイ・ムールの都市を南回りに占領していく作戦だ。ガイ・ムールには森を得意地形とする強力なモンスター「マンドレイク」を召喚できる拠点も存在するため,完了後にはスムーズにシノビ攻略を進められる。
ベルファラムで精鋭部隊を組織して,拠点を奪い返される前提でガウェリン→クアルパ→カチャナの順でシノビの領地まで侵攻し,同時にコンウェルン方面からも侵攻を行うことで,一気にシノビの領地を制圧するのも面白い。
ザガストに残るグスタファの残党を殲滅しつつ,ミレルバ諸島連邦が支配する大陸東岸の都市を占領していくのも選択肢のひとつだ。拠点が取り返されるのを前提として,マナ・サリージアとの隣接地点を増やして手薄な部分から攻め込んでいく遊撃戦術も,戦力配分は難しいが不可能ではないだろう。
また,こうした計画を正しく機能させるためには,きちんと軍備を整える必要があることも忘れてはいけない。とくに成長時のステータスの伸び率に関わるクラスチェンジの処理は必ず行っておこう。
騎士にはレベルのほかに「クラス」と,現在のクラスの習熟度合いを示す「熟練度」が設定されており,熟練度が最大値の5に達したクラスは能力の一部をクラスチェンジ後に引き継げる。熟練度の上昇はレベルアップと同期しているので,レベルが5の倍数を超えるごとにチェックしておけば間違いない。
ひとつの国家を平定する段階まで戦いが続けば,前線に出て戦った中堅騎士はもちろん,後方で訓練を重ねてきた若手騎士もクラスチェンジが可能になっていることだろう。どのルートでクラスを経由していくか,今後の侵攻計画やほかのユニットとのバランスを見ながら決めていくのがオススメだ。
このように,本作は序盤戦を乗り越えると一気に戦略の幅が広がっていく。ここから先は,ぜひ自分で勢力を指揮して戦いを楽しんでみてほしい。
拠点ごとの内政要素などは存在せず,一般的な国取りシミュレーションを想像していると「こんなにシンプルで大丈夫なのか?」と感じてしまうが,全要素が戦闘の有利不利に関わっているため,考えられる余地は意外なほど多い。
侵攻度合いに応じて少しずつ世界観が開放されていくシステムによって,ゲーム全体の間延びを緩和しているのも面白い試みだと感じられる。シンプルさと戦略性,そして世界観表現のバランスが良く,戦略シム初心者にこそ楽しんでもらいたい作品だと感じられた。
もちろん,クリアまでの時間制限が用意された高難度モードや,クリア後に自ら勢力をエディットして戦える「異聞の章」(チャレンジモード)など,高いハードルを求めている人向けの要素もきっちりと整備されている。
初心者も熟練者も,これから長時間遊べる作品を探している人はぜひ本作を手に取り,自分の勢力をもってルーナジア大陸の制覇を目指していただきたい。
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」公式サイト
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