プレイレポート
「VALORANT」新エージェント“ハーバー”先行インプレッション。潮流と激流を操るコントローラーは戦場の“流れ”を変えるか?
今回は実装に先立ち,メディアやインフルエンサー向けに行われた先行体験会に参加する機会を得たので,新たなエージェントである“ハーバー”や実装コンテンツを紹介しよう。
新エージェント「ハーバー」
ハーバーはインド沿岸部出身の,古代レディアナイトの力で水を操る“コントローラー”だ。実装に先立ってトレイラーが公開されており,“水”を操る能力の描写と,そのビジュアルからコミュニティで話題のエージェントである。そんなハーバーが持つアビリティを紹介しよう。
E:ハイタイド(リチャージ:40秒)
腕輪を構え,「発射」で前方に向かって,または「発射長押し」でクロスヘアの方向に誘導しながら地形を貫通する水の軌跡を描き,その軌跡上に水の壁を発生させる。発生した壁に触れたプレイヤーはスロウ状態になる。
ヴァイパーのトキシックスクリーン,フェニックスのブレイズの性質を組み合わせたようなアビリティ。最大射程はトキシックスクリーンには及ばないものの,自在に軌道を曲げて展開できることが最大の特徴になっている。展開されてからの効果時間は12秒ほどで,リチャージタイムは40秒だ。なお,効果に「スロウを付与する」とあるが,現段階ではセージのスローオーブと比較すると効果は弱い。
広範囲を覆う水の壁を比較的自由に繰り出せることを考えると,発想次第で柔軟な使い方ができそうだ。どのようなタイミングで用いるかも含め,研究が待たれるアビリティだ。
C:カスケード(COST:150,所持数:1)
構えを取り,「発射」で前方に向かって波を発生させる。波は地形を貫通する。移動中の波は最大射程で停止するが,それ以前でもアビリティキーを再度押すことで,任意のタイミングで停止させられる。波に当たったプレイヤーはスロウ状態になる。
ミニマップで青く表示されている箇所が「波が前進する」エリアだ |
波は最大射程まで前進するか,途中で止めることでその場で停止する |
前進する波(水の壁)を送り出すアビリティ。この波には防弾能力はなく,純粋に視界の妨害がメインの扱い方になるようだ。持続時間は約6秒。ハイタイドと共通の仕様で「壁などの地形を貫通する」ので,割と離れた位置から展開できることも踏まえると,使用する上でのヒントになるかもしれない。
Q:コーヴ(COST:350,所持数:1)
シールドを発生させる球状の水を構え,「発射」で前方に投げる。「オルト射撃」では下手投げで軽く放ることができる。地面に当たると,銃撃を弾く水のシールドが展開される。
“スモーク”に防弾性能を持たせたアビリティ。手で投げるため長距離には展開できないが,“防弾”という性質が非常にユニークだ。展開時間は15秒ほどだが,防弾能力には耐久値(テスト段階ではヴァンダル半マガジンほど)があり,効果時間終了以前でも攻撃によって耐久値が0になってしまった場合,エフェクトとともに消失してしまう(防弾能力だけでなくスモーク自体も消失する)。これに加えて「近接攻撃でもダメージは入る」「味方からの銃撃でもダメージが入る」「アビリティは一切止めることができない」という点には注意しよう。「スモークの性質を持った耐久値ありの防弾シールド」と考えれば分かりやすいだろう。
X:レコニング(アルティメットポイント:7)
構えを取り,「発射」でアーティファクトの力を開放して,地面に間欠泉のエリアを展開する。エリア内にいる敵は間欠泉から繰り返し攻撃を受け,攻撃に当たったプレイヤーはスタン状態になる。
円形の範囲内にいる敵を索敵し,敵が存在する地点にスタン効果を発生させるフィールドを作り出す。スタンのフィールドは即座に発生するのではなく,「敵を検知→フィールド展開」までにやや時間があるため,走りは無論,場合によっては歩きでも回避が可能だ。発動中,同一の敵プレイヤー1名が範囲内に最初から最後まで収まった場合,最大で「3回」フィールドが発生する(もちろん複数名いた場合はそれ数だけフィールドを作り出す)。敵側はスタンを食らうか,移動して回避するかの選択を迫られる。
エントリーやリテイクはもちろん,土壇場での時間稼ぎにも有用そうだ。これは余談だが,フィールドの発生と同時に花火のようなエフェクトが上空に立ち昇る。
デベロッパコメントでは「ヴァイパーへ対抗できる存在を作りたい」とあったが,現時点で完全にヴァイパーの役割を担えるのか,と言われると,やはり難しいのではないかというのがプレイしての正直な感想である。マップの主導権を握る“コントローラー”というよりは,味方とのコミュニケーションを取りつつ,状況に応じて臨機応変に立ち回る「サブコントローラー」的なイメージで使うと力を発揮するのではないかという印象を持った。
また,ほかの参加者からは,アイスボックスやブリーズといった“ヴァイパーが強い存在感を放つマップ”で同時にピックすることを想定し,「ヴァイパー&ハーバーのダブルコントローラー編成が光るのでは?」「自在に曲げられるハイタイドをどのように展開するかが肝になりそう」といった声もあった。
新たなバトルパスで個性を主張しよう
新たなActの開始に伴い,バトルパスもアップデートされる。体験会でも話題に上ったアイテムをいくつか抜粋して紹介しよう。
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