プレイレポート
「ブイブイブイテューヌ」プレイレポート。女神とVTuberの力を合わせ,コンテンツを破壊するアンチを浄化せよ!
4人の女神達がゲイムギョウ界を救ったり,パラレルワールドでアイドルとして活躍したり,オンラインゲームの中で戦ったり,ゾンビ軍団とバトルしながら映画を撮影したりと,本当にいろいろあった十年間だが,今回は電脳世界のバーチャルアイドルとなって世界を救うことに。本稿では常に新しい風を取り込み続ける,シリーズ最新作のプレイレポートをお届けしよう。
「ブイブイブイテューヌ」公式サイト
救世主活動をバーチャル世界に配信!
女神にしてVTuberな救世主“V-IDOL”爆誕
今回の舞台となるのは,現実ともゲイムギョウ界とも異なる電脳世界「ヴァーチャランド」。ヴァーチャランドは“創造の力”を原動力として,さまざまなコンテンツを生み出す惑星が数多く存在する世界だ。
しかし,ヴァーチャランドの辺境にある惑星EMOに,突如として惑星OWANDALの侵略者が現れた。その指導者「カド」はアンチの大群を率いており,惑星EMOの魅力的なコンテンツを次々に破壊して,この星を“オワコン化”させようと企んでいる。
そこで,惑星EMOを守護する電脳女神「フェア」は,世界に光をもたらす救世主を異世界から転送することを決意。そうして呼び出されたのが,おなじみゲイムギョウ界の四女神と,現実世界のVTuberユニット「MEWTRAL」として活躍するミイ,ユウの6人だった。
ここまでがオープニングのストーリーだが,多くの人は「女神はともかく,なぜVTuberが?」と疑問を抱くことだろう。実際,呼び出されたミイとユウも同じ疑問を感じ,フェアに状況を確認している。
フェアによると電脳世界であるヴァーチャランドでは物理的な力ではなく,その身に秘めた“創造の力”がそのまま力になるのだという。なので,唯一無二のエンターテイメントを作り上げる力を持つ彼女達は,女神にも引けを取らない力を持っている,という理屈らしい。
これまで多くの戦いで成長してきた女神達だが,バーチャル空間では変身能力を始めとする守護女神の力は限定的なタイミングでしか使えない。そこでフェアが考えたのが,より多く“創造の力”を集めるために戦いの模様をライブ配信し,人々に希望を与えながら惑星OWANDALに立ち向かうという方法だ。若干,論理の飛躍がある気がしなくもないが,ツッコんではいけない。
そんなわけで,女神とVTuberがタッグを組んだ,電脳世界のバーチャルアイドルにして救世主“V-IDOL”がヴァーチャランドに爆誕する運びとなった。
ちなみに,公式サイトのゲストVTuberの紹介ページを見ればお分かりのとおり,本作では現実世界で人気のVTuberが,ほかにも多くヴァーチャランドに転送されているが,そのほとんどはOWANDALの手にかかり,「Vキューブ」と呼ばれるアイテムに閉じ込められてしまっている。惑星EMOの各地にはこうしたVキューブが散らばっているので,積極的に拾って閉じ込められたVTuberを解放していこう。
VTuberを解放したあとのVキューブにはVTuberの思念が宿っており,強力な装備品としても機能する。序盤は使用キャラクターの装備枠いっぱいにVキューブを付けるだけでも相当な戦力の向上になるので,ステージの探索は入念に行おう。
2つの異なる操作システムを使い分け
コンテンツを破壊するアンチを魅了せよ!
V-IDOLとなった女神とVTuber達は,惑星EMOの国々を巡りながらアンチを撃破していくことになる。国ごとに用意されたステージを探索し,各国を支配するボスを撃破するのが当面の目標だ。
本作のバトルでは,使用するキャラクターによって異なる2種類のゲームシステム「Typeメガミ」と「TypeVTuber」を使い分けながら戦うことになる。一見すると難しそうだが,基本的な操作方法は共通しており,個別に操作を覚える必要はない。推しメンが女神とVTuberの両方にいる人も安心して戦える仕様だ。
共通システムの中でも重要なのが,各キャラクターが持つ固有能力「Vスキル」だ。発動にはMPを消費するが,MPは時間経過で回復するのでガンガン発動して敵を圧倒してやろう。
そしてもう1つ覚えておきたいのが,どちらのタイプでも使用できる「ハートチューン」の存在だ。発動中は完全に無防備になってしまうが,HPとMPが徐々に回復していく。危険を感じたらいったん敵から離れ,ハートチューンで態勢を立て直そう。
また,画面右上に表示された「EMOゲージ」を消費して発動できるアクションも両タイプの共通システムだ。
EMOゲージの使い道は,救出したVTuberをVキューブから呼び出して発動する「ゲストコネクト」と,一定時間敵を一方的に攻撃できる「エモーショナルオーバードライヴ」の2種類。小回りの利くゲストコネクトは通常戦闘で,エモーショナルオーバードライヴは体力の多い強敵との戦いで力を発揮してくれる。
●Typeメガミ
ライヴガンを持つ女神達に適用されるTypeメガミは,いわゆる三人称視点シューティングだ。
シューティングとは言っても,操作面で難しいアクションは要求されない。4人とも自由に動き回りながらの射撃が可能で,2段ジャンプやブースト(ダッシュ)などの挙動も共通。武器の反動も存在しないので,ほとんど普通のアクションゲームのような感覚で操作できる。
L2ボタンで起動できる「注視モード」を使えば,中央に捉えた敵に攻撃が自動でヒットする。動き回る敵を狙い撃ちする“エイム力”よりも,しっかりと距離を取って攻撃の優先度を考え,敵に合った女神を選んで戦うことに重きを置いたバランスになっているように感じられた。
操作キャラクターはいつでも切り替え可能だが,女神達はHP/MPを共有しており,交代しても減ったぶんはそのまま引き継がれる。危なくなったらVTuberにバトンタッチして,体力を回復する選択肢も頭に入れておこう。
射撃で敵に一定以上のダメージを与えると「TKMK(トキメキ)フラッシュ」が発動する。TKMKフラッシュ中の敵は一時的に強力な攻撃が使えなくなるので,危険な敵を発見したら集中的に攻撃してトキめかせてしまおう。
●TypeVTuber
TypeVTuberのシステムは,三人称視点のアクションゲーム。ミイ&ユウは2人のコンビで戦闘し,操作していないキャラクターも同時にフィールドに出て戦ってくれる。
大きな特徴は,通常攻撃と特殊攻撃の組み合わせによって発動するコンボ攻撃と,敵に設定されている“相性”の存在だ。敵をロックオンするとマークが表示され,対応したVTuberで攻撃をするとダメージが増加するので,状況に応じてバトンタッチしよう。
また,Vスキルで敵を撃破すると“OVER FLOW”の表示が出現。タイミングよくボタンを押すと「トドメエクスキュート」と呼ばれる特殊演出が発生し,HP/MPの回復や,MP上限のアップといった恩恵を得られる。
敵に近付いて攻撃する必要があるため,Typeメガミと比較するとダメージを受けやすいTypeVTuberだが,トドメエクスキュートを活用すれば失った体力を回復しながら戦いを継続できる。防御力やHPが上昇するVキューブを揃えれば,多少の攻撃など気にせずに,ガンガン攻め立てられるのがVTuberの魅力だ。
●MVバトル
フィールドの最奥には強力なボスが待ち構えているが,ボスとの戦いはV-IDOLとして視聴者に楽しんでもらう見せ場でもある。というわけで,ボス戦は「MVバトル」と呼ばれる特殊システムの中で戦うことになる。
基本的には通常の戦闘と同じだが,MVバトル中は画面左端にエネルギー球が表示され,戦況によって球体が上下に移動する。ボスを攻撃したり,攻撃を回避したりすると,球体が下に移動し,最下部まで引き寄せると「レゾナンスモード」に突入。特殊なバフが付与されるほか,モード中にもう1度ゲージを溜めると「フィニッシュドライブ」が発動して敵に大ダメージを与えられる。
また,MVバトル中はVTuber達による歌が流れ,画面下に歌のタイムラインが表示される。タイムラインには色が割り振られ,シークバーの位置に応じて敵味方に特殊効果が付与されるので,よく見て,攻めどき/守りどきを判断しよう。
現実で人気のゲストVTuberの出番も山盛り
ゲームの中で新たな“推し”が見つかるかも?
最初の国「ネオチューブ」のボスを撃破すると,アイテムショップを始めとする便利な施設を備えた「ネオチューブの広場」が開放される。ただし,最初は多くの施設が破壊されており,施設を利用するためには復旧作業が必要だ。
施設を復旧するためには,ゲーム内の通貨にあたる「EMOスフィア」が必要となる。アイテムショップやVキューブショップなど,今後の戦いに欠かせない施設も数多く存在するので,まずはこれらの開放を目指してゲームを進めよう。
さまざまな施設の中でも,とくに重要度が高いのがコミュニティボード「VV-NETWORK」だ。VV-NETWORKを使うと,住人に捜索依頼を出して新たなVTuberを探し出したり,VTuberから直接依頼を受けたりできるようになる。Vキューブは戦力の向上にもつながるので,一刻も早く復活させたいところだ。
Vキューブ関連だけでなく,現実のVTuberとのコラボを随所で見られるのも本作の魅力だ。例えばロード画面では現実世界からやって来たVTuberのPR動画が再生され,フィールドの各所に設置されたVTuberモニターや,ワイプ画面からプレイヤーを応援してくれる。
そのほか,救出したVTuberから映像付きの依頼(クエスト)を受領できるなど,コラボ出演しているVTuberのファンにはたまらない要素が多数用意されている。
あくまで基本は,いつもどおりのネプテューヌシリーズ作品として構成しつつ,VTuber関連についても十分なボリュームがあり,どちらのファンも安心して楽しめるゲームに仕上がっている「ブイブイブイテューヌ」。新たな“推し”を求めている人は,女神とVTuberの魅力が詰まった本作を遊んでみよう。
「ブイブイブイテューヌ」公式サイト
- 関連タイトル:
ブイブイブイテューヌ
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