インタビュー
「リゼロス」,4月以降の展開や今後の意気込みを開発チームにインタビュー。「新章2」のヒロインはパトラッシュか?
これを記念して3月27日に実施された公式特番は,2か月連続での大型ストーリーアップデートや,多数の機能改修,利便性向上に関するロードマップが発表されるなど,今後の展開に大きな期待感をもたらす内容となっていた。
「リゼロス」,4月以降に新コンテンツ“心想の迷宮”や新たなショートストーリーが実装予定。配信半年記念の特番で発表された新情報を一挙掲載
セガは2021年3月27日,スマホアプリ「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」の配信半年を記念した公式特番を実施した。今回の放送では,物語の第3章後編の追加やイベント情報,4月以降に実装予定の新コンテンツ「心想の迷宮」や新たなショートストーリーなどが発表された。
今回4Gamerでは,そんな「リゼロス」の開発チームにメールインタビューする機会を得たので,記念特番内では伝えきれなかった開発陣の想いや,今後のアップデートに関して気になる部分などを聞いてみた。
4Gamer:
ハーフアニバーサリーを迎えた,率直な感想をお聞かせください。
開発チーム:
サービス開始から非常に多くの方にプレイいただき,本当に感謝しております。ハーフアニバーサリーを迎えることができたのも,日頃より応援いただいている皆さまのおかげです。
ハーフアニバーサリー以降も,ストーリーの追加はもちろん,アップデートやイベントの実施など,1周年に向けてさまざまな施策を予定しております。
4Gamer:
これまで実装したコンテンツで,開発チーム内でとくに印象に残っているものや,開発に苦労したものなどがあれば教えてください。
開発チーム:
「総力戦」は少し変わったバトル体験と,さまざまなキャラクターの育成,両方のバランスが取れるように,慎重に調整してリリースしました。
初出の「白鯨戦」でいえば,「【他愛もない日々】エミリア★2」や「【村一番の美少女】ペトラ★2」など,サービス開始直後から実装していたキャラクターたちが,育成次第で活躍できるようなバランスの調整を意識したほか,バトル情報を伝えやすくするためのUIデザイン,編成,リザルトなどの表示内容の改修を行いました。
4Gamer:
これまでの運営の中で,とくにユーザーからの反響が大きかったコンテンツを教えてください。
開発チーム:
もっともご好評いただいているのは,新章やIFをはじめとした,本作オリジナルのストーリーです。
とくに「新章1」に関しては,物語に関わるキャラクターや展開,そしてストーリー中に登場する“特徴的”な衣装やイベントスチルについて,非常に多くの反響をいただいております。
ハーフアニバーサリー特番では「新章2」を発表しましたが,20年後のスバルのビジュアルに多大な反響があり,「新章2の開始が楽しみ!」とのご意見も多数ありました。現在鋭意開発中ですので,「新章2」の展開にもご期待ください。
4Gamer:
大好評の新章やIFに関して,開発チーム内で印象に残っているシーンなどがあれば教えてください。
開発チーム:
IFでは,フェルトIFや姉妹IFがとくにたくさんのプレイヤーに喜んでもらえたと感じています。フェルトが“とあるアイテム”を身に着けるところや,ラムとレムのラストシーンは反響が大きく,我々としても印象に残っています。
IFとも異なる「新章」については,「どんな物語が求められているのか」という点に重きを置いて模索し続けているのですが,納得のいく形にするのにとても苦労していますね。
ただ,結果として囚人姿のスバルのインパクトや,意外なキャラ同士の組み合わせ,“勢い任せな別END”まで,原作とはひと味違う面白さをお届けできたのではないかと思っています。
4Gamer:
IFストーリーの1つである「追憶郷クエスト」について,開発チームが思うシナリオのイチ推しポイントを教えてください。
開発チーム:
「追憶郷クエスト」のストーリーは,“追体験”という軸を持った物語でありつつも,「Re:ゼロから始める異世界生活」(以下,リゼロ)のIFストーリーとして,しっかりと楽しんでもらえる内容になっている点が推しポイントですね。
加えて,シオン,ライラ,アルコルといったゲームオリジナルのキャラクターたちも推したいです。とりわけシオンは,追憶郷でのシリアスなスバルの状況を中和してくれる,愛すべきキャラクターと言えるので,ぜひご注目ください。
4Gamer:
先日キービジュアルが公開された「新章2」についても,期待感が高まっているかと思います。ヒロインはパトラッシュなのでしょうか?
開発チーム:
はい,パトラッシュがヒロインです。内容について多くは語れないのですが,一言でまとめるなら,“いろいろな意味ですさまじい”です。
4Gamer:
ストーリー関連の制作に際し,原作者として本作の監修も務める長月達平先生とは,どのようなやり取りをされていますか。
開発チーム:
長月先生は,かなり深部までシナリオ制作に関わっており,監修はもちろん,打ち合わせも毎週のように行っています。リゼロのコンテンツは多岐にわたりますし,アニメ2期の現場も平行されていたはずなので,一体どれほどの仕事量をこなされているのかと,驚かされるばかりです……。
そんな長月先生は,面白さに貪欲な方なので,とくにIFや新章のようなゲームオリジナルのストーリー制作で議題に挙がるのは,一にも二にも「どうすればもっと面白くなるか」です。開発チームとしてももっとも大事にしている部分なので,同じ方向を向いて制作できているかと思います。
4Gamer:
原作愛を感じる仕掛けが満載の本作ですが,プレイヤーが求めるものとのすり合わせにおいて,気を使っていることや,苦労している部分などがあれば教えてください。
開発チーム:
「リゼロ」ファンの皆さんは,作品の世界観を深く理解している“濃い”方が多いので,そんな方にも納得してもらえるだけの原作愛を投入することを,制作陣も日々心がけています。
一方,単純に原作をそのまま見せるだけであれば,それこそ原作に触れれば良いだけなので,「リゼロス」では「原作では見ることはできないけど,見てみたいキャラの一面やストーリー」という点を意識しています。
原作のイメージを損なわないようにしつつも,見たことのない新しい一面を考え出すことに苦労していますが,我々,制作陣もまたファンの一員であるので,楽しんで取り組んでいますね。
4Gamer:
今後のアップデートに関して,いわゆる“やり込み要素”の追加が1つの目玉となっていますが,「鬼がかり級」や「心想の迷宮」を追加することになった経緯について教えてください。
開発チーム:
大きく2つの理由からアップデート内容を検討しました。
「鬼がかり級」については,高難度クエストや超級チャレンジの難度が低すぎる,というご意見が以前からありました。難易度に関してはランクや育成度合いにもよるところですが,トッププレイヤーの方が不満に感じる部分であることは事実でした。
3月のアップデートで実装した「称号」システムにより,バトルを極めた方向けの「証」をお贈りできる状況が整ったので,4月のイベントに「鬼がかり級」を登場させた形です。
「心想の迷宮」については,いつでもプレイすることのできる常設コンテンツを用意し,いつかこの階層をクリアする,といった“目標となるクエスト”として開発しました。
また,3月のアップデートにて「記憶の道標」といった,育成やプレイの小さな目標となるコンテンツも用意しました。「次は何しよう?」と迷ったときに参考にしてもらえればと思います。
4Gamer:
すでに多数の機能改修,利便性向上アップデートが予定されていますが,現在も課題として残っている部分があれば教えてください。
開発チーム:
プレイ環境の利便性向上は多くのご要望をいただいています。具体的な改修例を挙げると,プレイ時間の短縮につながる仕様の実装や,タップ数を減らす仕組みなど,まだまだ改修できる部分はあると考えています。
とくに日々のプレイで触れることの多い育成や,クエスト周りに関しては,優先して改修を進める予定です。
4Gamer:
そのほか,今後のアップデート展開において,とくに注力していきたい部分があれば教えてください。
開発チーム:
「リゼロス」には,登場自体はしているものの,まだイベントや★3キャラクターとしては登場させられていないキャラクターが多数おります。
「リゼロ」のキャラクターはみんな魅力的で,それぞれにたくさんのファンがいるため,できる限り多くの
方のご要望に応えられるよう,準備を進めております。全キャラクターを登場させるまでにはお時間をいただきますが,今後の「リゼロス」にご期待いただけますと幸いです。
また,キャラクターやイベントに留まらず,バトルや,ほかのプレイヤーとの協力可能なコンテンツなど,多くのアップデートを準備しています。本作に対しての想いやご要望などがございましたら,いつでも専用フォームからご連絡ください。
4Gamer:
最後に,プレイヤーに向けてのメッセージをお願いします。
開発チーム:
ハーフアニバーサリー生放送で発表をさせていただいた「新章2」に加え,ショートストーリー,IFストーリー,各種コンテンツやイベントなど,4月以降も多数のアップデートを予定しております。
キャラクターについても,これまでに「リゼロス」では登場していない新キャラクターを実装予定です。ハーフアニバーサリー記念特番で発表させていただいた内容以外にも,検討中のアップデートはまだまだありますので,今後の「リゼロス」にご期待ください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」公式サイト
「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」ダウンロードページ
「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories
- 関連タイトル:
Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories
- この記事のURL:
キーワード
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会 (C)SEGA
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会 (C)SEGA