プレイレポート
読んで安心「ニーア リィンカネ」の進め方。最初はおまかせ。あとは他のゲームとだいたい一緒よ
それだけに。「なにやればいいのかよくワカンナイけど,なんとなく進めてる」という人も少なくないのではなかろうか。
本稿ではリリースから数日,戦力5万を超えたところまで進めた筆者が,未来を楽にするためのリセマラの覚悟からはじまり,ゲームプレイにおいて優先していきたい育成順位などを紹介していく。
なお,記事執筆時点では「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」コラボが開催されており(2021年3月31日まで),今回はこちらのイベントも含めた内容となる。それだけ序盤に有用なのである。
期間内にコラボにありつけた人は,それだけで幸運なスタートだ。
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リセマラはすべき。○か×か?
リセマラをいきなり推奨するのも……と思ったが,やはり避けてはとおれない話のため,できれば面倒でもリセマラをしておきたい。
とくに現在開催中のオートマタコラボのキャラクターはいずれも強力で,ガチャから排出される最高レアリティの★4キャラのために,リセマラは最低限「★4が1体排出されるまで」しておきたいところだ。
コラボイベントをプレイすると,限定ガチャとは別種のコラボキャラクターを手に入れられるが,それらは★3キャラとなる。
コラボクエストでは能力補正がかかるため★3でも活躍できるが,通常クエストでは★4よりも性能が見劣りしてしまう。
長い目で見たとき,難度が徐々に上がっていくゲームであるからに,前線を強靭にするにはやはり,リセマラで★4を確保しておきたい。
そうすることで“ほかの人より楽して進められる”のである。
リセマラは面倒だ。ガチャ運もあるため絶対ではない。しかしゲーム開始直後はログインボーナス,クエストの初回クリアボーナスで大量のジェム(有償通貨の無償版)をもらえるので,ぜひ利用しよう。
当面はジェムが集まるたび,オートマタのコラボガチャを回そう。
区切りがつくか,つかないか。それは各々の判断としても。
ジェムは「ガチャ」と「アイテムショップ」の更新に
序盤のジェムはとにかくガチャに使おう。もし運が悪くても,★3以上のキャラクター付き武器を引けるに越したことはない。
また序盤ほどゴールド(ゲーム内通貨)が不足するので,武器やキャラクターの強化には早いうちから困る。そのため,ガチャを回して出てきた“★2武器を売却してゴールドを稼ぐ”のが手っ取り早い。
さらに序盤のお悩みは,スタミナ不足である。
スタミナはジェムで回復しようとすると,残り数値に関わらず100ジェムが必要だが,プレイヤーレベルの上昇に応じてスタミナ上限値が上がっていくゲームだけに,低レベルのころはもったいなさがある。
それを解決するために「アイテムショップで1回20個まで買えるスタミナ回復薬(小)をゴールドで購入」し,ジェム使用でアイテムショップを更新して,また回復薬を20個買う……を繰り返そう。
これが序盤から終盤まで費用対効果の高い,効率プレイの鉄則だ。
アイテムショップは毎日0時にもリセットされる。また序盤も序盤すぎるとスタミナは余り気味で,わざわざスタミナ回復薬(小)を買う必要もないように思うだろうが。いずれは必ず,必ず足りなくなる。
それを実感したころに貯蓄をはじめても効率が悪いので,一種の保険だと思って,あらかじめきちんと買いためておいてほしい。
もちろん,その理由も後述していくのでご安心を。
まずはメインクエスト。他のゲームとだいたい一緒よ
リィンカネはメインクエストの進行具合に応じて,サブコンテンツがどんどん開放されていく。またメインを進めることで,必ず仲間になるキャラクターやチャプターガチャ用のチケットを確保できる。
そのため「当面はとにかく進められるところまでメインクエストを進める」ことを目標としよう。そのほうが最終的にお得だ。
序盤ストーリーの固定編成のバトルを終えた先,プレイヤーによる3人編成の構築が求められる。ただし当面の編成は,ゲームが自動でキャラクターや武器を組み合わせてくれる機能「おまかせ」で問題ない。
覚えておいてほしいのは,おまかせが“イイ感じに組んでくれるが最強編成ではない”ことだけ。そのうえで,当面はおまかせでいい。
記事執筆時点(2021年2月末)で配信されているメインクエストをクリアすると,ようやく多種多様なコンテンツが開放される。
メインクエスト完了後は,1日1回利用できる「デイリーガチャ」を使えるようになる。デイリーガチャは「毎日5連ガチャが無料で引ける」うえ,★4武器も排出される。目指すべきご褒美はまずこれだ。
メインクエスト完了後に開放される「デイリークエスト」は,日替わりかつ,当日指定のキャラクターを必ず編成にいれるというもの。
クリアすれば「ジェム100個」をもらえるので,毎日消化したい。
攻略に関しては,メイン火力となるレベル40前後の2キャラクターがいれば,日々の指定キャラがレベル1でも力技でクリアが見えてくる(武器にもよるが)。要はパワー。ルールよりパワーで挑もう。
上記のデイリーコンテンツは美味しいが,むしゃぶりつくにはメインクエストをクリアする必要がある。ボーダーは戦力32000ほど。
ゲーム開始時に★4を確保していても攻略の壁自体はあるが,★4がいれば“クリアの所用時間や手間暇”を確実に削減できるわけだ。
当然,育成の仕方も肝心なので,その話に移ろう。
レベル上げ対象の優先順位は?
念押しするが,リィンカネは「★4キャラクターがいれば楽勝でクリアでき……ない」。レアリティにかまけているだけだと,そのうちメインクエストですら攻略できなくなってくる難度だ。
苦労して育てて,気持ちよく勝つ。手軽すぎないサイクルもまた,リィンカネがコンシューマRPGっぽいと言われる由縁かもしれないが。
というわけで,求められるのは編成の「戦力」上げである。
リィンカネにはさまざまなレベル要素が存在するので,育成対象も考えなければならない。まずはそれらをザっと挙げていこう。
・プレイヤーレベル
・キャラクターのレベル
・キャラクターのランク
・キャラクターのスキルレベル
・武器のレベル
・武器のスキルレベル
・オトモのレベル
・メモリーのレベル
個々人の事情を除き,優先順位をつけるのなら【キャラクターレベル>武器レベル>メモリーレベル(メモリーが入手可能な場合)>プレイヤーレベル>キャラクターランク】と言える。
キャラクターのレベルは,メインクエストを進めているとたまる育成素材で上げよう。レベル20〜30まではすぐに上がるので,まずは「メインの3キャラをレベル20まで均一に上げる」のが望ましい。
必要経験値が増大しはじめるレベル30の1キャラを無理に目指すより,レベル20くらいの3キャラをまんべんなく育てるのが優先だ。
武器のレベルもキャラクターとほぼ同様だが,こちらは1キャラあたりメインウェポン1本,サブウェポン2本,計3本の装備枠がある。
つまり,キャラ3体=武器9本の強化が求められる。
優先すべきは「3人ぶんの高レアのメインウェポン」だ。サブウェポンも大事だが,当面は編成中のマークがついた武器をほどほどにレベル上げしておけばいい。手持ちの素材のバランスと相談しよう。
メモリーのレベル上げについては難題だ。というのもシステムが少々複雑で(詳細は後述),大量のゴールドを必要とするためだ。
メモリーの強化は確率次第なので,まずは「まーた新要素じゃん!」とお怒りになりながら,レベル上げの成功確率が高めの“レベル7〜8まで”の強化にとどめておくと,心身に優しい。
続いて上げたいのは,プレイヤーレベルだ。
リィンカネではなにをやるにもスタミナが必要となるので,上限値を引き上げられるプレイヤーレベルの上昇は序盤ほど有効である。
こちらはストーリーを進めているだけでも上がっていくが,特筆すべきはメインクエスト3章クリア後で開放される「探索」だ。
探索はスタミナとプレイヤー経験値を大量に得られる機能で,8時間ごとに利用できる。睡眠時間を削るようなタイマー設定の日々はオススメしないが,できるだけ8時間ごとに消化しておくといい。
武器売却時に得られるメダルを「探索チケット」と交換すれば,開放時間に関わらず探索を行える。このチケットを駆使して,できるだけ早急に「プレイヤーレベルの水増し」をするのも推奨したい。
ほかにも,毎日4回開催される「ゲリラクエスト」もお得である。ここでは武器の強化素材を稼げるうえ,プレイヤー経験値の入りもいいので,開催時間がゲリラなのがネックだが,できるだけ参加したい。
キャラクターのランクは,ステータス補正に関わる熟練度のようなものだ。これは“同名キャラであれば共通の数値”となる。
一例として,★3 2Bを使用してランク10にすると,★4 2Bを新たに入手したとき,★4 2Bもランク10の補正がかかるということである。
補正内容の内訳はキャラクターごとに異なるが,高ければ高いほどいい。「いつの日かこの子の★4を手に入れる!」と決意して,★3キャラでランク上げだけしておくのも,涙ぐましいが堅実だ。
まあ,人によってはもう「レベルとランクってなんなのよ!」と混乱しているかもしれないが,筆者もクローズドβテストのときに混乱をきたしたものだ。結局のところ「そのうち理解できればいいのよ」。
ママもそう言っていた(言っていない)。
「やること多い!」を解消するオススメクエストまとめ
やること多い! と思ったあなた,その印象は決して間違ってはいない。実際に,事実として,リィンカネはやることがとっても多い。
そのため,ここからはメインクエストで詰まったときの「オススメクエスト」を解説していくが,「もうイヤ!」となったら記事を閉じるのも手だ。黙々と遊んでいれば,リィンカネはいつか応えてくれるだろう
そうとは思えない人は,引き続きさっさと効率的なプレイを学んでほしい。まずはどのようなクエストがあるのか見ていこう。
・メインクエスト:みんながクリアを目指すもの
・メインクエスト(難度ハード):特殊武器や「真暗ノ記憶」を開放
・オートマタ コラボクエスト:コラボ武器や育成素材の収集
・曜日クエスト:武器のスキル素材の収集
・ゲリラクエスト:武器のレベル素材の収集
・覇王の記憶:メモリーの収集
・士官の記憶:メモリーの収集
・キャラクエスト:限界突破素材の収集,新ストーリーの追加
・真暗ノ記憶クエスト:特殊武器の進化素材の収集
ざっと挙げただけでも,頭が痛くなるかもしれない。
ただ,上記はメインクエストの進行具合に応じて開放されるため,まだ見たことがないものは後回しにしてほしい。
そのうえで,メインクエストが詰まったときの優先順位は【コラボクエスト>ゲリラクエスト>覇王の記憶 or 士官の記憶】だ。
これ以外のクエストは,戦力的に攻略できそうなものをクリアし,初回クリアボーナスのジェムを回収するのが美味しい。
●コラボクエスト
コラボクエストのプレイで入手できる「メダル」を使い,コラボキャラクター(★3),コラボ武器(★4/★3),コラボキャラの限界突破素材などと交換できる。ここで優先すべきはコラボキャラ&★4武器だ。
コラボキャラはコラボクエスト中にステータスの上方修正がかかるため,★3でも難度ベリーハードの攻略に使える。また最初の1本だけゴールドメダル250枚で交換できる★4武器「白の約定」は,ガチャ産の武器と遜色ない性能となっている。まずは上記を優先しよう。
コラボクエストは高難度なほどドロップ数も増えるので,ベリーハードのQUEST10を周回できる戦力を整るのが先決だ。そこで集めたメダルは「10連ガチャチケット」や「キャラの育成素材」に回そう。
なお,白の約定は最初の1本で十分である。特別な理由がなければ,キャラの育成素材まですべて回収した時点で一区切りとしよう。
●ゲリラクエスト
コラボクエストの報酬を回収し終わったら,できるかぎりのスタミナでゲリラクエストを周回し,武器の強化素材を集めよう。
素材の種類は曜日によって異なるが,ここを30分間オートで回しておけるようになると,武器のレベル上げがより手軽になる。
これがリィンカネの手っ取り早い戦力アップの手段である。
●覇王の記憶 or 士官の記憶
「覇王の記憶」と「士官の記憶」はメインクエスト6章クリア後に開放されるもので,メモリー収集用のダンジョンだ。
どちらもドロップするメモリーの種類が異なるが,士官のほうが高難度で報酬価値も高い。そのため,まずは覇王の記憶を適度に回して,メモリーを一通りそろえよう。そして,それ以上は追わなくていい。
先ほども言ったが,メモリーは少々面倒なのだ。
ランダム要素が絡みまくりのメモリー解説
面倒といった手前,本格的に解説していくが,メモリーは難解である。リィンカネで一番難しい装備アイテムである。
まず,メモリーにはいくつかの特徴がある。
・アクセサリー的なもの。キャラクター1体につき,3つまで装備可能
・同じ名称のものでも,付与効果が異なる
・同じ名称のものでも,レアリティ(付与効果の総数)が異なる
・同じシリーズを複数装備でボーナス発動(同一名は同時装備不可)
・「おまかせ」では,シリーズボーナスが発動する編成を優先しない
現状の仕様ではどうあろうと,目と脳で記憶して,手動で装備しなければ効果が発揮をしきれない。それがメモリーである。
まず見るべきは“同じ品でありながら性能が違う”ところか。
上記画像のメモリーはメイン効果もサブ効果も異なっているうえ,そもそもサブ枠の埋まっている数も違う。まったくの別物だ。
サブの埋まっている枠数は「レアリティ」で変化し,高レアほど最初から多くの枠が付与効果で埋まっている。一方,低レアも最大レベルまで上げれば全枠が必ず埋まるが,そのとき「空欄に追加される効果はランダム」のため,最終的な性能の見当をつけにくい。
ランダムにかけて最強の組み合わせを求めるのも一興だが,先ほど言ったとおり強化の手間もかなりのもの。そんなことに手を出す前に,あらかじめ枠が埋まっている高レアで,自身が求める効果が付与されたメモリーを選別し,レベルを上げるのが効果的だ。
といっても,この解説が必要な人にそこまでの厳選は必要ない。
それよりもまず「シリーズボーナス」を優先しよう。
シリーズはテーマごとに存在するメモリーの種別で,上記画像であれば,同シリーズのメモリを2つ装備すると「シリーズボーナス小」が,3つ装備すると「シリーズボーナス大」が発動する。
しかし,メモリーはおまかせ編成だと「数値補正のみを参照してシリーズボーナスまでは考慮されない」。メモリー自体の効果も大きいが,シリーズボーナスのほうがもっと優秀なので,現状メモリーだけは手動で編成し,あれこれ入れ替えなければならないのだ。
まとめると,当面はメモリー自体の効果やレアリティを無視して,シリーズボーナスの発動を目指そう。3キャラクター用=個々でシリーズボーナスを発動可能なメモリー9個をそろえればOKだ。
課題は,1キャラで同じ絵柄のものは同時装備できないこと。そのため「1シリーズの3種類のメモリーをそろえて1セット」となる。手間に聞こえるだろうが,ドロップ自体はゆるめなので安心しよう。
覇王の記憶のオススメドロップは,シリーズボーナスで攻撃力が上がる「王ト民ト兵」シリーズ,防御力が上がる「狩人ノ独リ言」シリーズだ。個人的に後者のメインには攻撃力アップがつきやすいのだが,あくまで筆者のゲーム体験なので,ガチャと同じく自身の体感を信じよう。
メインクエストから先,さらなる高難度クエストに挑むようになるとメモリーの厳選も視野に入ってくる。それでもメモリーのレベル上げには大量のゴールドが必要になるため,そう簡単ではない。
厳選が必要な段階で,厳選すること自体がエンドコンテンツとも言えるため,メインクエストの攻略で詰まるようなら,メモリーよりも先に違うものを強化しきるほうが手軽で効果も高い。
慣れてきたら「おまかせ」から卒業
面倒に思いつつも,メモリーを手動で入れ替える理由が分かってきたころには,ボチボチこのゲームの編成も理解できているはず。
ということで,それ以降はおまかせ編成から卒業しよう。メモリーと同様に,手動のほうが効果的な編成を組める(場合もある)。
おまかせ編成による小さくない誤差を,自らの手で調整するわけだ。
ここまでお母さんのようにお世話になりっぱなしだった「おまかせ」だが,実はいろいろな属性を加味して,変な齟齬も平気で行う。
しかし「今日ご飯どうする?」「えーなんでもいい」と献立をおまかせした人に,「もー! つみれじゃなくてハンバーグがよかったのにー!」と批判する権利などないのだ(それが日本のママというものよ)。
いざ手動編成するとき,気をつけたいのは「得意武器」だ。
編成画面を見ていると,メインやサブの武器アイコンにそれぞれ赤い上矢印のようなものがついているだろう。それは“装備キャラクターの得意武器”であることを表している。A2の場合は大剣となる。
一例として,上記画像の右サブウェポンはレベル31の★3 大剣だが,これならもしかしたら,★4武器のほうが強いかもしれない。
そう考えて,実際にレベル38の★4 杖に選び直すと,結果は下記のとおり。単純な性能差よりも得意武器が勝ったのだ。
武器の手動編成については,リィンカネ以外でもよく見る“スクエニ流のスマホゲームの編成”を理解するほうが早いかもしれないが,そのうえでゲーム序盤ならあまり難しく考える必要はない。
やはり,戦力が気にならないうちはおまかせでいいし,好きなキャラクターの得意武器を覚えておく程度でもいいからだ。
それでも,ここの理解が進むと「効果的な武器のレベル上げ」をしやすくなる。武器としては強いけどメインキャラクターとの相性が悪い★4武器などを,ムダに強化してしまうロスを省けるからだ。
その「限界突破」ちょっと待ったーーー!!!
同一のキャラクターや武器を複数獲得すると,スマホゲームではおなじみ重ねてレベル上限を上げる,「限界突破」が可能になる。
だが,その「限界突破」ちょっと待ったーーー!!!
キャラも武器も限界突破時,1段階ごとに25000ゴールドもかかってしまう。ゲーム序盤での25000ゴールドは,あまりに貴重。
なので【武器の限界突破は,当分はやめておきましょう】。
序盤は【そんな無駄な25000ゴールドを費やす場合ではない】。
考えてみよう。序盤で限界突破して,上限レベルを60から65にしたところで,キャラや武器のレベルをそこまで上げられるだろうか? そこまで上げるための苦労を理解しているだろうか? ほら意味なかったでしょ? ほらやっぱり――などと誰かに言われてしまいそうだ。
ついでに筆者の失敗談を添えると,序盤に小型剣「ヨルハ制式鋼刀」を勇んで限界突破したところ,スタメンの2Bと9Sがどちらも小型剣を得意武器としていた。それってつまり“限凸せずに2本の武器として運用”していれば,戦力もより分かりやすく底上げできていたのだ……。
限界突破の恩恵を受けづらい序盤,貴重な★4武器を重ねてしまうと,かなり先まで後悔する。あり余るリソースがある人は別として,あまりお金を使わず遊んでいる人が★4武器を限界突破するのは,百害あって一利なし。最終的には有効でも,システムを理解しきれていないうちにやる限界突破は失敗につながる――というのが筆者の見解である。
一方で,★4武器を引けておらず,★3武器をメインとしている場合は勝手が変わる。前述のとおり,★4の性能を上回る★3得意武器というのはいくらでもあるので,スタメンの★3得意武器をどんどん重ねるのが戦力強化につながるのなら,狙ったほうがいい。それでも25000ゴールドを“そのとき費やす価値があるのか”は自問自答してほしい。
結論としては。
「限凸ってムダよね……。2キャラに装備できる★4武器2本のほうが便利だし……。やっぱり限凸ってムダなのよ」
ということだが,それもちょっと待ったーーー!!!
★4武器の限界突破は,相応の懐事情でもなければ手を出すべきではないが,「キャラクターの限界突破」となると話が変わってくる。
キャラクターは限界突破で新スキルを覚えることがある。それが非常に有用なため“キャラはちょっと無理してでも限凸したい”。
キャラの限界突破をするためには,やはり「ジェムはガチャに使おう」に帰結する。これに関してはオススメしようと,しなかろうと,誰だってまずはガチャを回すだろうから心配はしていないが。
大切なのは,★4が出てこなくても武器売却でゲーム進行を豊かにできる。★4が出てきたら編成や限界突破を考える。ガチャは当分,当たりはずれのない,どんな結果でも役立てられるというわけだ。
そう考えれば,ほんのちょっとではあるだろうが,ガチャ運のなさもほんのちょっと報われることだろう。だから,安心安心だ。
いろいろとマトメ
一区切りとして,ここまでをまとめておく。なかには取り上げていなかった項目もあるので,必要そうなら確認してほしい。
〇リセマラで★4キャラクターを最低1体は確保(コラボクエストを楽にしたいなら,コラボキャラクターが引けるまで)
〇★4キャラを中心に,育てたいキャラ3名を選ぶ(途中で★3〜4が引けたら入れ替えも)
〇やれるところまでメインクエストを進める
〇メインクエストの章クリア時にもらえるチャプターガチャチケットで,チャプターガチャを回す
〇1日4回開催されるゲリラクエストは,可能な限りプレイ
〇8時間ごとの探索も,できるだけプレイ
〇メインクエストに詰まったらオートマタコラボ(コラボを優先するなら,メインクエスト2章までをクリアしたあとに行くといい)
〇オートマタコラボは,★3コラボキャラ&★4武器「白の約定」1本,キャラ強化素材大&特大,10連ガチャチケットの回収で一区切り
〇アイテムショップを更新し,スタミナ回復薬(小)を買いため
〇メインクエスト6章クリア後,覇王の記憶でメモリー集め
〇メモリーはシリーズボーナス大が発動できたらOK
〇武器の限凸は考えたうえで,まだしない
〇キャラの限凸は優先度高め
〇フレンドを100人作り,毎日スタミナを届ける,受け取る
〇ママを100回殴……タップしておく(※最高優先度)
こうして並べてみると量に軽く引いたが,いっぺんにこなさなくてもいいので,あくまで自分のペースで楽しんでほしい。
まだまだ続くよ,リィンカネ
さて,ここまでは「メインクエストの攻略」に重点を置いてきたが,メインクエストの難度ハードの先に位置する,現状のエンドコンテンツ「真暗ノ記憶」の解説もしておこう。
これの攻略には最低でも戦力63000が必要だ。
となると,1凸もできない★4武器より,最終段階まで持っていきやすい★3武器が戦力的に上回ることもある。そのときはオートマタコラボの武器回収も選択肢に入ってくる。
また,スキル上げなどにも真面目に着手したい時期だ。
・限界突破による,キャラクターのスキル開放
・キャラクターのスキルのレベル上げ
・武器のスキルのレベル上げ
・武器進化で,レアリティを上げる
・オトモのレベル上げ
・メモリーの厳選
・アリーナ
メインクエスト各章を難度ハードでQUEST10までクリアすると,該当の章の主人公の特殊武器(★3)を獲得でき,その人物の新たな物語も見られるようになる。クエストは真暗ノ記憶に追加されるが,現時点では計7キャラクターの真暗ノ記憶が実装されている。
特殊武器については,リオンの“幽光のステファノス”には低確率ながら蘇生スキルがついていたり,アルゴーの“春夏秋冬”には敵全体に確率100%+5ターンの毒付与がついていたりと,攻略に役立つ。
これら特殊武器の強化素材は,真暗ノ記憶で手に入れる。
そのためにも最低限,戦力63000を整えたいわけだ。
なお,リィンカネにおける隠しボス的な存在は“戦力15万推奨”とあり,現時点でのゲーム進行度では無理に近い厳しさがある。いずれこの強敵に挑むのに必須となるのが,特殊武器なのかもしれない。
……この身震いしたい気持ち。同じ会社ということで,とあるMMORPGを思い出せる同類の人に伝えるのであれば。特殊武器は,まさに,あれだ。アレキサンドライト終身刑――いや,忘れよう。
のんびり楽しんだり,こんなエンドコンテンツがあったりと。やっぱりリィンカネは今の時点でいろいろ備えてる,というだけの話だ。
最後に,ちょっとした話
序盤向けの攻略情報を出しきったところで,最後に本作の魅力について語っておきたい。リィンカネはニーアシリーズに名を連ねる作品,世界,設定とあって,とても儚い空気感が魅力となっている。
物語は,主人公となる少女が目覚めて,“ママ”という,謎の白い浮遊物と出会うところからはじまっていく。
ママによれば,少女が失ったものは言葉だけではないようだ。
ママの助けを受けながら,少女は失われたものを取りもどすため,檻に点在する“黒いカカシ”のなかで,誰かの物語を追体験する。
誰かの物語は,いずれも悲しい終わりを迎える。ただ,少女はそれらの悲劇を前に,“自分から失われたもの”を取り戻していく。
どの物語も「これぞヨコオ節!」と思わずうなってしまう。
むしろ配信直後からこんな展開いいのか? この先どうするつもりだ? と,こちらが心配になるほど踏み込んだ流れを見せる。
ヨコオタロウ氏が見せてくれる世界観に惹かれる人ならば,リィンカネは間違いなく物語だけでのめりこめる。
シリーズとして見ると,スマホゲームならではの遊び勝手を考えてか,戦闘はアクション形式ではなくなったが,画面内のキャラクターたちはめちゃくちゃきちんとアクションしてくれる。
そのおかげで,ニーアらしくないと感じる暇はなかった。
システムに関しては,すこしばかり複雑かもしれない。攻略的なサムシングをこうして書かせてもらった身だが,「CBTをプレイしてなかったらよく分からなかったかも」と思ったところはいくつもあった。
そういった複雑性を支えるように,オートの移動もバトルも便利だし,ゲーム進行に難しい点はない。自動に任せることの弊害こそあれど,「そこが気になるなら手動でやればいいですし」と。ゲーム的な言い訳もちゃんとしている。お気楽に遊べるスマホならではのニーアとしては,完璧に近いのではないだろうか。唯一,ゲリラと探索をひたすら待ってやってはスマホゲームらしくて苦笑してしまうが,やっぱりやってしまう。
グラフィックスにも並々ならぬ力が入っている。筆者は山のようにある家庭内の端末を使い,それぞれの端末でグラフィックスの比較などもしてみた。使用端末次第ではあるが,画質によって世界の見え方が確実に変わるので,可能な人はぜひ画質設定「高」以上で遊んでほしい。
ほかに気になるのはリィンカネとオートマタないし「NieR RepliCant(ニーア レプリカント)」,「NieR Gestalt(ニーア ゲシュタルト)」とのつながりか。ヨルハ部隊にそっくりのフレンリーゼの姿や,機械兵の初号機となるディミスなど。「ええーい! 早く教えて!」という欲求がさっそく爆発してしまっている。そんな人も多いはず。
といったことは,しばらくのうちは考えてもムダなはずなので,諦めてリィンカネについていくしかない。
ちなみにママを100回殴……タップする以外にも,プレイヤーにはまだ発見されていない隠し要素があるようで。
本作のディレクターである,アプリボットの松川大地氏のツイートをうがって見ると「(まだ)隠してた1個」なのである。
おや、さっそく隠してた1個がバレましたね…!すごい!どうやって見つけたのでしょう#リィンカネ https://t.co/egPsq0t6aD
— 松川 大地 (@ab_matsukawa) February 19, 2021
つい先日,発売から4年経過したオートマタで,ついに最後の隠しコマンドが見つかったことが話題になった。
きっとリィンカネでもこの先,今か今かと誰かに見つけられるのを待っている,誰かの遊び心のひとさじが,数年越しでようやく見つかった――なんてことが起きるのだろう。
そんな遊びも,実にニーアらしくて,実に楽しい。
端々でお茶目なママの姿も,ぜひとも見てほしい
スマホゲームなのに,スマホゲームらしくない。それをどんな意味で受け取るかは,実際にプレイしないと分からないこと。
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