プレイレポート
「Terraria」に最後の大型アップデート“Journey’s End”が実装。プレイの幅が大きく広がったTerrariaをさらに遊びつくそう
これまで数々のアップデートを行い,高い評価を得てきた本作だが,発売からちょうど丸9年となる2020年5月16日に,「Journey’s End」と題された最後の大型アップデートがPC向けに実施された。
本アップデートでは,新たな装備品やアイテムに加え,敵モンスターとNPCの追加,マインクラフトのクリエイティブモードのようなモード「Journey Mode」,これまでの最高難度「Expert Mode」を超える難度「Master Mode」など,さまざまな新要素が追加されている。
本稿では,「Journey’s End」によりプレイの幅が大きく広がった,新たなTerrariaの世界を紹介しよう。
「Terraria」公式サイト
「Expert Mode」を超える,さらなる難度「Master Mode」
これまでTerrariaには,ワールド生成時に設定できる高難度モード「Expert Mode」が存在した。「Master Mode」は,Expertよりさらに高難度になるもので,同じくワールド生成時に設定することで,敵の強さが通常の3倍になるとのこと(Expertは2倍)。
Expertでは,ボスドロップからExpert限定のアクセサリーが出現するなど,通常のワールドと比べると,プレイヤーキャラもある程度強くなっていた。
Masterのボスドロップには新アイテムが登場するが,飾り用のアイテムとペット召喚アイテムの2種で,戦闘に使用できる装備はドロップしないようだ。
また,Expertではアクセサリー枠の増加が可能であるのに対して,Masterではアクセサリー枠が最初から1つ多くなっている。それぞれで違いはあれど,キャラクターの強さに及ぼす影響に大差は無い。ExpertからMasterへの変化は基本的に敵の強さのみでと言っていいだろう。
アイテムの取り出しやプレイ環境の操作が可能に。自由に世界を旅する「Journey Mode」
今回のアップデートにより新たに追加されたモード「Journey Mode」は,いわゆる“クリエイティブモード”のようなゲームモードだ。このモードでは,「複製」という機能でアイテムを取り出せるようになるだけでなく,天候や時間の操作,敵の湧く量や強さの変更,プレイヤーキャラの無敵化など,いわゆるチートコマンド的な操作も可能になる。
これにより,純粋に建築を楽しんだり,何かしらの実験をしたりといった,特定のアイテムやブロックを大量に必要とするプレイスタイルが,かなり遊びやすくなった。
ただし,アイテムやブロックを取り出すには,目的のアイテムを本来の入手方法で一定数集めて「研究」を行う必要がある。いきなり何でも取り出せるわけではないという点には注意だ。
研究に必要な数はアイテムの種類で決まっており,多いものでは100個にも及ぶ。ただ,装備品などの希少品は1〜3個ほどで済むし,湧き増加や無敵モードを使用すればレアドロップも割とすぐ手に入るので,研究はそれほど難しくない。
ひとつ気を付けておきたいのが,Journey Modeには専用のキャラクターを用意する必要があるということだ。Journey Modeで使用しているキャラクターは,その他のモードには使用できず,その他のモードで使用しているキャラクターはJourney Modeのワールドには使用できない。他のワールドに複製したアイテムを持ち込むようなズルはできないというわけだ。
冒険も建築もやり尽くした? 次はゴルフだ!
新アイテムや新モードなど,さまざまな要素が追加された「Journey’s End」だが,おそらく誰もが意外だと思ったであろう追加要素が「ゴルフ」だ。
ゴルフで遊ぶには,NPCの「Golfer」と出会う必要がある。Golferは,(詳細な出現条件は不明だが)砂漠の地下に出現するので,他のNPC同様,一度話しかけることで家判定を持った場所に住むようになる。
ちなみに,ダンジョンなどで見つかるNPCは基本捕らえられているのだが,Golferは砂漠の地下で普通にゴルフをしている。なぜそんなところで……。
Golferはさまざまなゴルフ用アイテムを販売しているが,最低限「Golf Club」「Golf Tee」「Golf Cup」があればOKだ。
好きな場所にTeeとCupを設置し,Teeのそばでゴルフクラブを構えると,自動的にボールが設置されるので,あとはマウスで角度や距離を調整し,打つ。という仕組みになっている。
ボールの転がり方はブロックごとに異なっていて,土を基本として,泥はやや転がりづらく,砂や雪ではほとんど転がらない。かなり差が出てくるので,自作コース作りの際には,各ブロックの特徴をよく調べておいた方が良いだろう。
また,ゴルフクラブは1本あればプレイ自体は可能だが,ドライバー,アイアン,ウェッジ,パターと,それぞれの用途が分かれているので, できれば4本用意しよう。
世界の広がりは少なめだが,遊びの幅は大きく広がった「Journey’s End」
前回の大型アップデートとなるVer1.3は,新たな襲撃イベントが追加されたり,真のラスボスが登場したりと,まさに「Terraria」の世界が広がるアップデートとなっていた。
それに対し,Ver1.4となる「Journey’s End」では,ラスボス「Moon Lord」を超えるボスは追加されておらず「冒険」という部分では若干物足りないように見える。
しかし,アイテムを自由に使用できる「Journey Mode」や,新たな収集要素となる「Bestiary」(NPCやモンスターの図鑑),ゴルフやペット専門のNPCなどが追加され,遊びの幅は大きく広がっている。
Terrariaは,サンドボックス型のゲームながら,ボスを倒したり,レアな装備を探したりといった,ハクスラ要素に注目しがちだ。もちろん,それが本作の大きな魅力でもあるのだが,せっかくこれだけの“砂場”を用意してくれているのに,そこで遊ばないのは非常にもったいない。
冒険でモンスターを狩るのに疲れたら,立派な家を建設してみてもいいし,Journey Modeでの全能さに飽きたら,無敵をオフにしてボスにガチバトルを挑んでみてもいい。どちらもやり尽くしたというのなら,MAP全体に渡る広大なゴルフ場を造ってみるのも一興だろう。
筆者は今回のアップデートについて,Terrariaという世界の自由さを,プレイヤーに伝えるための内容だと感じた。今遊んでいる人も,これから遊ぼうと思っている人も,たまにはちょっと「寄り道」をしてみると,より本作の魅力を感じることができるだろう。
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Terraria (C)2019 Re-Logic. Published by 505 Games (and Spike Chunsoft for Japan and Asia region excluding South Korea and Mainland China). Developed by Pipeworks Studio. 505 Games and the 505 Games logo are registered trademarks of 505 Games S.p.a.
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(C)2014 Re-Logic. Mobile versions developed by Codeglue. All Rights Reserved.
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