スラブ神話をテーマにしたRPG「Black Book」が2021年第3四半期にリリースへ。最新トレイラーと無料デモが公開

　HypeTrain Digitalは，ロシアのペルミを拠点にするインディーズデベロッパMorteshkaが開発を行う新作RPG「Black Book」の最新トレイラーを「E3 2021」に合わせて公開するとともに，2021年第3四半期にリリースすることをアナウンスした。

Steamの「Black Book」ストアページ

　スラブ神話をテーマにした「Black Book」の主人公は，魔女になることを義務づけられたソーサレス“ヴァシリーサ”だ。彼女は，その運命から逃れようと婚約者と駆け落ちするが，謎めいた事件によって婚約者を失ってしまう。その悲しみから「書かれている7つの秘密を解き明かすと，その者の望みが叶う」という伝説の“黒の書”を探すため，人々を苦しめる悪魔たちと戦いながらロシア辺境を冒険することになる。


　近代ロシアをベースにした世界観もユニークだが，その戦闘システムはカードゲームの要素を加えたターン制になっており，プレイヤーは相手を直接攻撃したり，自分や仲間にバフをかけることで特定のアビリティを向上させたりできる。公開されたスクリーンショットなどで確認できるが，仲間に加わるのは軍服をだらしなく着た男性や，杖をついた老人など普通の人であるところが面白い。


　また，魔法の名称やモンスターはスラブ神話に基いているためか，見慣れないようなものが多い印象だ。ゲーム内で発生する事象を人類学の専門化の協力を得て作成したゲーム内辞典で調べたり，マップ中に散りばめられたほかのスラブ民話を見つけ出すような楽しみもあるという。


　「Black Book」はすでにSteamストアページが公開されている。現時点では日本語化の予定がないのは残念なところだが，「Black Book: Prologue」と題した無料デモも公開されているので，興味のある人はプレイしてみるといいだろう。

「Black Book」公式サイト