PC＆Xbox Series X版「Observer: System Redux」がリリース。次世代向けのアップデートを果たしたサイバーパンクホラー

　ポーランドのBloober Teamは，PC版及びXbox Series X版の「Observer: System Redux」をリリースし，そのローンチトレイラーを公開した。

　本作は，2017年に発売され，高い人気を博した1人称カメラ視点型のホラーアドベンチャー「>observer_」（PC / Xbox One / PS4 / Switch）のリメイク版で，PlayStation 5版は11月12日に発売されると公式Twitterで発表されている。


　大企業カイロンによって代行統治されている2084年の都市クラクフを舞台に，特殊捜査官“オブザーバー”のベテラン刑事であるダニエル・ラザルスキーの物語が描かれる本作。主人公である彼は，特殊なデバイスを利用して事件の容疑者や被害者の脳にハッキングし，彼らの記憶から事件の真相を突き詰めていくことになる。
　この戦争とサイバー伝染病に犯された人々で蔓延するディストピアな世界の中で，消息を絶って息子を探していくうちに，この世界の裏が明らかにされていくのだ。



　次世代機向けのリメイク版として，4K解像度のテクスチャーにアップグレードされているのはもちろん，室内の埃や炎のスパーク，重い空気を表現するのに重要なパーティクル効果とそのシミュレーションの表現を実現。より広い明るさの幅の光を表現できるHDR（ハイダイナミックレンジ）やハードウェアベースのレイトレーシング機能，光源をリアルにシミュレートできるグローバル・イルミネーションなどにも対応している（関連記事）。

　また，3つの新しい事件（ケース）が追加されるなど，ゲームのグラフィックス面でのクオリティだけでなく，ボリュームそのものも向上した。


　主人公のダニエルを演じるルトガー・ハウアー（Rutger Hauer）さんは，1982年の名作映画「ブレードランナー」の悪役であるレプリカントのロイ・バティ役として，サイバーパンクファンにとってはよく知られたオランダ人俳優だ。本作は，2019年7月に75歳で他界した彼の遺作の1つでもあるので，オリジナル版を遊んだ人もプレイしておく価値は十分にありそうだ。

「Observer: System Redux」Steamページ

「Observer: System Redux」公式サイト