連載
犬の腎臓として,おじいさんとの最後を看取る。アドベンチャーゲーム「renal summer」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2409回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,ドット絵アドベンチャー「renal summer」(iOS / Android)を紹介する。
「renal summer」ダウンロードページ
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本作は,プレイヤーが“犬の腎臓”を補助することで,余命幾ばくもない生命を少し長生きさせ,おじいさんとの生活の終わりを先延ばしにするという不思議なゲームだ。
画面上部では,犬とおじいさんの生活が描かれている。一方で画面下部は犬の腎臓部分が拡大されており,ここでパズルゲームが繰り広げられる。
犬の腎臓には血液の塊が溜まっており,タップの連打でこれを濾過できる。
なお,血液は四色のブロックに分かれており,同色が隣接すると,くっついて大きな塊となる仕組みだ。濾過するために必要なタップの回数はブロックの大きさによって変化しないため,なるべく大きな塊を狙ってタップしよう。
血液を濾過するたびに,画面中央にある犬の体力ゲージが回復する。ただし,ゲーム内の時間は現実世界と連動しており,時間経過に応じて犬の体力が減少してしまうのだ。こまめにアプリを起動して,犬の面倒を見なければならない。
ゲームプレイを通じて,どんな生き物もいつかは死んでしまうということを思い知らされてしまう。しかしそれと同時に,残された時間を大切にすることの意義も教えてくれる,独特の味わいがある作品となっている。
著者紹介:瑞嶋カツヒロ
Wikipediaに記事があることを密かに誇りに思ってしまうおじさん。好きなものは銃(ドンパチ)・病原菌(ゾンビ)・鉄(巨大ロボ)。Webライターとして活動しており,自作の小説を売ったりもしている。
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(C)2020 tokoronyori
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