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[TGS 2020]「D.E.E.P.: Battle of Jove」の先行プレイ映像が配信された「死ぬほどゲームします。」レポート。宇宙でのドッグファイトを楽しむ新作3Dシューティング
「D.E.E.P.: Battle of Jove」は,中国のThinking Starsが開発しているSFテーマの3Dシューティングゲームだ。プレイヤーは反乱軍の一員となって宇宙戦闘機に乗り込み,自己増殖・全知全能型メガAI「D.E.E.P.-Brain」と激しい戦いを繰り広げることとなる。同社曰く,「キャンペーンベースのドッグファイトゲームで,次世代グラフィックとコントロールにより,『スターフォックス』以来の体験をもたらすこと」が目標とのことで,配信ではその一端を垣間見ることができた。その模様をレポートする。
※一部を除き,画像は配信映像をキャプチャしたものです。
Steam内「D.E.E.P.: Battle of Jove」ストアページ
この日,名無しのゲーム好きゲーマー氏は3つのステージを収録した体験版に挑戦。赤いスーツを着込んだイケメン主人公「Strike Unit Red」が駆るのは,攻防にバランスの取れた能力を持つ自機「Firefly-MKII」だ。同機は機銃と誘導弾「Swarm Missile」を搭載し,ドッグファイトが得意な機体となっている。
敵の数は多いが,自機はさまざまな能力を持っており,使いこなせば戦いを有利に運ぶことができる。遠くにいる敵には「Boost」の加速で肉薄し,敵と正対したときは,きりもみ回転&軸をずらしの「Barrel Roll」で機銃を撃ち込みつつ避ける。そして,背後を取られたら大宙返り「Somersault」で逆に背後を取り返す……といった具合で,状況に合わせてうまく能力を使うことが重要そうだった。
とくに目を惹いたのは,自機が選択できる二つの形態――通常飛行の「Flight Mode」と,小回りを重視した「Strike Mode」の使い分けだ。
「Flight Mode」は実際の飛行機が飛ぶように常時前へ進み,旋回には慣性の影響がかかる。また加速に優れていているので,どちらかというと長距離移動向きといえる。
これが「Strike Mode」になると,常時前進と慣性の影響が無効化され,その場で静止できるために大きな敵を狙いやすくなる。加えて機体を前後左右にステップさせることができるので,敵からの攻撃も機敏に避けられるというわけだ。
意味合いとしては,可変ロボットものアクションゲームにおける戦闘機形態とロボット形態に近く,「機動戦士ガンダムVS」シリーズのプレイヤーなら飛行機体とモビルスーツの違いと考えれば分かりやすいかもしれない。前後左右へのステップも同作の「ステップ」を思わせるものがあり,使いこなせば動きのバリエーションが豊かになりそうな印象だっだ。
本作は決められたコースを飛ぶ,いわゆるレールシューターではなく,戦闘領域を自由に飛び回れるタイプのタイトルだ。ミッションによっては味方基地も配置されており,これを敵から守らなければならないことも。また自機だけでなく僚機も登場するので,戦闘が激しくなると敵味方が入り乱れて戦うようになって,かなりの迫力が感じられた。敵の数が多いこともあって,できるだけダメージを受けないような立ち回りが重要になりそうだ。
グラフィックスも美しい。「Swarm Missile」が光の航跡を引きながら飛んでいく様は,まるでアニメ「超時空要塞マクロス」のよう。「EMP Blast」を使うと,自機の周囲に攻撃判定を持つ光の衝撃波が飛ぶのだが,こちらもなかなかに綺麗である。
宇宙の表現も美しい |
紫の航跡を引いて飛ぶ「Swarm Missile」。マクロスの板野サーカスを思わせる表現だ |
敵を倒すとドロップする「Credit」を集めれば,新しい機体を買ったり,手持ちの武器をチューンナップしたりも可能。配信では,残念ながら新しい機体を買うまでには至らなかったものの,スピードと機動力に優れているが防御力の低い「Flying Ape-18」や,攻撃力に特化した「Falcon」など,さまざまな機体があるようだった。
名無しのゲーム好きゲーマー氏は苦戦しつつも喜びの声を上げながらプレイし,「こういうゲームが好きな人はハマると思う」と太鼓判を押していた。「D.E.E.P.: Battle of Jove」はすでにSteamにて体験版が配信されている。SFやシューターが好きな人なら,挑戦してみる価値はありそうだ。
Steam内「D.E.E.P.: Battle of Jove」ストアページ
「Thinking Stars」公式サイト
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