正統派ADVシリーズ最新作「Syberia: The World Before」の無料デモとなるプロローグ版がリリース

　フランスのMicroidsとKoalabsは，正統派アドベンチャーゲーム「Syberia」シリーズ第4弾「Syberia: The World Before」の無料デモ版となる「Prologue」をSteamでリリースした。

Steamの「Syberia: The World Before」配信ページ

　日本でも知名度のある「Syberia」シリーズと言えば，2017年の「Syberia 3」（PC / Mac / PS4 / Xbox One）で前作から13年ぶりにシリーズタイトルが復活したことで注目を浴びたアドベンチャーゲームだ。極寒のシベリアをファンタジー化した世界を舞台にした作品だが，今回は2004年のシベリアにある架空地域“タイガ”が舞台となっている。そして，塩鉱に閉じ込められている主人公ケイト・ウォーカーが，そこから脱出を図りながら自分の知られざるアイデンティティに向き合っていくというストーリーと，第二次世界大戦が忍び寄るヨーロッパで暮らすピアノ演奏家志望の少女ダナ・ローズの視点で物語の起源を解き明かしていくという，異なる場所と時間のストーリーを平行して進めていくスタイルになっている。


　これまでのようなパズル要素だけでなく，セリフの選択によるさまざまなストーリー展開に比重が置かれているようだ。町中にスチームパンク風のオートマトンが溢れている独特の世界観が，オリジナルクリエイターでもあるブノワ・ソーカル（Benoît Sokal）氏らしい味付けになっている。また，「Fallout 3」（PC / Xbox 360 / PS3）や「Dragon Age」シリーズで知られる作曲家のイノン・ツゥール（Inon Zur）氏も前作に引き続き参加しているとのことで，「Prologue」でもその一端を楽しめそうだ。

「Syberia: The World Before」公式サイト