プレイレポート
話題の宇宙人狼「Among Us」のプレイガイドをお届け。アクションと議論が融合したカジュアルなゲーム性で国内でも流行の兆し
本記事では,遊んでみたい人に向けて,ゲームの解説と基本的なルールをお届けする。なお,本作は掲載時点(2020年10月15日)で残念ながら日本語化されていない。友人や身内と遊ぶ場合は,「Discord」などのボイスチャットツールを併用してプレイするのがオススメなので,導入していない人は以下記事も参考にしてほしい。
※12月28日21時,記事全体の見直しとプラットフォームごとのプレイフィールを追記しました。
「Among Us」新マップ“The Airship”の施設情報と新ギミックなどを紹介。攻略のカギはアドミンにあり
「Among Us」で本日配信された新マップ“The Airship”の施設情報と新ギミックなどを紹介する。広大なマップには,アドミンやバイタルといった従来からの施設に加えて,移動する床やはしごといった新ギミックが用意されている。詳細なマップ情報を記載するので攻略に役立ててほしい。
今すぐに使える! ボイスチャットツール「Discord」の導入方法をお届け。ダウンロードから使い方,初期設定などを紹介
無料かつ利便性に富むボイスチャットツールとして,オンラインゲーマーを中心に広く利用されている「Discord」。2015年のサービス開始から5年弱ほどが経過しているため,活用しているゲーマーも多いと思うが,本記事では導入方法や使い方,初期設定などを紹介したい。
宇宙人狼「Among Us」お役立ちTIPS24選をお届け。勝利に直結する攻略情報から,意外と知られていない豆知識まで
国内外で大ヒットしている人狼系オンラインゲーム「Among Us」のプレイや動画視聴に役立つTIPS集をお届けする。勝利に直結する攻略情報に加え,意外と知られていない豆知識までまとめて紹介するので,ぜひ目を通してほしい。
「Among Us」公式サイト
「Among Us」ダウンロードページ
「Among Us」ダウンロードページ
Among Usとは
「Among Us」は4人から10人のプレイヤーで遊べる,宇宙を舞台にした人狼系ゲーム。プレイヤーは,クルー(乗組員)とインポスター(詐欺師)に分かれて,自陣営の勝利条件を目指してゲームを進行する。
■クルー陣営の勝利条件
・船内に配置されたすべてのタスクを終了させる
・インポスターを全員追放する
■インポスター陣営の勝利条件
・クルーを殺害,追放し,クルー陣営と同数になる
・一部サボタージュの修復が時間内に終わらなかった場合
人狼ゲームと大きく異なるのは,アクションと追放投票という2つのパートに分かれている点。本作では言葉だけでなく,アクションパートの動き方で仲間の信頼を獲得したり,アリバイを作ったりする必要性が出てくるわけだ。
本作の操作は,「マウスのみ」あるいは,「マウス+キーボード」から選択できる。マウスのみ操作の場合,直感的な操作ができるものの,移動しながら何かをするといった細かい動きがやりにくい。このあたりはプレイヤーの好みで遊びやすい方を選ぶといいだろう。
ここからはそれぞれの陣営の目的や動き方を紹介していく。なお,本作はクルーとインポスターの人数を自由に変更できるため,陣営ごとの人数は記述しない。これはあくまでも筆者の体感だが,6人から8人のクルーに対し,2人のインポスターが混ざるのがバランスがいいように感じられる。
クルー陣営
クルー陣営の勝利条件は,「船内に配置されたすべてのタスクを終了させる」あるいは,「インポスターを全員追放する」こと。まずはクルーがこなすべきタスクについて解説していこう。船内にはクルーに向けて,いくつものタスクが用意されており,マップを見ることで位置を確認できる。
タスクにはコモンタスク,ショートタスク,ロングタスクの3種類があり,そのほとんどが簡単なミニゲームになっている。クルー全員がすべてのタスクをこなした時点でクルー陣営の勝利となるので,すばやくタスクを処理していき,インポスター陣営を焦らせるという動きが大切だ。
しかし,クルー陣営がタスクをこなすのを黙って見ているインポスター陣営ではない。単独行動しているクルーを殺害したり,サボタージュで作業を中断させたりと,さまざまな妨害工作を仕掛けてくる。
ここで重要となるのは,2つめの勝利条件の「インポスターを全員追放する」ことだ。追放は死体発見時あるいは,緊急ボタンを押して移行する「追放投票パート」で実行でき,生きているプレイヤー全員で議論を行い,もっとも獲得票が多かったプレイヤーが船内から追放される。クルー陣営はこれまでの行動や証言を元に議論を進め,インポスターの発見と追放を目指すことになるわけだ。
なお,本来であればこのパートはゲーム内のテキストチャットによって議論が行われるが,本作は日本語に対応していない。仲間内で遊ぶのであれば,Discordなどのボイスチャットを使って議論するといいだろう。
以上がクルー陣営の動き方になる。基本的にはクルー全員でタスクをこなしていき,死体発見時やおかしなことが起きた時に招集をかけ,インポスターと思しき人物を追放していくという流れになるだろう。なお,クルー陣営には2つの勝利条件があるため,状況によって勝利できる算段が高い作戦を取ることが重要となる。柔軟かつ臨機応変に動き,仲間を勝利に導こう。
インポスター陣営
一方で,インポスター陣営の勝利条件は,「クルーを殺害,追放し,クルー陣営と同数になる」こと。目的は分かりやすいものの,ゲームの性質上,追放されやすい立ち位置になることが多く,いかに嘘のアリバイを作り,クルー陣営を欺けるかが勝利のカギを握る。
クルーの殺害の手助けとなるのが,「サボタージュ」(破壊活動)だ。これはインポスター陣営のみが使えるシステムで,停電させて視野を極端に狭くしたり,原子炉の異常を起こしたり,ドアを一定時間使用不能にしたりと,さまざまな妨害行動を仕掛けられる。なお,サボタージュは同時に使用できず,使用後はクールタイムが発生する。積極的に使うのは悪くないが,タイミングは見計らいたい。
そのほか,インポスター陣営のみ使用できるシステムとして,「VENT(ベント)」が用意されている。ベントは各マップに配置された抜け穴からほかの抜け穴に一瞬で移動できるシステムで,遠く離れた場所でアリバイを作ることなどに役立つ。入出時のモーションをクルー陣営に目撃されるとインポスターが確定してしまうので,使いどころには注意が必要だ。
インポスター陣営の動き方は以上だ。単独行動するクルーを殺害し,死体に気付かれないうちにほかのプレイヤーに合流するという流れが理想だが,複数人で行動された場合にこっそりと殺害するのは難しく,サボタージュを活用してチャンスを生み出す必要性が出てくるだろう。また,インポスターは誰が味方なのか分かるものの,意思の疎通ができない。言葉を使わずに思考を読み取り動きを合わせるのは難しいが,時に力を合わせ,時に切り捨て,陣営の勝利を目指そう。
両陣営が使用できる施設について
ここまでクルーとインポスター,それぞれの陣営の解説をしたが,本作には両陣営が使用できる施設がいくつか存在する。マップごとに配置されている施設と場所が異なるので,マップ画像と共に紹介していこう。
■The Skeldのマップ
The Skeldでは,カフェテリアの真ん中に緊急ボタンが配置されている。そのほかに,各部屋にいるプレイヤーの数が見えるアドミンと,通路4か所の監視カメラを確認できるセキュリティが用意されている。
■MIRA HQのマップ
MIRA HQの緊急ボタンもカフェテリア中央に配置されている。アドミンはThe Skeldと同一だが,監視カメラを確認できるセキュリティがなく,変わりに,マップ中央右に位置するY字路の出入り口を通過したプレイヤーを確認できるドアログが存在する。
■Polusのマップ
Polusは3つあるマップのうちもっとも広大で,緊急ボタンはオフィスに配置されている。アドミンはほかマップと同一だが,ここのセキュリティはボタンを押してマップを切り替える必要がある。また,ここだけの施設として,離れた場所からプレイヤーの生死を確認できるバイタルが用意されている。
クロスプラットフォームにも対応。PC,スマホ,Switch,それぞれのプレイフィールと特徴を紹介
本作は,12月28日現在,PCとスマートフォン,Nintendo Switchで発売されており,クロスプラットフォームにも対応している。本記事では,PC版を使用してルールの解説と操作説明を行ったが,それぞれのプラットフォームごとのプレイフィールと特徴を記述するので,初めてプレイする人は参考にしてほしい。
■PC版
PC版は筆者が主にプレイしている環境だが,マウス+キーボードの操作は,WASD(あるいは矢印キー)で移動,マウスでそれ以外のアクションを行うため,ふだんからPCゲームを遊ぶという人にオススメのプラットフォームだ。とくにAmong Usは移動をしながら,マップを開いたり,サボタージュを発動させたりといった,2つ以上のアクションをすることが多い。ほかのプラットフォームの操作性が劣っているわけではないが,精密な操作をしたい人はPC版でプレイするといいだろう。また,PC版と言えばの要素として,非公式のMOD※の存在も挙げられる。PC版は現在日本語に対応していないが日本語化するMODや,さまざまな独自ルールを追加するMODが有志により制作されている。ゲームの遊びの幅を広げられるものも多いので,制作者の注意事項を確認しつつ,導入を検討してもいいだろう。
※MOD:公式外(主にユーザー)に作成されたゲームの改造データ。変更や修正を意味する「Modification」を語源とする
■スマートフォン版
スマートフォン版の最大の特徴は無料でダウンロードできることだろう。とくにゲームプレイに制限もないので,ゲームの雰囲気を掴みたい人はひとまず無料ダウンロードして遊んでみるのがオススメだ。キャラクターの移動方法は仮想ジョイスティックかタッチパネルから選択できる。ふだんコンシューマゲームなどを遊んでおり,コントローラでの操作に慣れているのであれば仮想ジョイスティックを使うといいだろう。
なお,スマートフォン版は操作をすべてタッチパネル上で行うので,2つ以上のアクションを同時にするときに若干の慣れが必要となる。立ち止まってサボタージュを発動すると怪しまれてしまうので,ある程度練習しておこう。
■Nintendo Switch版
12月16日にリリースされたNintendo Switch版は,日本語に対応した初めてのプラットフォームだ。販売価格はPC版と同じく520円(税込)。PC版とスマートフォン版はすべての説明が英語となっており,初めてプレイする人にはルールが分かりにくいという部分も多い(本記事を見れば大体分かりますが)。ふだんから親しんでいる日本語で遊びたい人はSwitch版の購入を検討してもいいだろう。気になるプレイフィールだが,個人的にはかなり良好な印象を受けた。移動は左手側のジョイスティックか十字キーでまかない,マップの開閉やタスクの消化,サボタージュの発動,殺害,通報といったアクションは,タッチパネルと設定されたボタンどちらでも操作が可能となっている。スマートフォン版の操作性にプラスして,ボタンなどによるアクションができるため,慣れてしまえば,PC版と変わらない精密な操作が可能となりそうだ。
ゲームプレイまでの流れを紹介
最後にホストとして部屋を建て,ゲームをプレイするまでの流れを紹介しておこう。メンバーを集める部屋は,ONLINEからCreate Gameを選択,マップとインポスターの数,テキストチャットの言語,最大人数をそれぞれ設定し,最後にConfirmを選べば作成される。
作成された部屋はPRIVATEとPUBLICを切り替えられるが,仲間内で遊ぶのであれば,PRIVATEのままで大丈夫だ。画面下部に表示されているコードを仲間に伝え,Enter Codeに入力してもらおう。
部屋では端末に近づき,カスタマイズを選択することで,キャラクターの色や帽子,スキンなどを変更できる。毎回変更してもいいが,人とキャラがリンクしやすいよう固定するのもアリだ。また,ホストのみゲームのタブからルールを変更できる。人数が集まり,ルールが決まったら,ホストのスタートの合図でゲーム開始だ。
■Custom Settings
Map:選択したマップ
# Impostors:インポスターの数
Confirm Ejects:投票で追放されたプレイヤーの陣営表示機能
# Emergency Meetings:1人のプレイヤーが緊急ボタンを押せる回数
Anonymous Votes:匿名投票機能
Emergency Cooldown:緊急ボタンのクールタイム
Discussion Time:招集時の議論時間
Voting Time:議論後の投票時間
Player Speed:操作するキャラクターの移動速度
Crewmate Vision:クルーの視野
Impostors Vision:インポスターの視野
Kill Cooldown:インポスターがキルした時のクールタイム
Kill Distance:インポスターがクルーをキルできる距離
Task Bar Updates:タスクの進行状況の表示(Always:常に表示する,Meeting:会議中のみ,Never:常に表示しない)
Visual Task:一部タスク実行時のエフェクト表示機能
# Common Tasks:コモンタスクの数
# Long Tasks:ロングタスクの数
# Short Tasks:ショートタスクの数
本作は議論が必要となる人狼系ゲームではあるものの,ルールなどに難しい部分はなく,初めて遊ぶ人でも直感で楽しめるゲームになっている。スマホ版は無料で遊べ,PC版もお手頃価格の520円で販売中なので,興味がある人は本記事を参考にしつつ,仲間を誘ってぜひ遊んでみてほしい。
「Among Us」公式サイト
「Among Us」ダウンロードページ
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(C) Innersloth LLC
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