Ryzen 7 7840Uで約450gの携帯型ゲームPC「AYANEO AIR 1S」が発表。より薄型軽量の限定モデルも登場

　2023年7月9日，AYANEOは，5.5インチサイズの有機ELディスプレイを搭載した携帯型ゲームPC「AYANEO AIR 1S」を発表した。搭載CPUにAMDの「Ryzen 7 7840U」を採用しつつ，重量が約450gと軽量なのが特徴だ。日本時間7月12日0時に，クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で，予約の受付を開始するという。

AYANEO AIR 1S

　メインメモリ容量と内蔵ストレージ容量，本体カラーが異なる複数モデルをラインナップしており，Indiegogoでの価格は以下のとおり。
　
●Aurora White，Polar Black

• メインメモリ容量16GB，内蔵ストレージ容量512GB：849ドル（早期割引価格799ドル）
• メインメモリ容量32GB，内蔵ストレージ容量1TB：999ドル（早期割引価格955ドル）
• メインメモリ容量32GB，内蔵ストレージ容量2TB：1049ドル（早期割引価格999ドル）

●Retro Power

• メインメモリ容量32GB，内蔵ストレージ容量2TB：1079ドル（早期割引価格1029ドル）
• メインメモリ容量32GB，内蔵ストレージ容量4TB：1199ドル（早期割引価格1099ドル）

AYANEO製品ではおなじみの限定カラーであるRetro Power。内蔵ストレージ4TBもの大容量モデルも用意する

　AYANEO AIR 1Sは，薄型軽量を特徴とする「AYANEO AIR」シリーズの新モデルだ。公称本体サイズは224（W）×89.5（D）×21.6（H）mm，公称本体重量は冒頭で紹介したとおり，約450gとなる。

筐体の厚さは21.6mmで，重量は約450g

　2023年6月に発売となった「AYANEO AIR Plus」では，6インチサイズのディスプレイを搭載したのに対して，AYANEO AIR 1Sは初代AYANEO AIRと同じ5.5インチサイズに戻った。ディスプレイの解像度は1920×1080ドットだ。最大リフレッシュレートの記載がないが，おそらく60Hzだろう。
　
　AYANEO AIR 1Sの搭載CPUであるRyzen 7 7840Uは，最近の携帯型ゲームPCでは定番となっている高性能なSoC（System-on-a-Chip）だ。AYANEOは，7インチサイズのディスプレイを搭載した他社製品と比べても，遜色ない性能を有すると主張する。ただし，設定可能なTDP（Thermal Design Power，熱設計消費電力）を見ると，他社製品が最大28Wまで挙げられるところ，AYANEO AIR 1Sでは25W（電源接続時）までに留まる。おそらく，軽量な筐体の採用を優先した結果と思われるが，性能を重視する場合は注意したほうがよさそうだ。

設定できるTDPは，バッテリー駆動時で最大20W，電源接続時で最大25Wで，他社製品と比べて少し低めだ

　ゲームパッド部分は，従来製品と同じXboxレイアウトとなる。AYANEOによると，D-Padと［A/B/X/Y］ボタンを改良しており，初代AYANEO AIRと比べて，ソフトで軽いタッチに変更したという。
　

D-Padと［A/B/X/Y］ボタンをより，ソフトで軽いタッチのものに変更した

　
　また，AYANEOは，AYANEO AIR 1Sの限定モデル「AYANEO AIR 1S Ultra Thin & Light Limited Edition」も合わせて発表した。
　

AYANEO AIR 1S Ultra Thin & Light Limited Edition

　
　公称本体サイズが224（W）×89.5（D）×18（H）mm，公称本体重量が約405gと，通常版のAYANEO AIR 1Sと比べて，薄型軽量なのが見どころだ。一方で，設定可能なTDPは最大18W（電源接続時）まで，内蔵バッテリー容量が38Wから28Wに減っている。

通常のAYANEO AIR 1Sよりも，さらに薄型軽量だ

　こちらは，メインメモリ容量32GB，内蔵ストレージ容量2TBのモデルのみ販売予定で，通常価格が1129ドル，Indiegogoでの早期割引価格が999ドルとなる。
　

IndiegogoのAYANEO AIR 1Sキャンペーンページ

AYANEO AIR日本語公式Webサイト